郷原信郎弁護士(第三者委員会・委員長)、「ワイド!スクランブル」で九州電力“やらせメール”問題を語る
- toshihiro36
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寺崎:郷原さん、あの...枝野大臣も理解不能だと言っていましたし、多くの人も理解がなかなかできないんじゃないかと思うんですけれども、自ら頼んで...郷原さんが委員長で...そこの第三者委員会に頼んで出してもらった指摘が報告書に全く反映されなかった。これについてどうお思いですか?
2011-10-20 15:36:16郷原:真部社長は「会社には会社の考えがある。見解がある」と言うんですけれど、Aという見解とBという見解があって、どちらも取りうるというのならまだわかるんですけれど、会社の言っている見解って、見解としておよそ論理的にも事実関係的にも成り立ちえないんですよ。 (続く)
2011-10-20 15:42:11郷原:ああいう知事公舎での知事の発言が....要するに「賛成の意見をもっと出して欲しい」という趣旨の発言があったことは間違いないんです。古川知事は「経済界からそういう声があったら出してほしいと言っただけで、九州電力に出してほしいと言ったわけじゃない」と言うんですが、 (続く)
2011-10-20 15:47:14郷原:それを九州電力副社長以下に言えば、それは九州電力が頑張って自分のところの社員がやるか取引先がやるかは別として、九州電力の息のかかった意見がどんどん出てくるのは当たり前ですよね。誰が考えたって、発端になってるんですよ。それを無理やり発端ではない。 (続く)
2011-10-20 15:52:34郷原:「メモが発端だ。知事公舎での知事発言を記録したメモが発端であって、知事発言は関係ない」と、こういう理屈にもならないことをずっと言い続けてきた。この最終報告書はその通りの見解を述べているに等しいんですね。
2011-10-20 15:56:43寺崎:あらためて真部社長がどういう風に言っているかというと、「いろいろな人の供述から判断して、無実という人に濡れ衣を着せることはできない。第三者委員会と見解の相違が出てくるのはやむを得ない」と。「結果は100%近く受け入れている」と。これについては、どういう・・・
2011-10-20 16:01:52郷原:我々はその“やらせメール問題”だけではなくて、6年前に行われたプルサーマルの導入に関する佐賀県主催のシンポジウムでも露骨な仕込み質問が行われた。それも密かに九電サイドと佐賀県サイドの間で打ち合わせをして行っていた。その形と今回の形が非常に似ているんだと。 (続く)
2011-10-20 16:06:06郷原:要は「佐賀県と九州電力の間の不透明な関係が、こういうような場面で表に出たんだ」と問題の本質を指摘しているんです。だから、そういう不透明な関係を根絶するために、こういうことをやりなさいと提言しているんです。 (続く)
2011-10-20 16:09:43郷原:ところが、九州電力の最終報告書はこの不透明な関係を全部ネグって(無視して)、結論としての提言だけを全部並べて書いて、これをやりますと。だから“仏つくって魂入れず”なんですよ。意味がないんです、こんなもの。
2011-10-20 16:13:16古賀:そうですね。構造的に両者の関係は“持ちつ持たれつ”で、どちらかといえば九電の方が強いぐらいの関係だと思うんですけれども。ですから...九州電力というのは地域では独占企業で、コストを全部電気料金に上乗せできます。そうすると、どんなものでも高く買えるんですね。 (続く)
2011-10-20 16:19:38古賀:そうすると、その地域の企業はいろんな物を九電に買ってもらっていますから、九電に頭が上がらないでしょ。経済界を完全に支配しているんですよ。経済界を支配していれば、当然、政治家も九電には頭が上がらない。で、佐賀県の事情としては原発が動くことによって (続く)
2011-10-20 16:23:52古賀:いろいろとメリットを受けているということもあるので....そういうズブズブの関係になっていたんだと思うんですね。今でも九州電力っていうのは、悪いことをやったと思っていないんじゃないかと思うんですよ、そもそも。
2011-10-20 16:27:25古賀:メールについても。第三者委員会も一応作ったんだけれども、多分これも“やらせ”で終わらせられるんじゃないかと思ったんだけど、選んだ人が郷原先生でちょっと失敗したなということじゃないかと思うんですよね(笑)
2011-10-20 16:31:13古賀:いやいや、「まさかこんなに本気でやられるとは思わなかった」っていうぐらいに思っているんじゃないかと、私は思うんですよね。
2011-10-20 16:33:56郷原:私はもともと電力会社とはいろいろお付き合いがありましたし、電力会社のためになる仕事だと思って始めたんですけれども、それは本当に会社のためになることをやらなくちゃいけないわけで....今回のようなことを続けていたって、世の中の信頼を完全に失ってしまって (続く)
2011-10-20 16:39:29寺崎:川村さん、その“やらせメール”の問題があって...今度は自分が頼んだ第三者委員会の報告を無視して報告書を書いたと。どんどんどんどん会社としてどうなのかという話になってくるんですけれども。
2011-10-20 16:45:20川村:ですから、何が起きたのか。その事実をどう解釈するか。九電側は言った言わないの問題以前に自分たちの組織はこれからも変わりませんよと。何か他者によって変わるもんじゃないと前提にして行われているから、真実は何だったのか。その真実が見えてこない。 (続く)
2011-10-20 16:50:53川村:古賀さんがいらっしゃるからあえて言いますけれども、経済産業省で原発を推進する時の審議会でも反対派を3割ぐらい入れておいて、最終的な結論はもう決まっていて振りつけていく...そういうやり方を第三者委員会に求めたのかもしれませんが、そうはいかなかったのが今回だと思うんですよね。
2011-10-20 16:55:52寺崎:これまでのやり方が通用しなかったと、今回は。ということなのかもしれないですけれども。 郷原さんがいらっしゃったので伺いたいんですけれども、昨日、県議会でもお話をされたんですよね。郷原さん実は8月の時点で知事と電話で話していると。 (続く)
2011-10-20 17:00:06