オレンジホビー 1/350 USSハーパーズフェリー 製作記

巨大なレジンの塊のキットをどう料理したのか、奮闘の記録です。完成品を見ることも少ない難物ですが、完成後の姿は良いんだよなぁ。 どうぞお楽しみ下さい。
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鳶色2号@1/350 高雄 @Tobiiro2

次の作品は ORANGE HOBBY 1/350 USS Harpers Ferry LSD-49 ドック型揚陸艦です。 英語で検索しても、完成写真が3隻しかヒットしません😅 本体だけで770gもあるレジンキットです😱 船体・部品とも暴れています😓 当分は地味ぃ~な作業となりますが、良ければまたお付き合い下さいませ。m(_ _)m pic.twitter.com/Vfd2IEHZ3B

2021-11-12 19:36:08
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パーツの紹介 エッチングは5枚。小さい2枚はエイプラムスとLCAC用。 作りは繊細でいい感じ。 レジン部品はご覧の通り。 細長い物や平らな物は反っています。 一番辛い反りは門扉(矢印) 他にデカールや真鍮線などが同梱されています。 pic.twitter.com/LwrJfEudJ1

2021-11-13 16:28:28
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キットのコンディション 本体は後半分が反り上がり、かつねじれています。 ウエルドック天井の樹脂の漏れ出しは両側全長に渡って続き、修正は大変そう。 船体各所にはモールドの崩れや型からはみ出た樹脂が散在しています。 艦底板は複数個所で強固に屈曲し、板厚があるので本体よりも硬いです。 pic.twitter.com/bgp04n7MZk

2021-11-13 16:29:07
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最初の問題点 側壁と甲板でコの字になった船体後半の反りを矯正するには、接着では強度が足りず、やはりビス固定が必要です。 またウエルドック全長にキャットウォークのPEパーツが来るため、接着後に反りの矯正をすると外れる恐れがあり、矯正具を装着後にドック内の作業が出来なければなりません。 pic.twitter.com/yIdDWITTlO

2021-11-13 16:29:23
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矯正具 一度つけた矯正具は二度と外せなくなる為、完成後は展示台の一部とします。 タップは薄いドック側壁に切るしかなく、太さを望めないので強度を得るためボルト数を増やしました。 また装着後も作業ができるよう四角形にし、部材は20mm角のアルミフレームを使用しました。 休日出勤してCAD使用😁 pic.twitter.com/rEUVCJVb8i

2021-11-14 17:54:46
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矯正具の装着試験 反り、ドック内の作業性、共にOK。 艦首のみM5、他はM4の寸切りボルト。 ねじ類は太さだけでなく、レジンのような柔らかい材料の場合はねじ山の谷の深さも大事。 なのでM3は最初から除外です。 船体と矯正具の隙間は25mm均一になり、後からスタイロの海を挟み込みます。 pic.twitter.com/YyMRIPjxjg

2021-11-15 18:39:35
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キットと実艦写真を見比べて、一番気になった艦尾の飛行甲板下の開口。 塞いでいた肉は想像よりも厚く、2mm程度ありました。 後面左右も開口しましたが、クローズドフェアリーダーは邪魔になったため一緒に切り取り、t0.8の板から削り出して開口後に接着しました。(左右で寸法・形状が違います) pic.twitter.com/BkZ30YjL0E

2021-11-16 19:12:37
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昨日は二人のVIPをお迎えし、臨時の例会を延べ7時間ぐらい😱やっていたので、本日は少しだけ。 工程を検討の結果、まず船体だけを完成させる事に。 で最初は甲板色塗装なので、部品に塗る分も一度に済ませるべくその下準備の整形から始めましたが、パーティングラインや湯口の処理が結構あります。 pic.twitter.com/PU8Rldwjzj

2021-11-17 18:50:45
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写真では判りにくいですが、頑張りました。 また船体/甲板色も調合。 実艦写真は当然千差万別、ただし順光では押しなべて実物の色見本よりもだいぶ明るく、結局見る人が持っているイメージも写真のものなので、勇気を奮って明るめに。 後からは暗くする方が簡単ですし、甲板もだいぶ汚します。 pic.twitter.com/7I26HlLeoL

2021-11-18 18:46:18
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艦橋ウイングを接着。 複雑な勘合部や収縮の為全然合わず。 一番目立つ艦橋前面を揃えて接着し、他の各部は艦橋前面の溝(赤)と合わせてパテ埋め。 青矢印の棒はただのPEパーツのガイドなので落とし、ヤスリ掛けを楽にしました。 棒を落とす前にカッターで卦書いておくと、PE接着の目印になります。 pic.twitter.com/oTqfyG2JUP

2021-11-19 18:40:58
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艦首フェアリーダーの開口。 角穴と特徴的な外形の再現で一晩掛かり。 使ったやすりは奥から、0.8mmの丸、0.9mmの角。 その下、角、半円、刀刃、ダエンの4本は長年仕事で愛用している魚地球印の精密やすり。(10本セットを模型用に奮発) メラミンスポンジは、やすりの目詰りを簡単に落とせます。 pic.twitter.com/JNNrvnBiw7

2021-11-20 17:32:01
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甲板色の塗装。その後錨鎖甲板の色違い部を筆塗り。 そのマスキング時に塗料剥がれの不安を感じた為、塗装面をつや消しクリアーでコート。 この後船体に様々な加工があるため、取り回しの楽な今の内に、すべて済ませることにしました。 なのでいつもとは相当手順が違ってきそうです。 pic.twitter.com/tKypmobfBi

