舞台演技と映像演技の違いについて

 先日、ある質問に対し多くの意見をいただきました。気づかされること、お勉強になることも多く、深く考えさせられました。自分なりの意見を交えつつ、編集させて頂きます。  ありがとうございました。
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朝戸 佑飛 @yuhiasato

@pan_tan_don ちょっとまって、たぶん食い違いがあると思う。ひなたの言ってる「視点」って、誰の視点?

2011-10-17 22:51:27
ヒナタアコ @ak0_hinata

@Arthur_to_Rin  えと、ここでいう視点は「記録するカメラ」のこと。映像でいう「記録するカメラ」は、舞台で言う「お客様の視点」だと思う。映像は、色んなお客様の視点で撮ったものを編集するもの、だと、思うのだけど・・・

2011-10-17 22:56:04
朝戸 佑飛 @yuhiasato

@pan_tan_don うん、じゃあ食い違ってなかった。ちょっとさっきくれたリプライ読み返してみて、なにか間違ってない? 矛盾がある気がするのだけど。

2011-10-17 22:58:10
ヒナタアコ @ak0_hinata

@Arthur_to_Rin  えっとね、タブン、説明しきれてない。あたしが考える映像と舞台の違いってことと、それに伴う演技の違いだから、あたしの中では矛盾ないけど説明足りてない。ごめん。待って;;

2011-10-17 23:03:00
朝戸 佑飛 @yuhiasato

@pan_tan_do まず、さっき言ってくれた「いっぺんに見れる視点」ってなんだろう? これは「見られる」のミスかな。それとも、主語はお客様? それに、数でいうならカメラより圧倒的にお客様の視点の方が多いんじゃないかな。

2011-10-17 23:15:57
ヒナタアコ @ak0_hinata

@Arthur_to_Rin  うん。ミス。さっき書いたけど、そして違ったら申し訳ないけど、映像は切り取ることができると思う。最適を選んでつなぎ合わせられる。でも、舞台は切り取れない。止められない。そして、お客様の視点はたくさんあっても、お客様の一人ひとりの視点はひとつ。

2011-10-17 23:25:11
朝戸 佑飛 @yuhiasato

ありがとう。でも、舞台ならお客様は自由に視点を変えられるよね。RT @pan_tan_don: @Arthur_to_Rin 映像は… 最適を選んでつなぎ合わせられる。舞台は切り取れない。止められない。そしてお客様の視点はたくさんあっても、お客様の一人ひとりの視点はひとつ。

2011-10-17 23:29:42
ヒナタアコ @ak0_hinata

@Arthur_to_Rin  えと。映像演劇と舞台演劇の違いは、観る側に対する「世界」の与え方だと思う。映像は、俳優が見せる演技を様々なところから切り取って「世界」として提示する。舞台は、俳優の演技で、観客を一緒に「世界」に連れて行く。ということが違いだと思う。(続)

2011-10-17 23:21:26
ヒナタアコ @ak0_hinata

@Arthur_to_Rin  そこが違いというか、ごめん、経験なんだけど。飲み込まれる舞台って、いったん定めた視点から移動したいと思わない舞台なんだよ。その視点のまま観続けたい。感情移入の対象が定まりやすい。と、思っている。あたしは。

2011-10-17 23:33:37
ヒナタアコ @ak0_hinata

@Arthur_to_Rin  だからこそ、舞台俳優は「世界」に連れて行く演技が必要だと思う。でも、映像が描くのは私たちが生きる世界を生き写しにした上での、キャラクターが生きる世界だと思う。だから、凄く違うのだと思う。それは、佑飛の役作りの経験を聞いて思ったこと。

2011-10-17 23:36:29
朝戸 佑飛 @yuhiasato

新しい。ありがとう! RT @pan_tan_don: @Arthur_to_Rin  そこが違いというか、ごめん、経験なんだけど。飲み込まれる舞台って、いったん定めた視点から移動したいと思わない舞台なんだよ。その視点のまま観続けたい。感情移入の対象が定まりやすい。と思っている。

2011-10-17 23:36:38
朝戸 佑飛 @yuhiasato

は、はぁ!? 何の話だよべ、別に俺、なんもしてねーし勘違いすんなし/// RT @semotaren: @Arthur_to_Rin べ、べつにこの前のお礼とかそんなんじゃないんだからねっ///

