Dungeons and Dragons 5Eでプレイするアンバー家の館 第4回 youtu.be/iBFxegu0Ols @YouTubeより 昨夜は毎週火曜日開催の、私のDM復帰企画の第4話 セッションの様子の動画も公開してます 毎度の事ですが、以下ツリーにDM目線での解説を書いていきます
2023-05-17 09:30:24アンバー家の館パートも第4回という事で、エントランスの西館、中央庭園と来て今回は北館のチャペルエリアです チャペルエリアでの最初の遭遇は、動く石像から始まります 旧版(私の中ではCD&D、AD&Dの1st、2ndまでの総称)と5版との差異が良く出ている遭遇になりました
2023-05-17 09:35:45アンバー家のオリジナル版はCD&Dのシナリオなので、シナリオ記述方式にも旧版時代のプレイスタイルが如実に表れています 一言で表現するなら 「プレイヤーファースト」 です シナリオには情景描写が書かれていて、そこから何を受け取るかがプレイヤー次第になっています
2023-05-17 09:39:585EベースのPCゲーム、Solastaを最近プレイし始めました Solastaでは、ゲーム内で崩壊した図書館に古い石像が何体か立っています プレイヤーが石像をクリックすると、歴史のスキルが1d20ロールされます DCを通せば、石像のモデルの歴史が「キャラクターの口から」語られます
2023-05-17 09:43:15今回のアンバー家の石像遭遇でやるなら 5Eスタイルなら、知覚のロールをしてもらい、通したDCによって 「口の中の歯まで精密に彫られている、超絶技巧で人の手による物とは思えない」 これがDMの描写(通したDCによって変化する)なります
2023-05-17 09:47:42旧版スタイル、プレイヤーファーストの場合、まずは一見して分かる外見的特徴がDMによって描写されます 素材(大理石)や石像の衣服(ローブ着てる)や両手が素手であるとか この後、「プレイヤーが」調べるなら石像の口の中やまつ毛の出来が追加で描写されます その情報の受け取り方もプレイヤー次第
2023-05-17 09:51:01今回使用している5Eコンバート版のアンバー家は、遭遇毎に「キャラクターが」どのDCをスキルチェック通せば何に気づくか、書かれている部分が多いです プレイヤーが気づく必要のあった旧版とのとてもとても大きな違いです
2023-05-17 09:54:11ダンジョンのここに罠がありそう!だとか、シークレットドアがありそうなので、ここを調べます この宣言は、旧版時代は、プレイヤーファーストの頃は「シーフを担当するプレイヤーの仕事」でした 必然的に同じレベルで同じ罠発見の%を持つシーフでも罠発見確率が全然違います
2023-05-17 09:59:46「プレイヤー自身が」ダンジョン探索の技術を向上させていく、同時にキャラクターもレベル上昇していく 新キャラ導入してもプレイヤーの技量は失われない そんな遊び方を、ゲームシステムもシナリオの記述方式も狙っていました この遊び方は版が上がるにつれゲームから排除されていきます
2023-05-17 10:04:01「プレイヤーファースト」を強くセッションハンドリングで押し出すと、ダンジョン探索に慣れているベテランプレイヤーの満足度は高まります ダンジョンギミックの解析や罠の回避、安全なルート構築はお手のものですから しかし、新規プレイヤーをグループに混ぜるのが本当に難しくなります
2023-05-17 10:11:49今回の動画を観てもらうと分かりますが、DMとしての私のハンドリングもちょっと揺れています 5Eスタイルでいくのか、旧版のプレイヤーファーストで行くのか 情景やダンジョンギミックの描写範囲がだいぶ揺れていますね
2023-05-17 10:15:06例えば、プレイヤーが「知覚ロール振ります」「歴史ロール振ります」と宣言するまで、DMからは技能ロールを促さない 旧版の範囲で行われていた情景描写にとどめる そんなハンドリングをすれば、ゲームが一気にプレイヤー寄りになります
2023-05-17 10:18:46しかし、プレイヤー寄りにハンドリングすると何が起こるか 旧版時代、シーフの担当はグループ内で「最も上手なプレイヤー」でした 当時の上手、上級者というのは、ダンジョンギミックの把握、推察能力とほぼほぼ同義です 何十時間、何百時間もダンジョン経験してからローグやれなんて今は言えません
2023-05-17 10:42:51ちなみに動画の参加プレイヤーは全員が全員手だれのプレイヤーさん達です 私のセッションハンドリングが揺れてプレイヤー寄りに、旧版寄りになると、即座にプレイングをアジャストして「知覚振ります」宣言が飛んできます 受動知覚XXですけど気づきません?が飛んできます
2023-05-17 10:47:435Eは広いプレイヤー層がプレイして面白いと思えるようにデザインされています プレイヤーの技量やダンジョンハックスキルの差で面白さに極端な差が出ないようにデザインされています 旧版は明確に、意図的に、ルールシステムもシナリオデザインも、上手いプレイヤーが有利になるように作られています
2023-05-17 10:52:26アンバー家のシナリオは5Eのコンバート版であっても、その旧版時代のプレイヤーファーストの部分が色濃く残っています ルールシステムの目指すところと、シナリオの目指すところが合致していないのです DMのセッションハンドリングでどこにフォーカスするか決めていく必要があります
2023-05-17 10:56:38このコンバート版では5Eらしい素晴らしい要素が追加されていました 動画の中盤、アンバー家の一員の女性NPCと出会うシーン 彼女の口から、彼女の恋人について語られます(真偽不明なのがまた最高な部分) これは旧版のオリジナルには書かれていない、5E版の追加要素です
2023-05-17 11:35:28旧版はダンジョンハックのみにフォーカスしてプレイできてしまう上に、そうした情報がそもそも記述されていません (ラブロマンスがとても扱いにくいシステム) 5Eでアンバー家をプレイする時にフォーカスをプレイヤーからキャラクターに移せば、このNPCの恋人がどこかにいる設定は輝きます
2023-05-17 11:39:15動画内でも、彼女の恋人の話が出た瞬間にプレイヤーさん達が反応してますね 旧版シナリオでロマンスが扱われるのは(特にそれにフォーカスした数作を除けば)稀なので、当然の反応です この設定のおかげで、途端に5Eをプレイしている雰囲気になりました 筆者さんさまさまです 初心者DMは助かります
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