勝手におじプラスのSS書いてみた。

最近巷で熱いおじプラスのSSです。「まとめろよ見づらいんだよ」とのご指摘を受けまして作ってみました。ガチで私の妄想の塊なんであまり期待しないほうがいいと思われます。きっとまだまだ増えていく…。
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志摩謳華@育児奮闘中 @shimauma0421

#オジプラス #おじプラス SS2 『電車』⑨――「あ、あの、私、次で降りますから…!」あまりの出来事に私はついていけなくて、次で一度降りようと思った。学校には遅れてしまうが仕方ない。一度位は先生も多目に見てくれるはず。「ん、わかった」彼はコクリと頷いた。

2011-11-18 00:58:10
志摩謳華@育児奮闘中 @shimauma0421

#オジプラス #おじプラス SS2 『電車』⑩――《まもなく…駅。…駅です》彼に気づかれないように、小さくホッと息をはいた。そうだ。守ってくれた彼にお礼をしなければ。「あの、本当にありがとうござ「降りるぞ。」…っえ?」何と彼は私の手をとって一緒に駅に降りたのだ。

2011-11-18 01:04:09
志摩謳華@育児奮闘中 @shimauma0421

#オジプラス #おじプラス SS2 『電車』⑪――ピンポン、と軽快な音をたててドアが閉まったのを見て、彼に視線を戻した。当たり前のような顔をして私の手を引いている。そして駅のベンチに私を座らせると、「待ってろ」と一言言って私から一度離れた。私は未だ唖然としていた。

2011-11-18 01:09:16
志摩謳華@育児奮闘中 @shimauma0421

#オジプラス #おじプラス SS2 『電車』⑫――なんで、あの人も一緒に降りたんだろう…。お仕事は大丈夫なんだろうか…。そんなことを悶々と考えていると、彼が戻ってきた。「ほら。」そう言って渡されたのはスポーツドリンクだった。わざわざ買いに行ってくれてたようだ。

2011-11-18 01:16:51
志摩謳華@育児奮闘中 @shimauma0421

#オジプラス #おじプラス SS2 『電車』⑬――「あ、すみません。お金…」「お嬢さんに金出してもらうほど困ってねぇよ」財布を出しながら言うと一刀両断されてしまった。「でも…」「子どもはおじさんの言うことを聞くもんだ。」「うぅ…」だっていろいろ世話やかれ過ぎで申し訳ない。

2011-11-18 01:23:26
志摩謳華@育児奮闘中 @shimauma0421

#オジプラス #おじプラス SS2 『電車』⑭――「あ、そうだ!私に構わずお仕事の方へ行ってください!」「ん?」ブラックの缶コーヒーを優雅に飲んでる彼に急いで告げれば何ともゆったりした返事が返ってきた。「今が仕事中みたいなもんだから、ま、気にすんな」今が…仕事中?

2011-11-18 01:29:11
志摩謳華@育児奮闘中 @shimauma0421

#オジプラス #おじプラス SS2 『電車』⑮――どういう事だろう?思わず首を傾げると、彼は得意気に笑った。「俺、医者ね。」「…ええええ」嘘、見えない。どっかでモデルやってるって言われた方がまだ信じられる。すると彼はいきなり顔をグッと近づけてきた。視界一杯に彼の顔が広がった。

2011-11-18 01:36:26
志摩謳華@育児奮闘中 @shimauma0421

#オジプラス #おじプラス SS2 『電車』⑯――「信じてないだろ」「し、信じてますん!」「どっちだよ」縮まった距離に驚いて噛んでしまうと彼は楽しそうに笑った。―ドクン…その笑顔に心臓が暴れた。「医者として患者を診るのは当然だ」…医者として、か…。少し…悲しいな。

2011-11-18 06:44:17
志摩謳華@育児奮闘中 @shimauma0421

#オジプラス #おじプラス SS2『電車』⑰――あれ?何で悲しいんだろう、私。わからなくて複雑になってまた俯くと、頭にそっと大きな手がのった。「ま、可愛いお嬢さんとお知り合いになろうかな、なんておじさんの下心もあったかも?」頭を撫でながら彼はニヤリと笑った。

2011-11-18 06:54:30
志摩謳華@育児奮闘中 @shimauma0421

#オジプラス #おじプラス SS『電車』⑱――彼の茶目っ気に私はつい笑みがこぼれた。―優しい人、だな…。心が暖かくなる。「いつもこの電車使って学校行ってんのか?」「はい。」頷くと彼は少し考え始めて、何か思い付いたのか此方に目線を戻した。「俺、本当は車通勤なんだ。」

2011-11-18 07:00:09
志摩謳華@育児奮闘中 @shimauma0421

#オジプラス #おじプラス SS2『電車』⑲――「?はい」突然、なんだろう。「今は修理中で明日車は返ってくる。」「はぁ、おめでとうございます。」何と言えばいいか分からず、とりあえずお祝いすると、彼はまた笑った。「つまり、…俺の車に乗っけて行ってやろうか?って事なんだけど。」

2011-11-18 07:04:32
志摩謳華@育児奮闘中 @shimauma0421

#オジプラス #おじプラス SS2『電車』⑳――「え、えぇ!?」そのお誘いは凄く有難いけれど…「でも、見ず知らずの方にこれ以上ご迷惑おかけする訳には…」「俺、水谷桃矢。」「え?」色々突然すぎる…この人。「これでもう見ず知らずじゃないな。」…この人横暴だ…!

2011-11-18 07:12:33
志摩謳華@育児奮闘中 @shimauma0421

#オジプラス #おじプラス SS2『電車』21――「で、でも…!」私が更に言葉を紡ごうとすると、彼に遮られてしまった。「さっき言っただろ?…お知り合いになろうかな、って下心もあったかもって」優しく笑われながら言われ、私はもう何も言い出せず真っ赤になった顔を隠すしか出来なかった。

2011-11-18 07:17:12
志摩謳華@育児奮闘中 @shimauma0421

#オジプラス #おじプラス SS2『電車』22――さっきからずっと暴れる心臓の原因がわかったような気がした。…普通こんなこと言われたら怖いに決まってるのに…私、嬉しがってるもの…。「流石に帰りは難しいけどな…」そう言ってもう一度くしゃりと私の頭を撫でて離れた。

2011-11-18 07:22:26
志摩謳華@育児奮闘中 @shimauma0421

#オジプラス #おじプラス SS2『電車』23――「顔色、大分良くなったな。」彼…水谷さんは私の手をとってそっと立ち上がらせた。「…やっぱりいきなりおじさんからこんなこと言われるのは怖いよな…。」私が何の反応も無いのを悪い意味で捉えたのか、苦笑しながら謝った。

2011-11-18 07:29:05
志摩謳華@育児奮闘中 @shimauma0421

#オジプラス #おじプラス SS2『電車』24――「ち、違うんです…」私の口は私のまとまらない考えなど知らないように動いていく。「その、…私、男の人に慣れてないから、恥ずかしくて…」水谷さんはそれを聞くときょとんとした。…本当、何言ってるの私…。自分の馬鹿さ加減に恥ずかしくて俯く

2011-11-18 07:35:26
志摩謳華@育児奮闘中 @shimauma0421

#オジプラス #おじプラス SS2『電車』25――頭上からフッと笑う気配がした。「そうか」と、水谷さんは優しい声音で呟いた。「ぁ、あのご迷惑でなければ…お願いします。」「畏まりました、お嬢様」水谷さんは執事のように畏まって言うと名前を教えてくれ、と笑った。-END-

2011-11-18 07:43:29