【パチュリー・魔理沙他】紙魚を釣る

自分メモ📝
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ハチ🐾 @hachisu716

本の中で魚が泳ぐっていうのはずっと見たいんだよな。紙魚が文字通りの紙を泳ぐ魚だったらいいのよ

2023-06-24 09:02:45
ハチ🐾 @hachisu716

で、大図書館で魔理沙とパチェが本に向かって釣り糸垂らしてるといいと思いませんか。 本のページに糸がぽちゃんと吸い込まれていて、紙魚をとるための釣りをしている、という

2023-06-24 09:06:45
ハチ🐾 @hachisu716

魔理沙がズボンはいててすそ丸めて足首まで出してて、腕まくりしながら竹カゴも持ってて、 魔理沙「どうする? すくいあげてとるか?」 パチュリー「まだ待って。こうして引き上がってもがく瞬間、助けを呼んで仲間を増やすわ。紙魚(しみ)が、もっとあつまる」 魔理「よし、一網打尽だ。待機」

2023-06-24 09:09:55
ハチ🐾 @hachisu716

って本という、大判の図鑑サイズにしろ、池や川と比べればきわめて小さなものに対して、大真面目に服装から道具から、釣りのような構えをしてるのがいいかなあと。

2023-06-24 09:11:19
ハチ🐾 @hachisu716

上手に釣るために美鈴に指南受けてもいいな。 魔理沙「わたしたちは釣りに慣れていないからな。指南を受けようと思って」 美鈴「それでわたしのところに?」 パチュリー「この子は幻想郷生まれで海を知らないし、わたしも潮風と潮の魔性は身体に障るから、あまり海には近づかなかったの」

2023-06-24 09:14:55

訂正:
わたしもあまり海には近づかなかったの。潮風や、潮の魔性は躰に障るから。

ハチ🐾 @hachisu716

パチュ「あなたの技術が必要だわ」 魔理「なんなら代わりに釣ってほしいんだけどさ。どうやら魔法が使えないと、特殊な釣り竿を使えないらしいんだな。だから、お前にわたしらの先生をやってもらうしかないんだ。釣りド素人の我々に、红老师(ラオシー)のアドバイスがほしい」

2023-06-24 09:30:47
ハチ🐾 @hachisu716

美「なぜわたしに……」 魔理「だってお前、ことわざになるくらいの釣り名人だろ?」 美「えっ」 魔理「『永遠に幸せになりたかったら釣りを覚えなさい』────これ言ったの、実は昔のお前だったってレミリアから聞いたぜ」 美「……お嬢様がいつ、そんな話を……」

2023-06-24 09:36:33
ハチ🐾 @hachisu716

魔理「前に一緒にお茶したとき。あいつ、けっこうお前の話するぜ。昔、友達だった頃の。自慢みたいだな」 美「う、ううん……」 困って頭をかく美鈴。 パチュ「わたしにも話してくれるわよ。たいそうな釣り好き名人だったらしいじゃない。われわれ後世の若い魔女も、聞き知る名言を残すほど」

2023-06-24 10:01:19
ハチ🐾 @hachisu716

美「あのう、あれはそのままそう云ったのではなく、かなり仰々しく広まってしまって……」 ばつが悪そうに目を泳がせる美鈴。 美「釣りを趣味にさえしておけば、川や海にはさえあれば釣り糸を垂らしておけますし、一生愉しめますよ、ということをですね、云っただけで……」

2023-06-24 10:08:28

訂正:
釣りを趣味にしておけば、川や海さえあれば

ハチ🐾 @hachisu716

美「わたしがすごいのではなく、それを聞いていた人がたまたますごい人だったので、言葉をきれいに整えて、本にしてしまったという……わたしもレミリアさ……お嬢様も、後で仰天しました……」

2023-06-24 10:11:56
ハチ🐾 @hachisu716

と謙遜する。 まあ本人にとっては言うままで、謙遜ではないのだろう。 だがたしかな技量があったからこそ、それほど相手の心を打ったのだろう。その事実は変わらない。 レミリアさん、と呼んでいた当時の友人時代の名残りをわざわざ隠さなくてもよいものだが、律儀なことである。

