コミコン:コミックアートカンファレンス講演報告会まとめ

2011/11/12文京シビックホールにて開催された、コンテンツ文化研究会主催「コミコン・インターナショナル2011:コミックアートカンファレンス講演報告会」についての渋井哲也氏による要旨ツイートです。
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渋井哲也 @shibutetu

「コミコン・インターナショナル2011:コミックアートカンファレンス講演報告会」なう。

2011-11-12 19:22:58
渋井哲也 @shibutetu

兼光ダニエル真(翻訳家)「創作物は上下はないが、隔離廃絶しようとする人がいる。ところが、国内と国外では規制のあり方に差がある。萌えや腐女子的なものがある日本では、妄想の帝国を誘導/管理をしたい人がいる。欧米では日本の創作物は市民権を得ていない。水際で止めたい人たちがいる」

2011-11-12 19:28:00
渋井哲也 @shibutetu

ダニエル @dankanemitsu 「海外では創作物が非難されると、それを受け止めて反論をしないと、卑下を感じていたと思われてしまう。それができない作品は、糾弾されるのに値するというのが欧米式なのです」

2011-11-12 19:31:25
渋井哲也 @shibutetu

ダニエル @dankanemitsu 「日本は、暗黒時代を引き延ばしのに加担するのか、短縮させるのか」

2011-11-12 19:33:05
渋井哲也 @shibutetu

都議会の栗下善行議員 @zkurishi が会場に。退席の前にあいさつ。「条例が否決されるのはきわめて異例。新基準での不健全図書の指定はまだない。今後も関心を持ち続けてほしい」

2011-11-12 19:35:06
渋井哲也 @shibutetu

藤本由香里 @honeyhoney13 (漫画評論家)「アメリカとは漫画市場の大きさが違う。2008年で31億9000万部、全出版物の4割近くが漫画。売り上げでも4分の1が漫画。4500億円。ケータイの漫画市場が500億円。こんな国はない。

2011-11-12 19:40:14
渋井哲也 @shibutetu

藤本由香里 @honeyhoney13 「書店で日本では漫画が売っているが、アメリカではニューススタンドやコミック専門店で売られている。ほとんど女性はいかない。アメリカの漫画は男性文化。日本では、男性向けと女性向けに別れ、年齢別に分かれ、書店やコンビニ、キヨスクでも売っている」

2011-11-12 19:42:12
渋井哲也 @shibutetu

藤本由香里 @honeyhoney13 「18歳以上向けの成人漫画は、日本では半分より上。53%。18禁という意味ではない。99%が雑誌に掲載されて単行本になる。欧米にはそういう制度はない。少年誌と成年誌と書棚が別れている。掲載誌によってレーティングがされている」

2011-11-12 19:45:30
渋井哲也 @shibutetu

藤本由香里 @honeyhoney13 「出版社が力を入れているのはティーン向け。年の近い作家が自分のお小遣いで買う。欧米は、大人が子どもに向けて書き、大人が子どもに買ってあげる」

2011-11-12 19:46:35
渋井哲也 @shibutetu

藤本由香里 @honeyhoney13 「日本は、性や暴力が多いとの批判がある。高い年齢向けの漫画が多い。性や暴力は思春期の課題。漫画の中でシュミレーションしていると考えたほうがいい。ただ、それに影響を受けたことによって犯罪が多いのか?実はそれと逆である」

2011-11-12 19:48:21
渋井哲也 @shibutetu

藤本由香里 @honeyhoney13 「幼女強姦被害者数( http://t.co/riBpkL8e )も減って来ている。68年以降、性描写が解放されていったが、その後、幼女強姦被害者が減っている」

2011-11-12 19:53:25
渋井哲也 @shibutetu

藤本由香里 @honeyhoney13 「被害女性が泣き寝入りが多いのでは?との声もあるが、今のほうが泣き寝入りが多いのか?。以前よりは訴えやすい。性描写は男性漫画だけではない。女性漫画も。アメリカではレイプ表現を見たくない、という違いないと思ってるが、日本の現状は違う」

2011-11-12 19:54:33
渋井哲也 @shibutetu

藤本由香里 @honeyhoney13 「都条例の改正は、状況が悪いから、ではなく、状況そのものでは改善されてきている。コンビニでは、2004年に成人マーク、指定図書は置かないことになった。グレーゾーンはテープ止め。更なる規制を求めたのが、今回の規制だった」