2021-11-21 17:12:55
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いきなりヘリコプター甲板の汚し作業中😅 他とのバランスが見れないので加減が難しいのですが、楽しいのでやりすぎ絶対注意と自分に言い聞かせながら。 久しぶりの東京出張(イベント関係)が決まりました。 コロナが下火になった事を初めて実感しました。 どうか事態が急変しませんように・・・ pic.twitter.com/WiSUKm2FAX

2021-11-22 18:47:40
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しでかしました ドライデカールって要はインレタでしょ?と思ったのがそもそも間違いの元。 デカールの余白をカットして長さを甲板と揃え、左右の中心を見ながら後端を軽く貼り、前端の左右を見たら2mm程ずれていたので修正しようとしたら後端が貼り付いて動かず、直そうとして一旦剝がしたら ↓ pic.twitter.com/mQI7U8CziG

2021-11-24 18:28:27
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白線が死亡。 気を取り直して残りを貼り、透明フィルムの上から線の上を樹脂へらで擦り、フィルムを剝がしたら全面が糊。 えっ?ドライデカールって余白が無いんじゃ? よじれた余白は皺になり、塗装では隠せないので上から貼ったテープを剝がして除去。マステでは糊が弱く、強力な 両面テープでも ↓ pic.twitter.com/77jqAqX7QA

2021-11-24 18:28:28
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取れたり取れなかったり。強く貼られた所を剝がすと、下地の塗装まで持っていかれるので、無理なくできる所だけで妥協。印刷ずれのあった赤白線は、赤が印刷されなかった部分を同じ方法で除去。 そのままでは全く触れないので、つや消しクリアでコート。 結論 ⇒ ドライデカールじゃなかった😱 pic.twitter.com/6vtPOLeC4t

2021-11-24 18:28:29
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警戒線のデカール 貼った後の余白部の処理が嫌なので予めカット。 これぐらいの太さなので、カットすると自分の形を保持出来なくなります。 そこでサークルカッターで作った一回り小さい丸シールを先に貼り、それを位置と形のガイドにしました。 船体部品の接着後では大変で、今やって正解でした。 pic.twitter.com/pV2rszyN3v

2021-11-26 18:43:58
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ドック内部側壁の緩衝材(バッターボード)の塗装とマスキング。 その後甲板のマスキングが始まり、当分続きそうです。 (なんせ面積は広いし、レジンだから細かなポチポチが全部甲板と一体だし😩) pic.twitter.com/al4oVclbMU

2021-11-28 18:05:12
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マスキング(継続中) マステは使用頻度は低くても各種幅がある方が便利。 縦横を決めて切り出すオーダーメイドを極力避ける為のバリエーションです。 左の工具はミルタガネ。押し当てて丸穴を開けます。右の差し替え式ポンチも同様。 丸い突起は丸穴付きマステでやっつけるのが一番楽です。 pic.twitter.com/XINSIdeNCY

2021-11-30 18:40:10
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マスキング続き-私のやり方 各幅のテープをアクリル板に貼りT定規を当てカット カット幅は目分量で徐々に広く(2~10mm) カットは無雑作(1カット1秒) カッターは寝かせて 追加製作時は使い残しを見てテープ幅や長さを決定 アクリから剝がす際は刃物で角をめくってからピンセットで(直接だと角か傷む) pic.twitter.com/tJ2MrxEt27

2021-12-03 18:40:26
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マスキングの途中で中断したくなかったのですが、ここで時間切れです。 ただ飛行甲板にひび割れが発生しているので、暴れきるのを待つ良い休止期間だと思う事にします。 明日からの東京出張中にはいくつか楽しみな予定があり、製作記のかわりにその報告がツイートできればと思っています。 pic.twitter.com/OksfZTiBOn

2021-12-04 18:25:24
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船体色塗装 やっとマスキングを終え、船体色を塗りました。 色はMr.カラーで、白・黒・青・フィールドグレー等を混ぜ、写真(千差万別😅)のイメージに合わせた調色しています。 ベース色は気持ち青目を強くし、無彩色の汚しを乗せる事で褪せた感じにする作戦です。 pic.twitter.com/qoi6s71NlN

2021-12-11 17:34:36
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デカール 段差の研ぎ出しを避ける為、まず余白をカット。 比較写真は左が貼付け後、右がつや消しクリア上吹き後です。 写真は同一条件ではなく、一番目立つライティングでの比較。 喫水目盛は水面下部分(矢印)を除去しました。 一番大きな艦首番号は目立ったので、この後文字間の余白も除去しました。 pic.twitter.com/S0qjKuyQ3A

2021-12-13 18:30:12
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まだマスキングがありました💦 現用艦は各部に船体色以外の色があり、それが良いアクセントになっています。 レジンキットのため、それらは船体と一体に成型されている所も多く、治具を取り付ける前の身軽なうちに、その塗り分けを済ませました。 ホントは別部品にしてくれた方が嬉しいんですが😅 pic.twitter.com/NxRL1UoRzs

2021-12-15 18:37:57
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鳶色2号@1/350 高雄 @Tobiiro2

船体の反りの矯正具兼作業架台を装着。 艦首の寸切ボルト(赤)は底板装着時に外すので仮止め。 残りの6本の中程のナットとワッシャ(青)は、反った底板を船体に圧着させる用。 フレームと船底の隙間は25mm丁度。 装着前に反り上がった艦尾に3kgの錘を乗せてみましたが、微塵も沈みませんでした。 pic.twitter.com/YqeDJbTStA

2021-12-16 18:35:32
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