郷原信郎弁護士(第三者委員会・委員長)、「ワイド!スクランブル」で九州電力“やらせメール”問題を語る
- toshihiro36
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寺崎:こんな風に知事が言っていたと。「発言の内容が表に出たら、私自身が玄海原発の再稼働に向けて突っ走ってきたことになる。どんな説明をしても、もう辞任は避けられませんね」と8月4日ですか...の時点で郷原さんに言ったということなんですが、これはどういうニュアンスで?
2011-10-20 17:04:27郷原:これは知事の発言内容を支店長がメモしたものがあって、そこに相当なことが書かれているんですよ。もうこの古川知事の意図が全部見え見えになるようなことが書かれているんです。発電再開に向けた動きをひとつひとつ丁寧にやっていくことが肝要であると。 (続く)
2011-10-20 17:09:07郷原:とりあえず26日の説明会。それから海江田大臣に来ていただく。そして最後には「菅首相が最大のリスクだ」と書いてあるんですね。こういう、その時に知事の側がシナリオを描いて、それに九電側が乗ってくればいいと言ってたことが全部バレてしまったら、 (続く)
2011-10-20 17:13:47寺崎:ところがですね、知事なんですけれども、昨日はこういう風におっしゃっています。「直ちに辞めると言ったわけではないが、そういう趣旨の発言はした」と。直ちにということじゃないんだよという話なんですが。
2011-10-20 17:19:11古賀:そうですね。これは非常に構造的な問題だと思うんですよ。よく考えてみると原発事故からずっと原発だとか電力の問題が取り上げられているんですけれども...誰も責任を取ってないんですよね。経産省でも“やらせ”にかかわっていたんですが、ほとんど処分といえないような処分だけ。 (続く)
2011-10-20 17:26:48古賀:海江田大臣も一回「辞める」と言ったけれども、結局任期を全うされて...辞めないで続けていたとか。「経産省の幹部三人が更迭か」と言われたけれど、退職金2割増しで堂々と辞めていったとかですね。 私は枝野大臣にも非常に責任があると思っていてですね (続く)
2011-10-20 17:31:00古賀:最初の官房長官の時にあの事故の後、いろんな情報がちゃんと出なかった。そのせいでいろんな人が、もしかしたら避けられたかもしれない被曝をしちゃったとかですね。というようなことについて、ずっと「安全だ。安全だ」と言い続けた人ですよね。 (続く)
2011-10-20 17:35:11古賀:その方が一回辞めたんだけれども、経産大臣で戻ってきたと。それで、えらそうな顔をして九電に「お前なんか」って言ってるのは、なんか九電の肩を持つと「この人には言われたくないよね」っていう気持ちになりかねない。 (続く)
2011-10-20 17:39:46古賀:つまり日本全体がですね、情報を隠す。それから、間違いを認めない。そして、責任を取らない。こういう構造に陥っていて、その典型的な例がこの九電のこの問題に現れたという風に見えるので、この問題はもちろんキッチリやってもらわないといけないんですけれども、 (続く)
2011-10-20 17:43:46川村:これ結局...郷原さん、そうすると...再び九州電力が国に対して報告書を再提出するということになれば、今まで自分たちが提出したものは間違っていたと認めて、再提出に関して郷原さんの意見を聞くということはあるんですか?
2011-10-20 17:49:26大下:なんか、この冬の電力についても、九電は原発がいま停止しているのが多くて、不足するんじゃないかみたいなことが.....でも、そういう電力会社発の情報は「本当かな?」って、だんだん信頼できなくなってくるっていうか・・・
2011-10-20 17:54:01大下:だから、本当に素直にとか正直にやらないと、一番大事な信頼がねえ....なかなか取り戻せないんじゃないかと思います。
2011-10-20 17:57:55寺崎:いずれにせよ、電力会社と県の不透明な関係が....今回、隠そうとしたら.....これを明らかに認めて、直していかないと安全な電力・安定した電力に結び付かない・・・
2011-10-20 18:01:54郷原:古川知事も積極的に過去のことを明らかにしていけば....何も辞めりゃいいという問題ではないと思うんですよ。それを明らかにするのが大事だと思いますね。
2011-10-20 18:04:38