発達障害とトラウマの鑑別

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矢野宏之 @hiroyuki_83

発達障害とトラウマの鑑別で思うこと… ・落ち着きのなさ 報酬系という概念で説明できる? → ADHD 不安・焦燥感・感情調節困難で説明ができる? → トラウマ ・注意が乱されやすい 抑制制御という概念で説明できる? → ADHD 対人場面で増悪、感情調節困難で説明ができる → トラウマ

2022-08-23 14:15:13
矢野宏之 @hiroyuki_83

ADHDは、他にも、時間の感覚の障害があること、ワーキングメモリーの検索・符号化の問題がみられる、意思決定など「やばい」という感覚が分かりづらいなど神経心理学的側面がないかをチェック Late onset ADHDは基本、トラウマだと思ってみる。 心理社会的治療に対する反応性をチェック。

2022-08-23 14:15:14
矢野宏之 @hiroyuki_83

後は、心理教育でTriple pathwayをしてしまって、本人に意見を聞いてみることもよくする。 特にトラウマだけの人の場合、時間の感覚はピンとこない人が多い。

2022-08-23 14:15:14
矢野宏之 @hiroyuki_83

・共感性/コミニケーションについて 語用論的問題、曖昧な概念が理解しづらいために生じている → ASD ポジティブな情報のみ/ネガティブな情報のみで相手の感情がぴんとこない(言いたいことは分かる) → ASD

2022-08-23 14:15:14
矢野宏之 @hiroyuki_83

ASDとトラウマの鑑別で最も違うのは、抽象的な情報処理の苦手さが語用論に出る所だと思っているので、その辺が大事かなと。 あと、トラウマがある人は、ASDがあっても二者関係では表情が読める人のほうが多い。

2022-08-23 14:15:15
矢野宏之 @hiroyuki_83

感覚過敏 大きな音がしたときに、『ごめんなさい』という自責的な自動思考まで生じる → トラウマ 過覚醒が収まってくると、感覚過敏は落ち着いてくることが多い。

2022-08-23 14:15:15
矢野宏之 @hiroyuki_83

後は、ある程度、治療への反応性(薬物療法・心理療法共に)で考えていることが多い。 発達障害はその認知機能に関する研究がよく出ているので神経心理学的に説明できるか?と考えていることが多い。 トラウマは、フラッシュバック、解離、感情調節困難はチェックしている。

2022-08-23 14:15:16
矢野宏之 @hiroyuki_83

最初に疑いがあるものをざっと症状として把握しておくと、治療に対する反応性も評価しやすいので、トラウマ+発達障害がある方でも、『あ、これは発達障害ですね。あ、これはトラウマの症状からきてるんでしょうね』と選別しやすい。そして、その選別が治療的だと思う。

2022-08-23 14:15:16