2011-10-18 00:18:33
朝戸 佑飛 @yuhiasato

…できれば、この流れでやりたくは、なかった…! くそぉ。

2011-10-18 00:19:05
高野憲太朗 @taro_2012

@Arthur_to_Rin エチュードについて→演技だと思います。映像と舞台の違い→監督や演出家によっても全然違うのでなんとも。根本は一緒にだと思います。映像的、舞台的と言われるものはあるかもしれません。料理に例えると盛り付けが違うだけかと思ってます。

2011-10-17 23:15:30
朝戸 佑飛 @yuhiasato

有難うございます! 僕もそう思います。映像であっても1テイクを長くしたりカット数を多くしない監督のもとであれば、役者はより「舞台的」な感覚になると思っています。 監督が作品を「役者の仕事にしたいのか、編集の仕事にしたいのか」で大きく変わるのではないでしょうか。@taro_2012

2011-10-17 23:23:47
高野憲太朗 @taro_2012

@Arthur_to_Rin 『役者の仕事編集の仕事』というやははなんだかピンときません。塩コショウだけでシンプルに素材の味を出したい監督(演出家)もいれば、色々手間暇かけて複雑な味わいにしたい人もいるというかんじではないでしょうか。舞台も演出をつけることが編集に近いと思います。

2011-10-17 23:39:15
朝戸 佑飛 @yuhiasato

有難うございます。編集は間違いなく演出ですね。映像になると、役者は時に動き方を定められたコマにならねばなりません。別カットとるからさっきと同じ演技で」と言われるわけです。そうなるともう、演技でなく模倣になります。これが役者、編集どちらが重きか、だと思います。 @taro_2012

2011-10-17 23:45:47
朝戸 佑飛 @yuhiasato

それが嫌で、予め複数のカメラを設置して(もちろん、別カメラが絵に入ってはいけないから、制限は著しい)、ロングシーンであっても一発撮りにかける監督さんがいらっしゃる。黒澤明さんはまさにその代表だ。そういう監督さんは、舞台的な感覚をお持ちなのではないか、と思っている。

2011-10-17 23:48:27
朝戸 佑飛 @yuhiasato

そもそも古典より演技とは舞台が源流だ。映像なんてものは、演技の歴史からみれば新参者もいいところ。そんな中にあって、「舞台感が基本」と考える映像者がいても何ら不思議ではないしむしろそれが当然であるとすら思える。完全に分離したと言えるほど映像の形態が変化したのはつい昨今じゃないかな。

2011-10-17 23:53:27
高野憲太朗 @taro_2012

@Arthur_to_Rin 『演技』と『模倣』を分けて考えていらっしゃいますが、どう違うのでしょうか。自分は模倣も演技の一部と捉えています。

2011-10-17 23:52:03
朝戸 佑飛 @yuhiasato

違うというよりは、模倣は演技の一部、とお答えしたいと思います。演技は模倣を包括しますが、逆は成立しません。RT @taro_2012: @Arthur_to_Rin 『演技』と『模倣』を分けて考えていらっしゃいますが、どう違うのでしょうか。自分は模倣も演技の一部と捉えています。

2011-10-17 23:55:45
朝戸 佑飛 @yuhiasato

失礼しました、同じことを言ってしまいました笑 真の演技は模倣を超えたところにあると思っています。今は簡単に、こうお答えしておきたいと思います。RT @taro_2012

2011-10-17 23:58:03
朝戸 佑飛 @yuhiasato

「模倣」の要因が、演技を演技足らしめるのに不可欠だと思う。それは先人たちの、ということではなく。稽古にしてもそうだし、イメージした理想像でもいい。しかし、演技はいずれ演技を超えねばならない。大竹しのぶさんは、まさにその体現者であり極みだ。

2011-10-19 15:52:57
中田 暁良 @ickenya

@Arthur_to_Rin エチュードに関しては、ごく稀にあぁ、これは芝居だなと感じることがある。その違いはうまく言えないけど、言葉の重み、かなぁ。映像と舞台の違いは、観客との距離感、かな。自分がどう見られているか(映っているか)ということへの意識の向け方の違い。

2011-10-17 23:35:56
朝戸 佑飛 @yuhiasato

視点、距離感。その他多くのアプローチ。映像と舞台の演技の違いと問われて返すその言葉に、その役者の演技態が見え隠れする気がする。みなさん、本当にありがとうございます。

2011-10-17 23:39:56