黒瀬陽平「新人小説月評」について

@mine_o氏の文芸時評に対する考えを中心に
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サムソナイト @mine_o

黒瀬さんがどう考えるかわからないけどあのメッタ切り感ができるのはとりあえずは黒瀬さんが文学の外部から美術の視点で論じているからだと思う。そしてそれは非常に貴重なことである。江戸猫が大物切りできるんすか?みたいなこと言っていたが黒瀬さんは「外部」なので論理的に大物とか関係ないんだよ

2010-05-12 13:49:21
サムソナイト @mine_o

これはある意味で「チート」である(坂上はこのチートができない。逆に黒瀬さんは美術の文脈ではこのチートが使えないのでけっこう大変だったわけだ)。僕はこの「チート」が貴重かつ面白いので黒瀬さんの時評は神だと思う

2010-05-12 13:53:08
@neko800

@mine_o それは坂上秋成さんが、ある文芸批評家から嫌われるのを恐れており、一方黒瀬陽平氏は恐れていないということでしょうか?

2010-05-12 13:53:25
サムソナイト @mine_o

けど黒瀬さんの批判が読解が細かくないとか一面的とかdisりすぎみたいな批判しかでてこないのはどうかなと思う。そんなことは黒瀬さんには関係ないので批判には成り得ない。仮に黒瀬さんを批判するなら「チート」に乗っかりすぎていいのかみたいなやり方しかないんだと思うんだけど((続く)

2010-05-12 13:55:25
サムソナイト @mine_o

(続き)驚くべきことにそういう批判ってぜんぜん見たことがない。正直批判するならもうちょっとうまくやってほしいな、と思ってしまう

2010-05-12 13:56:58
@ttt_ceinture

.@mine_oさんが私よりうまく言ってるから、言うことがなくなった。「そもそも月評ってああいうものでは」って主旨は同感。

2010-05-12 13:59:47
サムソナイト @mine_o

嫌われる嫌われないみたいな話でなく(笑)文脈を背負わなくていいってことねRT @neko800@mine_o それは坂上秋成さんが、ある文芸批評家から嫌われるのを恐れており、一方黒瀬陽平氏は恐れていないということでしょうか

2010-05-12 14:01:00
@ttt_ceinture

@mine_o 文学外から言ってるからこそ冴えてる判断もあるように見えたんで、むしろその「チート」は美点でもあると思ったな。普通、文芸批評家新人が文芸月評やるとバッサリやるのは絶対にできない。すがや渡部がやれたのも、彼らが中堅にいたからですし。東はキャリア最高なので例外だし。

2010-05-12 14:03:55
@ttt_ceinture

で、部外者立場にあって、別に力関係を行使してるわけでもないし、まあ突付けるとしたら、「文壇内地位を無視できてずるい」か。でも、そもそもそうした構造によって月評や時評が停滞していること自体、文壇の病気みたいなもんだから、黒瀬を批判する文脈というよりも自爆になる。

2010-05-12 14:08:59
サムソナイト @mine_o

@ttt_ceinture 全く同感です>美点。「チート」を使うかどうかも戦略のうちですからね。あと黒瀬さんの場合、いい感性をしているみたいな美術と文学との悪しき結託に徹底して禁欲的なのがいいですね。ある意味でダメな批評家は悪い意味で「美術家」ですw

2010-05-12 14:13:05
サムソナイト @mine_o

すがさんは結局外部にいってしまったからな。結構、文芸批評家の方たちからすがさんが文芸誌を離れたことを嘆く声を聞く

2010-05-12 14:14:22
@ttt_ceinture

@mine_o そう、趣味で作品を裁断してないところがいい。損してるとすれば、紙幅制約によって細部読解やりにくい中で、細部2月号の福永評と4月号の青沼評で、ツイッタとニコ動に関する扱いで褒めてるのが目立ちすぎて反感喚起になってるところだけど、

2010-05-12 14:19:21
@ttt_ceinture

@mine_o 作品としてどう使っているか、に力点をかけた読解になってるから、実のところ「新しいメディアなら何でもいいんだろ」って話ではない。一貫してる焦点は「作品構成においてgdgdなやつらばっかじゃね?」って点でしょう。これは事実当たってるのでは、と思う。

2010-05-12 14:21:19
@neko800

色々誤解されているようですが。私は黒瀬氏自身が大物を批判出来るか否かなんて問題にしていない。文芸誌という枠組でそれが出来るか否かを問題にしている。ただし、新人月評は「新人」を設定することで大物には決して出来ないような批判が可能となっている。それはどの論者も同じ。

2010-05-12 14:23:29
@ttt_ceinture

かつての、すが・渡部の行動を取れる中堅クラスの文芸批評家って今いない面がありますしね。豊崎・大森の浮上は構造的帰結とも言える。RT @mine_o すがさんは結局外部にいってしまったからな。結構、文芸批評家の方たちからすがさんが文芸誌を離れたことを嘆く声を聞く

2010-05-12 14:23:35
@ttt_ceinture

@neko800 その文脈で言うと、新人傾向から遡って保坂批判したのは「立派」と言ってもいいと思うよw

2010-05-12 14:25:43
@neko800

けれども、その枠を超えて同じような批判をするとき、そうはいかない。そんな論者は掲載されないか文芸誌から注文が減る。だから、問題は「文脈を背負っている」とか言う問題ではなくて、単に文芸誌自体の構造の問題。別に「チート」しなくても大物を批判できる。ただ食えなくなるだけ。

2010-05-12 14:32:21
@ttt_ceinture

そして、それこそがかなり致命的な問題ですね。その意味でなら「月評を超えてさらにやってほしい」ってのはよく理解できる。RT @neko800 単に文芸誌自体の構造の問題。別に「チート」しなくても大物を批判できる。ただ食えなくなるだけ。

2010-05-12 14:35:30
@ttt_ceinture

@neko800 ああ、そっか。見落としてました。/4月号では2-3月号の批判対象諸傾向の原点としての保坂の小説指南書が挙げられ、いわば「元凶」として突かれる、という流れになるんですよ。保坂的傾向への批判は、たぶん文壇タブーだと思ったんで、「おお」と思った。

2010-05-12 14:44:08
@joe_kuga

@kaichoo はいどうぞ。その方法(の一つ)です。http://d.hatena.ne.jp/kurageruru/20100308

2010-05-12 15:02:06
@joe_kuga

@kaichoo 私の拙い理解では「1400字」とわざわざ銘打って、さらに「20本くらい」と仰っていた以上、紙面の問題という分量のことを仰っているのだと考えました。そもそも倉数茂氏がお隣で、ロングバージョンを掲載なさっており、それについて言う必要はないのではないのでしょうか?

2010-05-12 15:07:07
@joe_kuga

@kaichoo まあ、もちろん金銭のおそらく発生しないだろう(というか新人小説月評にお金が払われているのかどうか知りませんが)仕事に対して、積極的ではないとは思いますが……。

2010-05-12 15:09:05
@joe_kuga

@kaichoo なので、黒瀬さんがお金や名誉(後者は括弧付きですかね)のために新人小説月評をやっていらっしゃるのならば、私としては特に言うこともありません。どうぞ、たくさんの屑をお書きなさってください。以上です。

2010-05-12 15:13:23
@joe_kuga

@kaichoo ああ、すいません。あと一言だけ。すでに倉数茂氏のような形で発表なさっている文章があるならば、こちらの不手際です。その際は申し訳ないと謝るので、もしあれば、教えていただきたいです。

2010-05-12 15:15:35