- nirvanaheim
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一つには、(まず祭祀王というイメージで外からも捉えられるようになったのは比較的最近でありつつも、実際に古来そういう機能を持ってきたことは確かではあり)いわゆる皇室神道というものが外の目に隠されたものであったということと、あと、祭祀者は別にいわゆる聖者霊威者ではないという話が一つ。
2011-11-05 00:20:52あと、俗権/教権(聖権)という原理的区分は中期中世辺りから——誤解を恐れずに言えば、いわゆる西欧という領域の改宗が終えられ、ローマの権力が高まっていった結果そうなったので、初期中世には王というものに聖なる機能(と言うと機能主義っぽいですね)が認識されていたというので一つ、かしら。
2011-11-05 00:25:15パッと見、遊牧/牧畜メインかそうでないかという形態的違いはあるように見えるけれど、それを原因と呼ぶのはまだ粗っぽすぎるように感じる。
2011-11-05 00:39:00遊牧帝国が移動宮廷してたのはいいんですけど、それといわゆるヨーロッパ(地中海的でない)の移動宮廷を同じく扱うのは早計ですよねやっぱ。
2011-11-05 00:42:29あ、移動宮廷の話は、つまり王権と民の接触の頻度に関わる指標として浮かび上がった話題です。一応。
2011-11-05 01:01:59stdaux=ジーがroyal touch ——王の手は癒しの手。指輪物語でアラゴルンがやってたアレですね。D&Dのパラディンのレイ・オン・ハンズもコレ—— について言及なさっていたけれど、こういう話は民と王の接触(文字通りの意味でもあり、抽象的な意味でもあり)を前提にしている。
2011-11-05 01:09:30王による、祭りにあわせた貧者への施しとかもこれと同じ文脈で捉えられるべきかと思う。例の用語を使っちゃうと、「西欧」初期王権のマレビト性の話をしている。たまに訪れてきて、癒したり、裁いたり、施したりする。 /もちろんその反面、寄生的収奪的な側面もあったわけでしょうけど。
2011-11-05 01:13:03.。oO(民俗学のこの辺の用語ってフレームワークとして強力で役に立つと思うから使いたくなりますけど、なんか使う時に屈託を感じちゃいますね。あんま使いませんけど、多分ヒエロファニーとか言う時も同じような屈託を感じるんじゃないかと思いますけど、どうだか)
2011-11-05 01:16:10まあその性質が我らが皇室にはあんまりないように見えるのはなんなんでしょ、っていう話にはじまっているわけですけど。
2011-11-05 01:26:16遊牧帝国が移動宮廷的になるのはいいでしょう。そもそも日常的に移動してるし、意図的に遭遇しなきゃ勢力下にあるとは言えない。
2011-11-05 01:27:25中国とかオリエントとかあと海洋性高い地域とか、はっきりと都市的な文明なら、都市という場所はそもそも広域のエネルギーを集約して文化蓄積して惹き付ける場所だし、農村部とかより小規模な都市とかが紐帯を維持する動機は自然に思われる。
2011-11-05 01:28:13でも日本ってそもそもあんま都市的な文化の場所じゃなかったですよねっていうのがある。 /ヤマトの豪族共同体いくつかの連合体に、九州から関東までの豪族や諸農村が服属して、初穂を天皇に(我々から見れば租税として)送ってその社稷の霊威に与った形式なんか結構安定してますとか言っていいのか。
2011-11-05 01:32:37(あ、これまで言及してきませんでしたけど、飛鳥時代とかに宮の位置をよく変えたとかのアレは移動宮廷には含めてませんからよろしく)
2011-11-05 01:35:00あまり都市性が強くなく、豪族共同体の分立状態から、一つ王権というものが立ち上がっており、一応他の豪族に勝る特別性を認められている。で、一方では王権がそれぞれの共同体の間を物理的に移動して回って多分自己アピールと紐帯確保に努め、一方は割と「中央」の方に留まっていて問題なかった……?
2011-11-05 01:42:03とりあえずイメージとしては、 大都市文明—(平地率の壁?)—日本—(灌漑農耕文明の壁)—非地中海的欧州—(半耕の壁)—遊牧民族 という対比を素朴に抱いてみているところ。
2011-11-05 01:52:45だからどうというのは「今後の人生の内でいつか言及することもあるかもしれませんぇ。シラネ」という程度の心持ちです。
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