2023-06-24 10:19:45
ハチ🐾 @hachisu716

現在レミリアの従者になってる人たち、かつては普通に友達だった時代があるのいいな。 ほんとは友達だったけど、みんなレミリアに救われてるとこあるから召使いとして職と立場を変えてそばにいることにした、みたいな

2023-06-24 10:21:41
ハチ🐾 @hachisu716

魔理「まあつまりさ。お前が釣り好きで経験あるのはほんとなんだから。まじで教えてほしいんだよ。わたしらまじで経験ゼロだからさ。基本的なことでも」 美「教えるの、あまりうまくないんですが……」 魔理「うそうそ。お前がアリスとガーデニングの話してるの聞いてるぞ。教え方丁寧で助かるってさ」

2023-06-24 11:19:38
ハチ🐾 @hachisu716

美「はあ……」 魔理「頼むよ、先生」 美「わ、分かりました……」 パチュ「気が進まない?」 美「いえ、そういうわけでは……なにかを教えられるほどの立場ではないので」 魔理「謙遜謙遜〜。じゃあまず竿の投げ方でも教えてくれ。それから餌のつけ方」

2023-06-24 11:26:38
ハチ🐾 @hachisu716

アリスと美鈴が園芸仲間で仲いいのもめちゃくちゃ好きなんだよな…… ときどき植木の話したり、○○の花が咲き頃ね、みたいな話とかしてほしい。

2023-06-24 11:29:13
ハチ🐾 @hachisu716

最近△△の花が元気がないみたいなんだけれど、どうしたらいいかしら…… 普段の水やりとかはどうされてます? ☓☓☓☓で、今までのやり方は変えていないのだけれど じゃあ、土のほうかな……ちょっと見に行ってみてもいいですか? 助かるわ。幽香も最近つかまらなくて。 とかね。

2023-06-24 11:32:23
ハチ🐾 @hachisu716

さて話は戻って釣り指南を頼まれる美鈴。 そこへ咲夜が通りがかる。 美「あ、そうだ。咲夜さんも釣り、好きですよね」 呼び止められて振り向く。 咲「まあね」 魔理「うそだろ」 咲「なんで嘘つかなきゃならないのよ」

2023-06-24 11:40:17
ハチ🐾 @hachisu716

魔理「だってメイドが釣りするイメージ、ないから」 咲「あんた、ずっとわたしが産湯につかった頃からおくるみ代わりにメイド服を着てるとでも思って? メイド服を着ていない瞬間だって、人生にはあるのよ」 咲夜がやれやれと肩をすくめる。

2023-06-24 11:43:39
ハチ🐾 @hachisu716

魔理「だけどメイド服着てるとこ以外、こっちで見たことないぜ」 咲「それはもう、わたしの人生がこの先はメイドだから」 魔理「すげえ。メイドってメイドになった瞬間から墓までメイド服着るんだ……」 咲「それはそうでしょ。あんただって宴席でだってずっとその喪服じゃない」

2023-06-24 11:45:57
ハチ🐾 @hachisu716

魔理「これ喪服じゃねえよ」 咲「白黒してたらだいたい鯨幕か、喪服でしょ」 魔理「じゃあお前のメイド服だって喪服だろ」 咲「わたしはスカート丈が短いので喪服ではないわ。お嬢様が夜に素敵なお愉しみをされるために、この白い脚を出すから」

2023-06-24 11:48:39
ハチ🐾 @hachisu716

挑発めいた言葉と共に、咲夜は魔理沙が座る椅子にヒールの足先を載せる。芝居めいた指先で引き、からげたスカートからすらりと白い腿があらわになる。魔理沙はうっかり見てしまう。 メイドに似つかわしくない、少々剣呑なナイフホルダーが見えるほどに奥まで覗いたところで、慌てて眼をそらした。

2023-06-24 11:55:02
ハチ🐾 @hachisu716

魔理「ばか、変なもの見せんな」 咲「動揺しちゃって。ウブなんだから。マリィったらかーわい」 魔理「うるせえ。結局足も白ければ服も黒いから喪服だろ」 咲「脚を白いって褒めてくれてありがと。あんたはちょっとほっぺが紅白でめでたくなったわね」 つん、と咲夜が柔らかな頬をつつく。

2023-06-24 11:57:40