2011-11-12 19:59:04
渋井哲也 @shibutetu

山口貴士 @otakulawyer (弁護士)「日本の表現の制約とアメリカのそれとは違っている。刑法、児童ポルノ、青少年育成条例、性差別というのが日本では問題になっている。児童ポルノ法では、単純所持と実在しない児童は対象外と説明した」

2011-11-12 20:16:02
渋井哲也 @shibutetu

山口貴士 @otakulawyer 「コミコン参加者と話して感じたのは、権利意識が高い、侵害されたら闘うべき。しかし、ファジーさは理解できていない。なぜ許容されるかがわからない。曖昧でグレーなことへの耐性がない。常に法廷闘争が選択肢。表現の自由のためにお金を出す発想がある」

2011-11-12 20:19:16
渋井哲也 @shibutetu

山口貴士 @otakulawyer 「表現の自由の問題で弁護士は食えるらしい。私は持出し(笑)。他国の文化について知識、関心はない。日本の豊かな表現文化の背景にあるもは知らない。アメリカの表現は不自由であるということを理解しない。自国の自主規制やタブーを知らない」

2011-11-12 20:22:20
渋井哲也 @shibutetu

山口貴士 @otakulawyer 「日本人の最大のメリットは曖昧さ、ファジーさに対する耐性。これは歴史がないとできない。見習うべきは権利意識の強さ。なぜ表現の自由が大切かの理論武装は、日本は足りない。表現の自由は、他の人権よりも優越。どの土壌を作っておかないと長期的には不利」

2011-11-12 20:25:49
渋井哲也 @shibutetu

山口貴士 @otakulawyer 「コスト意識がある。市民運動へお金を出す。日本では、やればやるほど過酷。みんな口出すけどお金は出さない。アメリカ人はビジネス感覚がある。それは見習うべき。『布教』する価値は長期的戦略を考えると大いにある」

2011-11-12 20:28:39
渋井哲也 @shibutetu

山口貴士 @otakulawyer 「日本では、表現の自由については消極的。アメリカのような訴訟戦略はとりにくい。そのため、ロビーイングが中心になる。この基本戦略はかわわらない」

2011-11-12 20:29:37
渋井哲也 @shibutetu

山口貴士 @otakulawyer 「表現の自由は、戦前は、『法律の範囲内において〜』があったが、今はない。なぜ、こう作った?日本国憲法の前提は、民主主義はあくまでも自由を確保するための手段。民意を疑うことの本質もある。単純多数決では憲法は変えられない。立法権でも侵害し得ない」

2011-11-12 20:32:31
渋井哲也 @shibutetu

山口貴士 @otakulawyer 「なぜ、日本の裁判所は機能しないのか。違憲判決は8件で、表現の自由に関するものは0。キャリア裁判であり、官僚的であること。日本の裁判官は賄賂はないし、能率やスピードはある。仕事がよくできる。しかし、大局的な判断ができるかどうかは別」

2011-11-12 20:36:33
渋井哲也 @shibutetu

山口貴士 @otakulawyer 「自民党政権が長く続いたことの影響もある。さらに定年は70歳。キャリアポストの最高ポストが最高裁判事。今のアメリカの最高裁には40歳の裁判官がいる。裁判官に表現の自由がない。批判されても、反論ができない。上告されても、それに関われない」

2011-11-12 20:39:09
渋井哲也 @shibutetu

山口貴士 @otakulawyer 「積極的に勝ち取って行くという戦略はダメ。あるものをどう減らさないのか。表現の自由の創作物の総量はアメリカよりも多い。多数決の前にどれだけ根回しできるのか。議員教育とリスクを負ってくる議員へのフォロー」

2011-11-12 20:43:35
渋井哲也 @shibutetu

山口貴士 @otakulawyer 「TTPとの関連。著作権法の非親告罪化は導入されるのか。本当に同人文化に対する脅威になるのか。グーグルは出版物情報の独占する?。正確な情報を知って、正しくおびえることが大切」

2011-11-12 20:46:15
渋井哲也 @shibutetu

浅野克彦 @katsuhikoasano 都議会議員「自分にとって都合のよい情報を集めて論理を構築していくのが得意な人が多い。不利益な情報も得た上で、論理を構築する人は少ない。日本という国が、情報リテラシーが低い。情報を政治家にあげることで考えるチャンスがある」

2011-11-12 21:06:49