映画のプログラムに掲載された原稿を別の出版社が映画会社に無断で書籍にまとめた“問題”まとめ
発端のツイート
【無断転載について】「映画よさようなら」(佐々木敦著・フィルムアート社発行)に掲載されているロズニツとハイゼ監督作の論考は弊社の映画のプログラムの原稿を事前確認もなく無断で転載したものです。この度、無断での転載を厳しく抗議すると共に原稿の二次使用料を請求する事を決めました。
2023-02-03 21:58:06無断に転載された論考は4本です; ロズニツァ監督作品 1. 「事実」の復元、「時間」の修復 *群衆3選 2. フェイク・ドキュメンタリーの擬態 *Donbass 3. 「事実」の「物語」化について *Babi Yar. Context ハイゼ監督作品 1. 「手紙の時代」の映画 *Heimat is a Space in Time
2023-02-03 21:58:07事前確認がないまま転載された事について著者である佐々木敦さんからは丁重にお詫びがあったことを先にお伝えします。事前に連絡を頂けなかったことは残念でしたが、その経緯はきちんと説明していただきました。問題は出版社であるフィルムアート社です。そもそも何故著者の前に連絡をしてこないのか?
2023-02-03 21:58:07著者に出版社から連絡をしてほしいとお願いをしましたら次のメールが届きました>>「転載のご連絡の件ですが、私や私の上司は、ISBNがふられた出版物からの転載の場合、つまり出版社さんには転載のご報告をしておりますが、映画会社さんには転載のご報告をしておりません——
2023-02-03 21:58:08ただ、セルゲイ・ロズニツァの論考に関しては数が多く、またパンフレットも頁数があるものでしたので、 転載のご連絡をするべきでした。大変失礼いたしました。以後気をつけます。」
2023-02-03 21:58:08ISBNやページ数云々は関係なく、他社(者)の原稿を使用するならば事前に断りを入れることは当たり前じゃないでしょうか。会社だか上司の方針かのように映画会社には報告をしていないと堂々と言っていますが、映画会社を軽視しすぎではないでしょうか。
2023-02-03 21:58:09佐々木さんとは良い付き合いを継続したいですし、黙って我慢することも考えましたが、やはり映画会社が時間も費用もそれ以上に誇りを持って取り組んでいる仕事を軽視して、後から謝れば良いという根性は許せないので今自分ができる最も過激な方法で公に訴え厳しく対応する事を決めました。
2023-02-03 21:58:10同じくパンフレットの原稿が全文転載されていると思われる付き合いのある映画会社に連絡をしました。東風さん、ビターズ・エンドさん、マジックアワーさん、ダゲレオ出版さん(イメフォ)も事前の連絡はなかったそうです。各社、何故事前に連絡をくれないのかととても残念がっていました。
2023-02-03 21:58:10松竹さん、リアリーライクフィルムズさん、テアトルさんには連絡ができていませんが、この投稿が何らかの形で3社に届き、自主的に転載について確認していただけたら良いなと思います。
2023-02-03 21:58:11映画会社と長年良好な付き合いをして関係性を築いてきた著者の3年ぶりの待望の映画論で、読ませていただきましたが内容も心意気も素晴らしい作品だと感じられただけにただただ残念です。素晴らしいクリエイティブライティングだと思いました。なぜ労を惜しまず事前に企画を説明してくれなかったのか。
2023-02-03 21:58:11著者が築き上げた映画会社との信頼関係を打ち壊したんじゃないでしょうか。繰り返しますがどれだけ著者の活動を尊敬していたとしても、自分も本気で取り組んでいる仕事を軽視されたら簡単に「良いですよ」とは言えません。もしフィルムアート社が全映画会社に無断で転載をしているのならば、
2023-02-03 21:58:12今からでも遅くないので各社に企画をきちんと説明して理解を得る努力をしていただきたいです。それが佐々敦さんの作品をきちんと売る出版社の責任じゃないでしょうか?東風の担当者の方は本件についてフィルムアート社はしっかりしてほしいと言っていました。
2023-02-03 21:58:13それは、この様な本を出版しようとするフィルムアート社への敬意と期待だとも感じました。自分も同じ気持ちではあります。ただし、再三とはなりますが、自分が本気で取り組んでいる仕事を軽視するかのような仕事には最大限厳しく接します。
2023-02-03 21:58:13単行本収録に関する元原稿の寄稿先への連絡は版元に一任しています。サニーフィルムに献本したかどうか担当者に確認したところ、今回の非礼が判明しました。初出も記載されているし、まさかと思いました。関係各位にお詫び申し上げます。フィルムアート社には誠意ある対応をお願いしています。 twitter.com/sunnyfilm_japa…
2023-02-03 23:36:27(続き 2/5) 本日、出版社から連絡があり週明け神奈川県の弊社に2名で来て頂き直接お話をする事となりました。そのメールではこちらの意図がきちんと伝わっているものと感じ安心しました。良い機会となるので色々と話したいと思います。
2023-02-04 15:35:25相手方出版社によるお詫び
【重要なお知らせ】 小社刊行物『映画よさようなら』に関するお詫び filmart.co.jp/news/owabi-3/
2023-02-04 19:05:49(続き 2/5) 出版社から本件について公式にメッセージが出ました。全体的に納得出来る内容でした。直接会いに来ていただけるので一旦これ以上はコメントは控えます。自分自身の仕事についても想うことはいくつかあります。 filmart.co.jp/news/owabi-3/
2023-02-04 21:11:08(2/8 続き その後)この数日まとまった時間を確保することができませんでしたが当事者間で話し合っていたことをテキストにしました。 pic.twitter.com/BNRfRVyh6g
2023-02-08 17:00:01著者の方によるツイート
拙著の件、一部でお騒がせしております。僕も基本的に雑誌や映画パンフなどに寄稿した文章は著者に権利が帰属するので単行本収録に際して一次媒体が異議を唱えたり使用料などを求めることは出来ない、という認識です。その上で再録にかんしてどのような手続きを踏むかは版元にお任せしています。→
2023-02-06 16:45:34実際、対応は出版社によってまちまちです。どうだったか自分は全く知らないままで終わる場合もあれば、ある論集では一次掲載媒体全てと版元が念書を交わし僕もサインしました。しかしそれはあくまで取り決めの「念書」であって支払いなどは生じず、件数が多い場合は献本もしていないこともあるかと。→
2023-02-06 16:52:40