ラッパーに転生したブッダが「意識」「ブッダ式悟り」「無我」「現世での死＝極楽」について、わかりやすく解説するぜ！

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

YO！ラッパーブッダだ。今日は「意識」について話すぜ！　古代インドの賢人ヤージュニャヴァルキヤは、人間の意識はどこにあるかまったくわかんね～と説いた。もし彼が現代に生きていたら、こんな風に説明したかもな。ようするに「ゲーマーとアバター」だと→

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

ネトゲをしているとき、ゲーマーはアバターを操作する。アバターがゲーム内で戦闘に巻き込まれて負傷したとする。そのとき、ゲーマーはどうなってる？どうにもなってない。負傷したのはネトゲのなかのアバターであって、現実世界にいるゲーマーには何の影響もない→

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

つまり、このゲーマーが「意識」であり、アバターが「肉体」、ネトゲの世界が、いま俺たちがそこにいると思い込んでいる「この世界そのもの」ってことだ。

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

俺たちは勘違いしがちなんだ。アバターが傷ついたら、アバターのなかにある「意識」も傷ついてるって。でも、じっさいは違う。意識はネトゲのなかにはない。だから、傷つかない。この事実を心の底から認識していれば、ネトゲの世界でアバターがどうなろうが、痛くもかゆくもないはずだ。

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

前にも説明したが、古代インドはラップバトルならぬ「悟りバトル」の世界だ。そのなかで生涯不敗を誇った、ヤージュニャヴァルキヤの「悟り」は最強の「悟り」として大ブームになったんだ。誰もかれもが「俺も悟った！」「俺も！」「俺も！」と言い出してブッダ（悟った人）だらけになった。

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

さあ、史上最大のブッダバトルのはじまりだぜ！誰がブッダとして格上なのか決める勝負だ。方法は簡単！肉体的苦痛だ！本当にヤージュニャヴァルキヤ式悟りを身に着けているなら、肉体的苦痛には無限に耐えられる。だって、意識はどっかわけわかんね～とこにあって無事だと理解してるんだからな。

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

そういうわけで、古代インドの各地で大苦行大会が始まったわけだ。火の上を歩いたり、水の中で溺れてみたり、断食したり。で、いう「ぜんっぜん効いてないッス！」。自分の悟り度を測るにも、苦行はぴったりだと考えられたぜ。今日は４分水の中で我慢できた！俺はブッダに近づいてる！って感じだな。

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

で、そんな状態がず～っと続いていたわけなんだが、とうとう、ある日、一人の若い修行者がいっちゃうんだなあ。「苦行と悟りって、関係ないんじゃないっすかね～」「なんかそういうデータとかあるんすか？」と。そいつこそが俺の前世、ゴウタマ・シッダールタだぜ！続きはまた次回だ！

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

Yo！俺だ！ラッパーブッダだ。今日はこの俺、ゴウタマ・シッダールタ式の「悟り」について話すぜ！が、先に謝っとく。はっきりいっとくな。ぶっちゃけ俺の「悟り」はヤージュニャヴァルキヤ式の悟りと同じだ。聖賢が亡くなって２００年。誤解されつつあった教えを再興したのが俺なんだ。

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

まず俺は苦行の果てに「苦行って、悟りと関係ないんじゃね？」って気付いてしまったんだ。どんだけ肉体を痛めつけようが無意味、「悟り」は平常な状態で得られたものじゃないと、脳内麻薬の幻覚と区別つかねえじゃんってな。これが仏教用語の「中道」だ。古代インドじゃ革命的アイデアだったんだぜ

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

で、沙羅双樹の木の下でゆっくりと心安らかに集中したんだ。自分の意識だけに、アバターを操作する本当の意識だけに心を向けて、感じ取っちまったんだよ……この世界というネトゲの外にいるゲーマーとしての俺の「意識」をな！！！！！！圧倒的な体験だぜ！この世界の真実を体感したんだ！！

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

俺の心には平穏が訪れた。伝説のヤージェルヴァヤキヤ先生の言ってたことは本当だったんだ！俺にもそれが分かった！「言葉」ではなく「体験」として理解できた！アイアムブッダ！到達者！悟った人だ！

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

ん～でも、無理だなこれ……と思っちまったね、ぶっちゃけ。この体験をふつうの人に伝えるのは無理だ。ま、現世に行きながら到達できるのはかろうじて俺、あとはヤージェルヴァヤキヤ先生くらいのものか……。

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

とはいえ、やっぱりこの心の平和はみなに味わわせてやりてえよ。そういうわけで、俺は古代インドに登場した久々の本物の「ブッダ」として、この思考様式を伝えるべく活動を始めたんだ。

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

YO！ラッパーブッダだ。今日は昨日の続き、俺の過去世の話をするぜ。ブッダ（目覚めた人）になって以降の話だ。が、その前に、俺が古代インドにもたらしちまった、とんでもないアイデアの話をするぜ。そいつは「悟っちまうと、バラモン教なんてデタラメだと分かっちまう」って話だ。

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

俺の悟りは、ヤージェルヴァヤキヤ式悟りだ。このタイプの悟りの本質は、本当に確実なのは、われ思うゆえにわれあり。こうして考えている俺たちの「意識」だけで、ほかはぜ～んぶ夢幻の可能性アリってことだ。つまり、個人も国も、太陽も風も、そして天下を治めるバラモン教も嘘っぱちだってことだ。

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

これは古代インドでは、とんでもない考え方だから、ヤージェルヴァヤキヤ先生もここまで踏み込んでなかった。でも、先生の考え方を突き詰めると、どうしてもこうなっちまうんだ。そういうわけで、俺のブッダ式「悟り」＝仏教は、バラモン教に不満を持ってた被差別民の間で爆発的に広まったんだ

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

ラッパーブッダだ！今朝は「無我」について説明するぜ。こいつはめちゃくちゃ誤解されてる言葉だ。「無我」は俺が加えた悟り技術のなかでも「中道（苦行しない）」と並んで有名だが、現世に転生した時、意味がまったく変わっていて仰天したぜ！

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

いまの日本だと「無我」は、「自分という存在を失う」という意味だが、俺がシッダールタとして生きていたときにいいたかったのは、そういう意味じゃない。思い出してくれ、俺の悟りは、基本的にヤージュニャヴァルキヤ式だ。先生の悟りは「意識はわかんねえ」だ。

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

先生は「意識はない」なんていってない！「意識は〝ある〟、むしろ意識だけは間違いなくあるけど、それ以上のことはわかんねえ」だ。意識（我）は定義できないもんなんだ。ところが、先生の死後200年経って、みんな先生の唱えた意識（我）を＝「定義できねえもの」と定義しちまった。

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

定義できないものを「定義できないもの」と定義しちまう。こいつはいけねえよな。言葉遊びだ。まあ、みんなラッパーみたいなもんだから仕方ねえけどよ。だから俺は言ったぜ。「意識（我）を定義しようとすんのはマジやめろ！！」ってな。それが俺が生きてた頃に伝えたかった「無我」だ。

ラッパーブッダ@祇園精舎 @BUDDArap

悟りってのは、言葉遊びじゃねえ。体験、魂からの理解、到達する真実なんだ。それが、俺が亡くなってから時間が経つに連れて、いつのまにか「無我」は「意識（我）はない」に変わっちまった。おいおいおい！ぜんぜん違う話になってんじゃねえか！