NOSU~従順なロボット~

大竹林賢一郎氏によるノスについての考察。 リスト作成主がまとめ読みするために作ったようなものですが、 他にも見たい方がいるかもと思い投稿いたします。
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大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

「大丈夫よこっちは。これまでノスにたよりっきりだったものね。こっちはまかせて。」「ありがとうウランさん・・・・」「いつでも帰ってきていいからね。ノス。」ノスは、生みの親がいる東北片桐ロボット研究所に戻ってみることにした。

2011-10-25 16:10:21
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

「ここは本当にあの研究所ノスか?・・・」驚くのも無理はない。60年前は小さかった研究所も、今は筑波学園都市レベルの超巨大な施設となっていた。「所長に会いたいノス。通してくれノス」・・・・

2011-10-25 16:20:53
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

警備ロボットに話しかけてみた。だが、そうは通してくれない。「誰だきみは?ひどく旧式なロボットじゃないか」「君のマスターは一体誰だい・・ピッ・・・えっ?・・・ピッピッ・・・」

2011-10-25 16:24:39
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

「大変失礼しました!局長のロボットだったとは!どうぞ!どうぞ!」「えっ・・・そっ・・そうノス!俺は偉いノスよぉ~ノス様のお通りノス!」「・・・・・・あの~この件は所長には内密に・・・」「イヤだ」

2011-10-25 16:26:37
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

「さっきのあれはなんだったノスか?・・まあいいか・・・所長室は・・・」ノスは所長室に向かった。多少、迷いはしたが所長室にはたどり着いた。ドアをノックする。声は聞いたことのある所長ではなかった。「あの、所長は?」「いや私が所長だが・・?君は?」「のす・・・ノス・・」・・・

2011-10-25 16:37:12
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

「まさか・・君がノスくんか!先代から話は聞いているよ!」どうやら、自分のことを知っているようだった。「まま、ここに座りたまえ。あ、すまない、自己紹介が遅れた。」「私はこの東北片桐ロボット研究所の2代目所長、室岡と申します」差し出された名刺にはもっともらしい肩書きが書いてあった。

2011-10-25 16:42:59
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

「あの、その先代は・・・?」「ああ、十年前に死んだよ。研究所内での事故でね。」「事故・・・ノスか・・しかたないノスね・・」不思議と悲しくなかった・・・生みの親なのに・・・なぜ・・「ああ、君がもし来たら渡してくれと頼まれていたものがあったんだ。」

2011-10-25 17:44:14
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

「何ノスか?」「これは、君の設計図だ。君の人工知能のことも含まれている。」「読んでいいノスか?」「どうぞ。」ノスは分厚い書類を開いた。

2011-10-25 17:46:57
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

そこには自分の基本構造のことから、自己メンテナンスロボのこと、さらには、喜怒哀楽のプログラムのことまでびっしり書かれていた。「ノスくん、それは、君にあげよう。」「えっいいノスか?」「ああいいとも。生みの親の形見みたいなもんだろう。大切にしなさい。」

2011-10-25 17:50:07
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

「この研究所で生産させているロボットは、その設計図を元にしている。君がいなけりゃ、この研究所もなかっただろう。」「そうだったノスか。なんだかんだ僕すごいノスね!」

2011-10-25 17:54:31
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

「先代所長がもっとも重要としたもの、それは、感情だ。君を見ると本当に完成されている。先代は、定期的に送信されてくる情報を元に、人工知能と感情プログラムを更新していったようだが、その情報元は、きみだったんだな?」「そうみたいノスね」

2011-10-25 17:58:28
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

「あともうひとつ、重要視したのは、ロボットと暮らすのは、製作者ではない、ということ。」「どういうことノス?」「こんなに感情があるロボットだ、製作者に愛情がわくのは当然だろう?」「まあそうかもしれないノス。」

2011-10-25 18:04:27
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

「だが、先代はそれは許さなかった。あくまでも、ロボットは、暮らす家族が一番でないといけない。そのために、あえて製作者に感情移入しないプログラムを入れた。製作者の自分は影の部分であり続けたんだ」

2011-10-25 18:08:44
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

「・・・・そうノスか・・・」ノスは複雑な感情になった。なぜそこまで所長は・・・あれ?所長の名前って・・・あれ・・・?「意味がわかるけど、分からないような顔をしてるな・・・無理もない。それだけ先代の設計は完璧だったってことだ。」

2011-10-25 18:14:50
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

「でもね、ノスくん、今は君のような感情豊かなロボットは必要なくなっているんだ。」「えっ・・・なんでノスか?」室岡は少し笑った。    2章終

2011-10-25 18:20:26
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

「NOSU~従順なロボット~」のつづきは明日にするか・・・・予想以上に長編になって、自分自身で困惑しておりまする。

2011-10-25 23:54:06
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

前回までのあらすじ・・・管理者の死去を期に生まれ故郷の研究所に帰ってきたノスだったが・・・・?

2011-10-26 20:53:01
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

室岡所長は続けて言った。「ロボットの役割は何かね?人とのお話か?、いや違う。「人がやりたがらないこと、やれないこと」だ。雑用はもちろん、危険な場所での仕事。もっと言えば、軍事関係の仕事の方が需要が高い。もちろん、壊れれば、使い捨てでね。」

2011-10-26 21:05:14
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

「仲間を壊されるのは気分が悪いだろうが、そうなってしまったんだ。今、生産しているロボットに搭載されている人工知能は、君のようなものではなく、ほとんど最低限なものでしかない。たとえ最低限なものでも、人の世界で暮らしていくには問題ないんだ。」「そんな・・・・」

2011-10-26 21:12:57
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

「すまないね、ノスくん。今日は帰ってくれ。ここまでこれたということは、まだ君は所長管理のロボットになっているのだな。先代から権利を委譲されたときからそのままだったのだろう。それは今日解除しよう。今日から本当に君は自由の身だ。君だったら普通の人間として生きれるだろう」

2011-10-26 21:22:34
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

ノスは、自分の仲間がそんなことに使われているとは思いもしなかった。そのうえ使い捨て。ロボットは愛情を持って扱われるものと疑いもしなかった。

2011-10-26 21:34:44
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

ノスはこれからをどうするか考えた。自分はずっとアトムの家で暮らしてきた。だが、逆に言えば自分はその世界しかない。狭い世界の知識しかない。

2011-10-26 21:51:54
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

ノスは、遠くに行くことにした。場所は決まっていない。   第3章終

2011-10-26 21:53:34
大竹林賢一郎/願いは推しの心身健全 @rkouskysi

なんかいろいろ設定がふやふやになってきたな・・・

2011-10-26 22:01:12
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