TPP推進派根拠のひとつ「日米同盟」の欺瞞

孫崎享氏今朝の連続重要ツイート。「北方領土と竹島は安保条約の対象外」「尖閣も安保の対象外になる仕掛けがある」
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孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP:賛成論者は「TPPに入ったら何の利益があるか、ほとんど、具体的に、経済的に、説明できない。そして、最後の逃げ場は「中国は危険。これを守るには米国の軍事力が必要。そのため同盟維持」。こうした論への反論。近く『日本の論点2012』(文藝春秋)販売開始。私の論評「日米同盟を

2011-11-09 08:34:10
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP2:絶対視すべからずー米軍が日本を守るとは限らない理由」。「北方領土と竹島は安保条約の対象外」「尖閣も安保の対象外になる仕掛けがある」「米国の核に守られているというのは幻想」「現行の条約でも米軍を助けられる」これら論点は過去twitter済み。核心の一つ:安保条約第五条は

2011-11-09 08:35:11
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP3:「日本の管轄地に適用される」と述べており、現在日本が尖閣を管轄。従って第五条は尖閣諸島に適用。これで多くの人は米軍が尖閣諸島に出ると判断。しかし今、日米の役割・任務が規定され、日本の役割は「島嶼部への侵攻への対応」。つまり尖閣諸島へ中国が攻めてきた時は

2011-11-09 08:35:40
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP4:自衛隊が対処。ここで自衛隊が守れば問題ない。しかし守りきれなければ、管轄地は中国に渡る。その時には安保条約の対象でなくなる。つまり米軍には尖閣諸島で戦う条約上の義務はない。この点を明らかにしたのがアーミテージ元国務省副長官。彼は著書で「日本が自ら尖閣を守らなければ

2011-11-09 08:36:03
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP5:(日本の施政下ではなくなり)我々も尖閣を守ることが出来なくなるのですよ」と記述。純軍事的にみても、「80の中・短弾道弾、350のクルーズ・ミサイルで在日米軍基地(嘉手納、横田、三沢)を破壊できる」状況。在日米軍機が戦闘に参加すれば、中国は在日中国米軍基地の攻撃可能。

2011-11-09 08:36:24
孫崎 享 @magosaki_ukeru

TPP6:如何に優秀な戦闘機を持っていても基地の滑走路が破壊されれば、戦闘機は機能しない。この状況下、米軍が最早簡単に尖閣諸島に軍事的介入できない。 条約、軍事両面で米軍が尖閣諸島にでてくることは自明ではない。それをあたかも自明のように洗脳し、TPP参加への根拠にしている。

2011-11-09 08:36:44