榊一郎氏による「現代の『ファンタジー』というジャンルについて」+雑談 #sousaku 2011.11.5
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iarahirotake
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先日某社の担当さんと話をしていて。「ファンタジー作品って減りましたよね」「減りましたねえ。いわゆるガチファンタジーね」「現代物とか学園ラブコメが大半で」……まあそれが売れやすいという事実がそこにあるからそうなる訳ですが。 #sousaku
2011-11-05 20:57:04![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
一方で「ファンタジー書いてでびゅーしたい!」という人はちらほら見かける。でもって散々、現代ハーレムラノベを量産しているMFとかでも、「聖剣の刀鍛冶」が売れた事実とかを思えば、別にファンタジーが売れない訳じゃないと思うのね。 #sousaku
2011-11-05 20:59:31![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@ichiro_sakaki 売れているかはともかく、最近は逆に王道ファンタジー系は総じて評価が高い気がします。一周してまたラノベと言ったらファンタジー、みたいな感じになるのでしょうか?
2011-11-05 20:58:34![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@mariotarou まあ、現代学園ラブコメハーレム系、みたいなのが大量にリリースされた反動、と見る事も出来るでしょうけどねえw
2011-11-05 21:02:13![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
前のツイートでもちょい書きましたが、現代物は、舞台や世界観に行数枚数を割かなくていいから、キャラの掛け合いやドラマ、あるいは独自設定に全力投球出来る、という事実があるから、まあ確かに読みやすい。読む側も、世界観に伴う「お約束」みたいなのを覚える数が少なくて済む。 #sousaku
2011-11-05 21:01:08![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
つまりその逆、いわゆる剣と魔法とかの異世界ファンタジーの場合、特異な世界観(テーマ性に特化したとか、色々利点在り)そのものが作品の個性になるし、現代物では出来ないような突飛なネタを、縦横無尽に出来る面白さがある。同時に、 #sousaku
2011-11-05 21:04:10![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
異世界モノは現代ものに比べてとっつきにくい――という説はあるけど、ドラクエだのFFだのテイルズだの普通に売られていて、剣と魔法的な世界観は、ラノベ読む様な層にしたら基礎教養レベルでしょうし。実はとっつきにくさは、そんなに問題にならない #sousaku
2011-11-05 21:05:34![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ものっそい突飛な世界観なら別ですけどね。でもそれすら、上手く処理できれば、むしろそれは読者を惹き付ける武器になる。これは過去作を見ていれば判る通り。 #sousaku
2011-11-05 21:06:32![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
で――話が戻って。ファンタジーを書きたい、という人は教え子にも過去に沢山いたんですけどね。不思議と、そういう人達の書くものというのは、大抵、皆似通ってるんですよ。びっくりする程にひねりが、無い。 #sousaku
2011-11-05 21:09:31![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
亡国の王子が世界樹の根元に流れ着き、そこで美少女と出会って、伝説の剣を手に入れて、国を滅ぼした悪の黒騎士と対決して勝利、国を再興する、みたいな。王道っちゃ王道なんですが―― #sousaku
2011-11-05 21:10:41![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
問題は「それを貴方が、書く必要があるか?」という疑問が残る。つまり、そういうオーソドックスな話を書くだけなら、正直、海千山千のプロの方が、品質も、納期も、安心して発注できる分、編集部も無理に受賞させる理由が無い。「悪くはないけど個性がねえ」となってしまう。 #sousaku
2011-11-05 21:12:16![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@ichiro_sakaki先生の「それを貴方が、書く(描く)必要があるか?」という問いかけは凄く重いです。世の作家はいつもこの言葉と戦っている。今からモノを作る立場になる人も例外ではありません。
2011-11-05 21:26:34![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
実はここ最近、三次落ち、とかその辺のレベルの人の原稿を立て続けに何本か見る機会があったのですが。ファンタジーに限らず、大体は皆、これです。個性に乏しい。これだったら別に、と思ってしまう。もっと端的に言えば、 #sousaku
2011-11-05 21:13:30![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
その作品について、貴方が編集者なら、どんな帯を着けるつもりだ? と。 特徴が無いものを売るのはものすごい難しい。筆力で読ませるパターンもあるにはあるんですが、正直、読者の人達が「素晴らしい文章の小説です!」と帯に書いてある小説を買うかというと…… #sousaku
2011-11-05 21:15:23![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@ichiro_sakaki この間の文学フリマに行って何冊か読んできましたけど、見事に手に取った全部そんな感じがしました
2011-11-05 21:15:27![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@ichiro_sakaki 自分の頭だけで考えるからそうなってしまうんですかね。色々資料を漁ればネタなんていくらでも転がってる気がしますが。
2011-11-05 21:12:27![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@macchiMC72 というよりも、「こうでないといけない」っていう最初のインパクトを延々と引きずってる印象が強いです。背後に影響を受けた作品が透けて見えるというか。ネタを漁る、という発想になってない気が。
2011-11-05 21:16:16![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@ichiro_sakaki なるほど、自分が好きなもの、影響を受けたものを消化していないのですね。血肉になってないと。
2011-11-05 21:18:48![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@macchiMC72 はい。恐らく、という但し書きつきですが。まあ受け手であれば問題ないのですが、作り手としては消化してその過程を意識せんといかんのですが――そこに発想がいたらんというか。
2011-11-05 21:38:25![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@ichiro_sakaki どんな舞台でも結局は人間ドラマだから、お約束とかは結構「そういうものだ」程度で流してしまうおれは少数派なのでしょうか?
2011-11-05 21:05:42![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@ZelkovaTreefolk いや、少数派ではないですw ただ、「初めて小説を読む」層もラノベの購買層には多いので、読み慣れた人の様に、「ふんふんそれで?」と流せない人はいるようで。
2011-11-05 21:19:02![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@ichiro_sakaki 「複葉機に乗ってパイルバンカーをぶち込む元竜騎士」をやりたいがために世界観練ったことがあります(ぁ
2011-11-05 21:08:20![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@ichiro_sakaki ま、毎回帯まで書かされる作家というのは少数派なのでしょうか……w
2011-11-05 21:19:25