『ロスジェネのすべて』⇒『この本によると「社会のせいにするな、国に頼るな」という自己責任論は日本社会の特徴』⇒「貧しい人に対する冷たさは日本人の国民性と言ってもいい」

『ロスジェネのすべて』のツイートをまとめました。
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PKA @kohei141

「ロスジェネのすべて」。この本によると「社会のせいにするな、国に頼るな」という自己責任論は、最近の新自由主義に始まったことではなく江戸時代から続く日本社会の特徴だったらしい。貧しい人に対する冷たさは日本人の国民性と言ってもいい。 pic.twitter.com/B0LTIZNfLv

2020-12-31 00:03:12
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ロスジェネのすべて―格差、貧困、「戦争論」

雨宮処凛,倉橋耕平,貴戸理恵,木下光生,松本哉

PKA @kohei141

2007年の国際的な貧困意識調査で、自力では生きていけない貧しい人の面倒を見るのは国や政府の責任であるという考えに、そう思わないと答えた日本人の割合は38%と世界の中で突出して多い。(ドイツ7%、イギリス8%、中国9%、自己責任社会のアメリカでさえ28%)

2020-12-31 00:05:31
PKA @kohei141

なぜこんなことになるかというと、江戸時代から続く「家」と「村」の社会が関係しているらしい。江戸時代はみんなが家族労働主体の自営業で、経営浮沈はその家の自己責任という感覚があった。

2020-12-31 00:10:14
PKA @kohei141

さらに、基幹産業が農業で横のつながりとして村が必要だった。日常生活のありとあらゆることは村の自治で成り立っていて、公権力である領主や幕府のコストはものすごく安く済んでいた。

2020-12-31 00:11:42
PKA @kohei141

つまり、日本は江戸時代からずっと小さな政府だった。国家は家と村の世界に乗っかってほとんど何もしなくて済んでいた。

2020-12-31 00:13:39
PKA @kohei141

近代に入り賃金労働のみで生活するようになると家と村のシステムはなくなったが、高度経済成長期には企業福祉と土建国家が機能していたため、皆が自己責任を強く意識せずに済んでいた。しかしそれも今やなくなり、「国家とか政府に頼っちゃいけない」という意識だけが残ってしまった。

2020-12-31 00:14:28
PKA @kohei141

しかし、国家にはもっとちゃんと守ってもらわなくてはならない。そのために国家が存在している。国民国家はどんな事情であれ同じ国民を守って当たり前、ちゃんとお金を出して生活を支えるべき。自分と他人のより良き生活のために国家を積極的に使うということ。国家は自分たちの生活のためにある。

2020-12-31 00:19:49
鬼澤伊佐 @sabasabi

雨宮処凛の対談集『ロスジェネのすべて』(あけび書房)を読了。就職氷河期に社会人となり、がんばっても報われてこなかったロスジェネ世代の生きづらさを問う。既に江戸時代から「自己責任論」があり、当時の生活困窮者に対する陰湿極まりないペナルティーを紹介している木下光生氏との対談は驚愕だ。 pic.twitter.com/zypyWcc0Wz

2020-02-16 16:39:12
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鬼澤伊佐 @sabasabi

生活困窮者に対する救済については、賃金労働者が早くから多くいた欧州では権利として整備されていった。しかし、日本で被雇用者が自営業者等の数を超えるのは1950年代後半。非常に歴史が浅い。このまま日本の社会を安定的に維持していくためには、「権利」の意識をしっかり根付かせることが重要だ。

2020-02-16 16:51:29
姫野桂@ライター @himeno_kei

雨宮処凛さんの『ロスジェネのすべて 格差、貧困、「戦争論」』読了。構成か良かった。やり切れない暗い内容かと思ったら、松本哉さんとの対談で一気にそれが逆方向に爆発。恥ずかしながら初めて松本さんを知ったけど、ユニークとパワフルさを掛け合わせた真似できない人だと思った。 pic.twitter.com/PJGbxkr7jv

2020-03-26 16:41:09
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浅野健太郎 @billywilder8

作家、雨宮処凛さんの『ロスジェネのすべて』買いました! 私も1981年生まれ、ロスジェネ世代のフリーターです 同世代の皆さんと生き抜く方法を考える気持ちで、この本を読んで行きたいと思います 共に助け合って行く気持ちが無いと、就職氷河期世代は息苦しくなってしまう pic.twitter.com/5Z0C1PKuEo

2020-02-19 18:52:36
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ロスジェネのすべて―格差、貧困、「戦争論」

雨宮処凛,倉橋耕平,貴戸理恵,木下光生,松本哉