【3.11】「あぶくま君」によるデタラメだらけの震災・ホームレス体験記を振り返る

※2023年3月29日完結 デタラメだらけの震災体験記『15才の時に東日本大震災で家族を亡くし、天涯孤独の身になり東京でホームレスになった話』およびの作者「あぶくま君」の約2年の軌跡について「記憶を風化させない」「当時の様子を知ってもらう」まとめです。 ※本人か関係者の意向で非公開になる可能性があります。
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あぶくま君って誰?

あぶくま君 @abukumakum

15才の時に3.11東日本大震災で家族、親戚を全員失い孤児になりました。その後16才で東京でホームレスを経て現在に至ります。震災の記憶を風化させないために当時の事を漫画で発信していきます。みなさんに当時の様子を知っていただけたらと思います。 なお、内容は特定を避けるためにフィクションを入れています。

プロフィール

  • 平成8年生まれ 震災当時15歳(現27歳)
  • 南相馬市原町第一中学校卒業生
  • 南相馬市民→新宿でホームレス→東京のどこか在住→川口市民
    ※いずれも漫画の内容が事実だと仮定したもの

東日本大震災10周年を迎えようとした2021年2月15日、流星の如く現れた、自称・東日本大震災被災者。
中学3年の卒業式の日に東日本大震災に遭遇。家族、親戚を全て失い孤児になったうえ、ホームレスに身を落としたという、自身の悲惨な境遇を描いた『15才の時に東日本大震災で家族を亡くし、天涯孤独の身になり東京でホームレスになった話』を投稿。
瞬く間に大反響を呼び、6万人以上のフォロワーを集めた。

まとめ あぶくま君による「15才の時に東日本大震災で家族を亡くし、天涯孤独の身になり東京でホームレスになった話」 15才の時に3.11東日本大震災で家族、親戚を全員失い孤児になりました。その後16才で東京でホームレスを経て現在に至ります。震災の記憶を風化させないために当時の事を漫画で発信していきます。みなさんに当時の様子を知っていただけたらと思います 351323 pv 836 698 users 1258

Twitter上での連載は昨年5月3日より更新を停止。
それ以降の続編はebook.japanで連載を続け、2023年3月29日更新の20話を以て完結

著名人も絶賛

ひろゆき @hirox246

震災により15歳で家族を全員失い孤児になりホームレスになった作者の漫画。 本当に困ったときは義務教育よりも、ホームレスのおっちゃんの知識と優しさのほうが役に立つという現実。 cureco.jp/view/3253/

2021-03-23 19:10:14
はぁとふる倍国土 @keiichisennsei

あぶくま君による「15才の時に東日本大震災で家族を亡くし、天涯孤独の身になり東京でホームレスになった話」 - Togetter togetter.com/li/1686428 @togetter_jpより

2021-03-23 13:50:43
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

こんな状況の方もいらっしゃったのか…漫画で描くたいへんな体験談。/あぶくま君による「15才の時に東日本大震災で家族を亡くし、天涯孤独の身になり東京でホームレスになった話」 buff.ly/3f7RAVE pic.twitter.com/hdqIlZvteF

2021-03-24 08:13:04
拡大
加藤マユミ @katomayumi

あぶくま君ずっと気になって読んでる。今日の話は特にグッときた。 twitter.com/abukumakum/sta…

2021-05-03 18:42:41
あぶくま君 @abukumakum

15才の時に東日本大震災で家族を亡くし、天涯孤独の身になり東京でホームレスになった話 その38 #東日本大震災 #東日本大震災から10年 #あれから私は pic.twitter.com/GNmZsz2iW4

2021-05-03 13:25:14

 

問題点

ところがこの作品、回を重ねるごとに「震災の記憶を風化させない」、「当時の様子を知る」作品としては問題が多すぎることが露見していく。

1.記録との矛盾があまりにも多い

行政機関・報道機関の残した記録や他の被災者の証言との矛盾が数多く存在している。

  • 卒業式中の校内で地震に遭遇
    震災発生時刻は14時46分
    一方、原町第一中含むすべての公立中学校の卒業式は午前で終了し、生徒は既に下校していた。
    沿岸部では下校したため、自宅で津波に巻き込まれて亡くなった生徒もいた。
  • 教師が生徒を引率し、市役所まで移動
    業務にあたっていた教師は避難所開設や生徒の身元確認作業に当たっていた。
    広域指定避難区域である学校から移動するのは危険な行為。
  • 市役所が麻痺状態
    15時には災害対策本部を設置しており、機能不全には陥っていない。
  • 避難所となった公民館は劣悪な環境 毛布配布なし
    市民から大量の毛布の寄付があった。
    写真ではストーブが焚かれ、避難者が毛布で暖を取ってる様子が写されている。
    そもそも市役所付近に公民館はない
  • 避難所に遺体が運び込まれる
    被災者や遺族を考慮して、避難所と遺体安置所は別々の施設に設置されるのが基本。南相馬市の遺体安置所も同様の対応を取っている。
    そもそも何故、県外避難も行われていた頃に、わざわざ切迫した避難所に移動せざるを得なかったのか意味不明な状態。
  • 県外の避難先が受け入れ拒否・誤報
    名指しされていた板橋区は受け入れを実施していた。
    3月27日前後には移転先自治体と連携した大規模な避難所移転が行われている。少なくとも役所が機能しておらず、避難所移転で混乱が発生したという事実はない
  • 新宿御苑にホームレス
    新宿御苑は入園が有料なため、ホームレスが居住することは不可。
  • 炊き出しはランダム
    炊き出しは身元確認も兼ねているため事前に告知が基本。
    そもそも未成年者のホームレスがいた場合、ほぼ確実に声を掛けられ、補導されるとのこと。
  • 東京に来て初めて原発事故や被災地の惨状を知る
    広域防災無線での屋内待機呼びかけ、全避難所でのスクリーニング調査、避難所移転の際の説明により、詳細が伝えられている。
    そもそもアルタビジョンにようなデジタルサイネージが充実していた新宿でニュースに一切触れずに半年過ごすのは無理があるのではないか。
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