『安全性の考え方』武谷三男編/岩波新書(1967) 書評まとめ

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もこ @ballyturkmoco

(前略)災害の原因を追求したり、予測したりするには、数値を用いた議論が望ましい。数量化できるにもかかわらず言葉でごまかしたり、数量的なデータの提出を拒否したり、権威や身分だけで結論を押しつける者は、加害者の一味とみなしてよい。(P168)

2022-10-18 00:51:42
もこ @ballyturkmoco

不十分なデータからくだす結論は、被害者にとって安全の方の側になっていなければならない。薬の毒作用について因果関係が動物実験でまだ再現されていなくても、疑いが濃ければただちに発売停止という処置をとるのが国民のための政治である。(P170)

2022-10-18 00:55:46
もこ @ballyturkmoco

ささいな事故を軽視するところでは、本当に事故原因を究明していこうという姿勢はうまれない。(P172)

2022-10-18 01:00:06
もこ @ballyturkmoco

いまの日本の官僚と企業とが緊密に結びついている状況のもとでは、労働省・厚生省の意向はイコール企業の利害につながるものとみてよい。(P173)

2022-10-18 01:03:47
もこ @ballyturkmoco

<再び中断 も少し続きます たぶん>

2022-10-18 01:07:29
もこ @ballyturkmoco

(前略)加害者は事故の原因について“原因不明”を強調することによって、自己の責任のがれをはかり、結局は補償金の額を引き下げようとしている。(P176)

2022-10-19 22:34:43