Intel Arc A770やA750をff14で動かしてみた結果

なぜ、遅いのか

恐らく、Intel Arc A700シリーズは以下のような性質があり、この性質がff14と相性がよろしくないものと思われます。Intel ArcのGPUメモリーの遅延は64KB以下はRTX3070よりも遅延が大きく、64KB~16MBまでは遅延が小さいです。でも、16MBを超えると3070よりも遅延が大きくなります。帯域幅はRTX3070や6600XTよりもはるかに小さく、Radeon 7950HD程度しかでていません。

ただ、高い負荷がかかる状況下だと256KB以下ではRTX3070や6600XTと同じぐらいの帯域幅を持ち、256KBを超えると少し早くなります。この性質はVulkanではマッチしますが、ff14みたいな低負荷なヤツやつだと非常に遅くなります。

とにかくintel arcは欠点が多いです。Intel 12世代以降のCPUと組み合わせた場合、DeepLinkによりエンコードとゲームを分離することができます。AV1によるエンコードも2022年当時のNVIDAよりは早く、DirectStorageに至っては今年のNVIDAよりも早いです。

ただ、ff14においてVulkanを使う場合、外部ツールという問題が付きまとってきます
外部ツールといっても配信などで外部に見せない限りは問題がないです
ですが、レイドの配信のように複数人でプレイする奴だと誰か一人がへまをすれば大きな問題となります

ff14の運営は外部ツールに関しては方針を明確にしていません（明確にすることができないといった方が正確？）
DXVKはゲームによっては外部ツール扱いされる可能性があり、吉田とモルボルがいつ方針を変えるかすらわかりません
そういう状況なのにIntel Arcはff14だとDXVKを入れない限りまともに動かず、素の状態だと全く使い物になりません

そんな現状もあってか
とうとうIntel Arc A750の大幅値下げが始まってしまいました

※2万円は安すぎたのか開始17分で売り切れてしまいました