パロディと引用ネタの違い
パロディと引用ジョークとは区別した方がよいと思うなあ。作品中に「だが断る」といった台詞を入れるのは引用ジョーク。まあ、パロディの上に引用ジョークを重ねるのが主流だから紛らわしいのだけれども。
2011-11-05 10:03:27『十角館の殺人』(綾辻行人)だったら、作品の舞台立てが http://t.co/axQnMi9j のパロディなのに対して、登場人物の名前(エラリイ、カー、ヴァン、……)が引用ネタという感じ。
2011-11-05 10:12:24シットコムであるジャンルをパロディする際、そのジャンルの作品から引用ネタを積み重ねる、というのは演出として有りだよなあ。本編とは関係ない引用ネタを入れるのは無しだよなあ。
2011-11-05 10:35:37たとえば、『涼宮ハルヒの憂鬱』は正統ジュブナイルSFなのだけれど、同時に過去SFのパロディでもある。だから『ハイペリオン』や『カエアンの聖衣』は良い引用ネタだと思う。
2011-11-05 10:41:07先に上げた「だが断る」のような幅広い状況で使える言葉だと、作品ジャンルとは関係なしに引用ネタに利用されてしまいがち。でも、それは悪い使い方だと思うのだよなあ。
2011-11-05 10:48:29悪い例をあげるのは気が引けるのだけれど……。古野まほろのガンダム引用ネタはアウトだと思うの。ミステリともサスペンスとも関係ないし、そもそも引用ネタの数が多すぎるし。
2011-11-05 10:52:22パロディがジャンルを作る?
ジャンル・フィクションは過去作のパロディになることが多い。というよりはむしろ、ジャンル・フィクションのジャンルらしさを突き詰めると良質なパロディになる、といったほうが適切なのかもしれない。
2011-11-05 22:07:48特に本格ミステリは過去作のパロディにならざるを得ないのだよなあ。「意外性」というキーワードを重視する→読者がダミーの推理までは辿りつけるように書く→過去作への目配りが必要になる、といった展開で。
2011-11-05 22:14:53パロディって狭義のジャンルが先鋭化していく過程で多数現れるのかな。たとえば、SFの方程式モノはパロディの積み重ねで発展した分野だよねえ。
2011-11-05 22:24:18狭義のジャンルに対してパロディを蓄積することで、オーソドックス=パロディされるものが明確になっていく。そういえば「言葉の意味を定義するものは、典型例ではなく、境界例である」とか自分でも書いていたなあ。http://t.co/EHheqRjt
2011-11-05 22:30:39たとえば、いわゆる「ラノベ文体」はパロディできる⇛ジャンルとして扱えるかもしれない。もちろん「ラノベ文体」はライトノベルの一部でしか使われておらず、「ラノベ文体」という名称は適切なものではないだろうけれど。
2011-11-05 22:41:20