稲川淳二の『つぶやき怪談』(2022.11.29)

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そのうち、 どうにか起きられるような気がしてきたんで、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

（起きよう、起きよう、 寝ちゃってるといけねえ････起きよう。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

起きて、意識しっかりもとう）

稲川淳二 @Junji_Inagawa

って、どうにか起き上がって、 窓にたどりついた。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そん時にね、 ほら、夜暗いと、ガラスの向こうに、 部屋の中が映りますよねえ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

あの原理で、その人の目に、 ホント、部屋の中が赤いのが分かりました。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

どうにか、体調も落ち着いてきた。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

でも、落ち着いてくると、 ぐったりと疲労の方が、襲って来て、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

布団にドンと倒れて、寝たんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そうしたら、布団にドンと寝たら、 すぐに、電話が鳴りました。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

また、マネージャーです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「社長、これから向かってもいいですか？」 って、言うから、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「どうしたんだ？」聞くと、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「朝一番で、警察の方に来てくれないかと、 言ってるんですが」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

って、マネージャーが、言いました。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「どういうことだ！？」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「いやあ、あのう、店の女の子が、 ここのところ出勤してなくて、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

同僚の子が、仕事が終わって訪ねたら、 部屋で死んでたんですよ。 自殺だそうです」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「ほ、本当か！？」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「確か、亡くなったあの子、 社長に色々と、相談あった子ですよね」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

それは事実でした。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

火事に続いて、 これでまた、警察騒ぎでしょう。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

普通なら、 気分落ち込むじゃないですか。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

（俺はダメだ。 いやなもん見ちゃった）とかね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ところが、その人、自信があるんですよね、 事業成功してるし、