食用昆虫におけるヒ素・重金属および農薬の残留調査 |食品衛生学雑誌、2022 年 63 巻 4 号 p. 136-140 jstage.jst.go.jp/article/shokue… まだ抄録しかみれないけど… まって、国内調査の結果ヒ素の濃度がEFSAよりも酷い。 最大値とはいえ、ヒ素が6.15ppmってのは高い。(参考:玄米の総ヒ素が0.43ppm)
2023-02-23 10:03:42ヒ素の場合存在形態も重要で、昆虫に含まれるヒ素の形態が無機ヒ素か有機ヒ素かにもよるのだけど… 無機ヒ素だったら、お勧めできない食材になるなぁ。
2023-02-23 10:06:14ヒ素が6ppmというのは、ヒ素含有量が多いことで知られる、ひじきの水戻し後の値に相当する。 maff.go.jp/j/syouan/nouan…
2023-02-23 10:12:16ぼちぼち呟いていきますかね。 pic.twitter.com/UuoK5KsC7R
2023-02-25 09:36:31食用昆虫におけるヒ素・重金属および農薬の残留調査 |食品衛生学雑誌、2022 年 63 巻 4 号 p. 136-140 私は食品衛生学会会員なので雑誌持ってます。 昆虫食がTLの話題っぽいので、これの抄録にない部分を少しだけつぶやいていきます。
2023-02-25 09:41:061)昆虫は、普通の人が購入可能&出来るだけ調理加工はされてないのをセレクト(養殖天然といった飼育情報はこの論文では考慮していない) 2)14種と書かれてるけど、正確には12種14品目な気がする。(フタホシコオロギとシルクワームが2品目)
2023-02-25 09:46:463)日本語論文とはいえ図表は英語。使った品種も英語で書かれているのでざっくり検索して何を検査したか調べた。 コガネムシ、ゲンゴロウ、シルクワーム(2)、イナゴ、バッタ、ヨーロッパイエコオロギ、サゴワーム、フタホシコオロギ(2)、カブトムシ、サソリ、コオイムシ、イモムシ
2023-02-25 09:51:474)以下、目立ったのを取り上げる ・ヒ素が6.15ppmと高かったのはカブトムシ(コオロギは0.03-0.05ppm) ・農薬は、イモムシやシルクワームといった、葉っぱが餌な虫から主に検出されている。
2023-02-25 10:00:085)これは個人的興味 ・水銀が4品目から0.11-0.50ppm検出。魚介類以外で検出されるのは珍しい。コガネムシとカブトムシだけなら傾向ありかと思ったが、サソリとコオイムシからも検出しているのでなんとも。 あと、ICP-MSで水銀を測っているので、個人的にはデータの信頼性は微妙だと思ってます。
2023-02-25 10:02:476)この論文は、日本で入手・流通している昆虫食について調べてみたってのがメインの内容なので、日本での調査研究はこれからってところではないでしょうか。
2023-02-25 10:06:37で、食衛誌の論文のデータからすると、コオロギについては食品衛生上の大きなリスク要因といえるほどの汚染はなかった、になるかな。
2023-02-25 10:09:32昆虫食の最大のリスクは、エビ・カニのアレルゲンと同じたんぱく質であるトロポミオシンを昆虫も持っていて、それによりアレルギー症状を引き起こす可能性があるということですね。
2023-02-25 10:12:15食用昆虫科学研究会の吉田誠理事はこう語る。 「養殖で飼料として穀物を消費してしまう昆虫が安価になることも、食糧危機の際に昆虫が率先して食べられることも、考えにくいです。」 コオロギ食が議論 根強い抵抗と不安 専門家は安全性強調「アレルギーには注意すべき」 encount.press/archives/42176…
2023-02-25 10:31:27測定データがあったので眺めてみた。 うーむ、ヒ素が0.9mg/kgってのはちと無視できない濃度だと思うな。 twitter.com/Mushi_Kurotowa…
2023-02-02 21:15:11コオロギの陰謀論がうっすら出てきてますけど、 EUがヌーベルフードを認可するときに徹底的に調べたので、これ以上のエビデンスはないですよ。 (食品に厳密さを求めるとコオロギ以上に食用に適さないものはいっぱいある。ジャガイモとか。) efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.…
2023-02-02 11:10:44濃度が高いと言われる玄米の無機ヒ素濃度の中央値が0.15 mg/kgなので、これよりも数倍高いとなるとちと無視できない。ただし、この0.9mg/kgという測定結果は、おそらく総ヒ素としての値で、無機ヒ素がどれくらいなのかがわからないと正確な判断は下せない。 maff.go.jp/j/press/syouan…
2023-02-02 21:19:03あと、栄養成分のところ見てたら… Crude protein(粗蛋白)が約15 g/100 gとなってて、まあそれはいい。分析法がKjeldahl(ケルダール法)&たんぱく換算係数が6.25と書かれていて、脱力した…。 キチン質には窒素が含まれているので、実際のたんぱく質量は絶対15gよりも少ないです。
2023-02-02 22:30:26ここはアミノ酸組成分析して、それから算出してて欲しかったなぁ…。 係数6.25をそのまま採用してるってのも残念。昆虫はおそらく穀類や乳製品とはアミノ酸の比率が異なるのだから、組成分析してもっと適切な数値を設定すべきだった。
2023-02-02 22:33:03@ohira_y ヒ素はコメとヒジキだけで諸外国からみるとおかしな摂取量になっているので、ヒ素の摂取量という点ではおすすめできないですね。嗜好品としてちょっと食べるくらいならまだしも。
2023-02-02 21:23:08食品の化学分析屋&アマチュアカメラ好き&タロットおたく&ステーショナリー好き。 アイコンをぬいぐるみに戻した。一応書いとくけどここでのつぶやきは職場とは無関係です。