続「かわいいお客さん」〜人家へやってきたニホンヤマネの話

norifutomaki @norifutomaki

@hammytouch どうもありがとうございました。私も逃亡はあるかなとも考えましたが、取っ手は割りときっちりだったので…ちょっと反省。まあ元気に生きていけることを望むのみです。 @fuluran @seisokubunpuiki

Mika＠ねずみ絵描き @hammytouch

【今回のヤマネ遭遇についてあとで調べたこと】今回のことで本棚にしまっていた「冬眠する哺乳類」（東京大学出版会／編）を引っ張りだして読み返しました。本書の５章「ヤマネ」を読むと今回の出来事の背景のようなものが少し見えたので、補足的にツイートします。

Mika＠ねずみ絵描き @hammytouch

【ヤマネ１】あとで調べたコトです。「冬眠する哺乳類」（東京大学出版会／編）P175に『Minato(1996)は、体重20g以下のヤマネは冬眠に入れないと報告しており、脂肪を十分蓄えられなかった幼獣は春を待たずに』...とありました。（２へ続）

Mika＠ねずみ絵描き @hammytouch

【ヤマネ２】同書P174~5には『冬眠前にくらべて冬眠後の体重は成獣で最大25.5％、幼獣で39.9％減少していた、冬眠前に蓄えた脂肪のほぼすべてを使い尽くしたと言ってよい。』とあります。（３へ続）

Mika＠ねずみ絵描き @hammytouch

【ヤマネ３】つまり、それぐらい冬眠前の体重（脂肪の蓄え）が冬眠に入ろうしている今の時期には重要になるようです。（３へ続）

Mika＠ねずみ絵描き @hammytouch

【ヤマネ４】同書によると、ヤマネの繁殖回数は年に１〜２回、浅間山のヤマネは年に2回繁殖をする。その年の時期の違う早仔と遅仔を比べると体重に差があり、遅く生まれた仔はなかなか冬眠に入ることが出来ないようです。（５へ続）

Mika＠ねずみ絵描き @hammytouch

【ヤマネ５】P175『浅間山で最も遅くまで冬眠に入らず巣箱にとどまっていたのは19g以下の遅仔であった』冬眠期間を短縮することで冬眠中にエネルギー（脂肪）を使い果たさないようにという手段らしい。（６へ続）

Mika＠ねずみ絵描き @hammytouch

【ヤマネ６】しかし、同P175『冬眠の時期が遅れれば気温は低下し食物も減少してくる』つまり非常に厳しい状況におかれることになりますね。（７へ続）

Mika＠ねずみ絵描き @hammytouch

【ヤマネ７】以前に同書を一度読んでいたのですが、内容についてはうろ覚えでした。ただ読んだ片鱗が脳みそのどこかにこびりついていて「この個体は今年生まれの遅仔では」と思う元になっていたのではないかと思います。（８へ続）

Mika＠ねずみ絵描き @hammytouch

【ヤマネ８】やまねの離乳は早く仔の成長も早いとのことで、成獣と見分けの付かない大きさの個体でも、最近一人立ちした個体である可能性もあるかと思います。（９へ続）

Mika＠ねずみ絵描き @hammytouch

【ヤマネ９】冬眠中に気温の変化や外部刺激で途中覚醒して、冬眠するために適切な場所へ移動することもあるとのことなので、冬眠に入ろうとしてノロノロ移動しているところを捕まえてこられた可能性もあるかな？とも思ったのでした。

Mika＠ねずみ絵描き @hammytouch

本当の所はわかりませんが、森へ帰った彼らが逞しく生き延びてくれることを願ってます。この流れの途中で本書のことを思い出していれば、もっと適切に裏付けしながらツイートできたのではないかと反省しきりです。

norifutomaki @norifutomaki

@hammytouch 補足も読みました。体重がないのはやっぱ厳しいのですね。山にどんぐりは落ちてたけど食べないのかな？

Mika＠ねずみ絵描き @hammytouch

@norifutomaki ヤマネはげっ歯類ですけど、固いものは苦手で柔らかい果実やアケビやサルナシ、ヤマブドウなどを食べるようです。樹上性のねずみだからというのもあるけれど。ドングリはアカネズミやヒメネズミが食べますね。

norifutomaki @norifutomaki

@hammytouch そうですか、食料的には結構厳しい時期にきてるようですね。

Mika＠ねずみ絵描き @hammytouch

@norifutomaki もう森は果実の時期ではないですしね、何かの実はあるかもしれませんが、探すこと自体が困難になってくるんでしょうね。初めて越冬するヤマネの生存率は低めだと思うので、自然に毎年こういうことは起きてるのではないかと。

norifutomaki @norifutomaki

@hammytouch そっかー。頑張れヤマネちゃん！