飯泉氏による2号機臨界についての総括と遠藤先生による原子炉臨界の解説
昨日の復習 http://t.co/L2JQuL4e 遅発中性子は放射性原子核が自然に分裂して出る中性子なのでディレイがある、遅発中性子の割合は0.6%、既発中性子だけでは臨界させないようにして原子炉の反応を穏やかにしている。SL-2や2回の暴走実験は既発中性子だけで臨界させた。
2011-11-04 07:37:25http://t.co/Y0S89vaf 0.6%の余裕の中で原子炉全体をまんべんなくこんがり焼いて燃料の寿命の間臨界をもたせるのは大変ですね。もんじゅくんはどうですかね。
2011-11-04 08:26:382)その原因を考えてみた。熔け落ちた核燃料が離ればなれの小さな塊に分散している。大きい塊では水が減速材として十分働かない形状になっていて、核分裂中性子が熱中性子になり、次の核分裂を起こすという連鎖反応は途切れている。
2011-11-04 10:27:253)大きな塊の中で自発核分裂で発生した速い中性子がそのままU238の速中性子核分裂を起こすことが可能性として考えられるが、これによる増倍率は0.26程度で寄与が少ない(Weinberg:Physical Theory of Neutron Chain Reactors)。
2011-11-04 10:27:564)仮にk_eff=0.5としても増倍係数M=2。せいぜい自発核分裂中性子が2倍に増倍される程度。キセノン検出量と、それがCmに依るとしたときの推定の精度はオーダーが合っているという程度であろうから、その中に埋もれている。
2011-11-04 10:28:225)この推定が正しいとすれば、今度のキセノン検出とそれが自発核分裂のみによるとした推定値で説明できたことで、今後よほど形状の変化などがない限り、再臨界の可能性はほとんどないと立証できたのではないか。怪我の功名といおうか。
2011-11-04 10:28:58@bokudentw 余剰反応度をちょっとだけさしこんだ制御棒で防げるとなると中性子は近くの燃料同士でやりとりしてるだけじゃなくてかなり遠くの燃料からもくるみたいです。そうじゃないと上の方だけ既発臨界とかなりそうです。もんじゅは違う炉なので0.6%とかちゃんとあるかが疑問ですね。
2011-11-04 17:27:08【原子力学会】福島第一原発2号機格納容器内気体からの短半減期Xeの検出について http://t.co/Zx1qUDEQ (PDF) 自発核分裂は自然現象であり、また、現状では、発生する熱エネルギーは崩壊熱に比べて無視できるほど小さいため、安全上の問題は無い。 #genpatsu
2011-11-04 18:59:56遠藤先生による分析も追加しました
@hayano 早野先生、いつも有難うございます。簡易な計算ですがオーダーは外していないかと思います。後は、現時点で測定されたXe133,135が誤分析ではなく確かな分析結果なのかどうか、クロスチェックの結果を待ちたいと思います (PS お身体の調子はよろしいでしょうか?)
2011-11-03 10:40:52http://t.co/IG533bMe において、福島第一2号機の大気中への希ガス放出割合が81~97%で、Xe133の体系放出量が3.5e18[Bq]と推定されているので、推定した放射能のオーダーは概ね合っていると思う .@hyd3nekosuki
2011-11-03 10:58:15復習:http://t.co/tLMZ6bTh の添付資料1の表1(pdf 20頁)に示されたように、福島第一2号機の炉心平均燃焼度22.9 [GWd/t]=22900 [MWd/t] :燃焼度(ATOMICA解説)→http://t.co/CdANyotG
2011-11-03 14:16:07福島第一2号機において、2011/03/11時点までの炉心平均燃焼度が22900 [MWd/t]であると仮定して、キュリウム(Cm)生成量[グラム]を推定してみました。(使用コード:SCALE6/TRIRON) http://t.co/IOlk3qEP
2011-11-03 14:49:27Cm242,244の半減期、自発核分裂(SF)割合の値として、アイソトープ手帳11版の値を引用して計算を行う http://t.co/EoHPLl7B
2011-11-03 15:03:352011/03/11シャットダウン後の、福島第一2号機におけるCm242自発核分裂率[fission/sec]の時間推移は以下のとおり→http://t.co/c2ybdiyn (横軸は経過日数[日]、縦軸は1秒間当りにCm242が起こす自発核分裂数[fission/sec])
2011-11-03 15:14:272011/03/11シャットダウン後の、福島第一2号機におけるCm244自発核分裂率[fission/sec]の時間推移は以下のとおり→http://t.co/vs9lWPsh (横軸は経過日数[日]、縦軸は1秒間当りにCm244が起こす自発核分裂数[fission/sec])
2011-11-03 15:21:26以上より、2011/03/11シャットダウンしてから235日後の、Cm242,244による自発核分裂率の総和は3.9e9 [fissions/sec]と推定される→http://t.co/ZPSnvrRR
2011-11-03 15:27:13以下ではXe-135を例として計算する。JENDL-4(http://t.co/tyw6sXwO )より、Cm-244の自発核分裂によるXe-135の累積核分裂収率は7.5±0.3% http://t.co/aw3NznrE
2011-11-03 15:40:29Cm242,244の核分裂収率が同じと近似して、2011/03/11シャットダウンしてから235日後において、Cm242,244自発核分裂率によって1秒間当りに発生するXe-135の量は3e8[atoms/sec] → http://t.co/ExGf6LTd
2011-11-03 15:48:59自発核分裂反応によって生成され、定常状態に達したXe-135の放射能A [Bq]の値は、この図のように大気中拡散/漏洩による減少をひとまず無視した近似的なモデルで考えた場合、Xe-135の生成率S [atoms/sec]に等しくなる http://t.co/WyQg7bA4
2011-11-03 16:17:37