福島国際会議でのJ.D.Boice Jr氏の講演を聞いての感想

福島国際会議での講演のうち、J.D.Boice Jr氏の話を聞いての感想。ICRPを支持する学者自身の語りから、その本質的問題点が見えてくる。
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高岡 滋 @st7q

(ボイス氏講演1)福島国際会議のセッション2で疫学のまとめをした国際疫学研究所のジョン・ボイス氏の講演をみたが、内容はひどいもの。こういうのが国際的に幅を利かしているのだから、この世界は大変。学問ではなくプロパガンダみたいですね。他の講演者もいろいろありますが…。

2011-09-26 00:27:11
高岡 滋 @st7q

(ボイス氏講演2)「チェルノブイリより被曝が少ない」から心配するな、と。福島で懸念される健康障害についての言及はなし。まともな疫学者なら健康障害が「ない」から、あるいは具体的根拠を挙げて、罹患率などが「低い」から大丈夫とか言うはず。チェルノブイリ軽視が根本にあるのでしょうが…。

2011-09-26 00:31:16
高岡 滋 @st7q

(ボイス氏講演3)日本では、「緊急の避難がなされ」、「食品の流通も制限され」、「一般市民のスクリーニングがなされ」、被曝が少なかった。福島では1mSv/年は守られず、20mSv/年以上の人がいることに言及なし。多分チェルノブイリ以下、100mSv以下なら良いということ。

2011-09-26 00:33:33
高岡 滋 @st7q

(ボイス氏講演4)米軍トモダチ作戦に参加した兵士の被曝は平均0.04mSv、最高0.25mSv。私の福島での被曝0.091mSv/33.5時間。福島県民の被曝は米兵たちより数十~数百倍以上高いはず。かなり低い被曝線量で作戦中止したことを示している。(米軍の対応は正しいようだ)

2011-09-26 00:34:18
高岡 滋 @st7q

(ボイス氏講演5)自分は何度も飛行機に乗って被曝し、CTなどの医療検査を受けて被曝していても平気。あなたの一例報告ですか?と言いたくなる。

2011-09-26 00:34:36
高岡 滋 @st7q

(ボイス氏講演6)X線検査で肺がん増加というデータが出てきたら、タバコを吸う人が肺癌になったり、C型肝炎の人が肝癌になる率よりは低いと主張。そりゃ当たり前。真面目に公衆衛生を考える人間はこんな議論はしない。悪いとわかった時、関係のないもっと悪いものを持ってきて「大丈夫」と言うか?

2011-09-26 00:35:20
高岡 滋 @st7q

(ボイス氏講演7)「きちんと計測して情報を把握してコミュニケートして(知らせて)いくことが大切」→あなたは偉い人なんだから、福島できちんとさせてください。それともチェルノブイリより被曝が軽いから今のままでよいと?

2011-09-26 00:35:39
高岡 滋 @st7q

(ボイス氏講演8)モントリオール訪問時のこんな危険な演技(シルクドソレイユ)。「それこそ、リスクだ」、「彼女には子供たちもいる、過激な演技をしていることを心配している」→話をそらすな。そんなことで結論出すなら疫学など必要ないでしょう。 http://t.co/qnvdTYnG

2011-09-26 00:38:20
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高岡 滋 @st7q

確かにその問題もありますが、データ隠しで前提が不確定ですから、私は、まずは相手の土俵に乗って考え、その後で違うケースを考えて頭を整理します。 @jupiterzero812 そもそも本当にチェルノブイリより被爆量が少ないのでしょうか。根本的に前提が違うのでは?と思っています。

2011-09-26 00:51:10
高岡 滋 @st7q

@KawatheCathand ジョン・ボイス(John D. Boice Jr)はアメリカの国際疫学研究所所属、ICRPの主委員会委員となっています。ネバダ核実験参加兵士の低線量被曝と癌の関係を調査したそうですが、文献は未入手です。http://t.co/294P7tQn

2011-09-26 21:06:26