咲マリ関係

咲夜と魔理沙。
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ほぼカニさん @arisan_hcooh

実は咲夜さんが文盲だったとしたら……とか考えると、ね

2013-06-30 09:30:37
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

@arisan_hcooh いいと思います!|ω・´*) 習ってこなかったから読み書きできないし、普通知ってるような一般的な文学作品も知らない学のない咲夜さん……!

2013-06-30 09:34:28
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

咲夜さんがスラム的なよろしくない環境育ちで学がなくて読み書きできなくて文学も全然しらない超☆文盲だったら、魔理沙とかがふと白雪姫とか口に出して、なにそれ?って咲夜が首を傾げて、えっ、お前知らないのかよってなって、知らない。なあに?ってなって、いや、そういう話があってだな……って

2013-06-30 09:45:46
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

ちょっとずつ教えてあげるのかと思うとたぎりますなああああああああああああああああああああああああ

2013-06-30 09:45:57
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

急にやってきたかと思えば、籠の中の林檎を幾つか手にとって差し出す咲夜さん。 咲夜「林檎、」 突き出された林檎を見て、それから咲夜を見る魔理沙。 魔理沙「……林檎だな」 咲「ん、」 魔「単語だけ言うなよ。くれるって意味か?」 咲「鼻につめろって意味ではないわよ」

2013-06-30 09:49:01
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

魔理沙「……もらっておく。サンキュー」 咲夜「うん」 そこで終わる会話。咲夜は普段淡々と用件を話すのみで、会話を広げようという気がまるでない。 一応来客であるし、手土産もあるし、仕方がないから、手元の林檎を見ながら話題を提供してみる。

2013-06-30 09:52:19
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

魔理沙「籠から取り出した林檎ねえ……毒入ってないだろうなぁ、魔法使いのばあさん」 咲夜「……、」 黙っている。大体何かしら即座に軽妙な皮肉を返してくるのが常なのに、珍しい。でも目は丸くしているから、聞こえているのだろう。 さすがに失礼だっただろうか。 魔「なんだ、無反応か?」

2013-06-30 09:55:11
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

咲夜「……いや、別に。意味が分からなかっただけ」 魔理沙「あー?」 咲「なんで魔法使いなのよ。メイド、私は」 魔「あー、いや、白雪姫の話だよ、突然振って悪かったが」 咲「……、」 また、無反応。何かしきりに考え込んでいるらしいが、どうにもピンとこない、という貌をしている。

2013-06-30 09:57:56
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

魔理沙「……白雪姫」 咲夜「シラユキヒメ、」 魔「林檎だよ、毒林檎」 咲「毒なんか入ってないわよ。失礼ねえ」 魔「……お前、ピンときてないだろ」 咲「なあに? さっきから、分からないわ」

2013-06-30 10:01:02
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

ゆっくりと首を振る咲夜。 魔理沙「白雪姫、知らないのか? 覚えてないだけ?」 咲夜「だから、何なのそれ、シラユキヒメ」 魔「お前の国にはないのか。まあなんでもいいや、じゃあシンデレラ? 眠れる森の美女? ラプンツェル? 赤ずきん? それとも桃太郎とかか」 咲「……、何の呪文?」

2013-06-30 10:09:10
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

魔理沙「……わあお、」 そのほかにも思いつく限りの有名なおとぎ話を並べてみたが、反応したのは不思議の国のアリスだけだった。 咲夜「人形遣い?」 魔理沙「……ちがう」 どうやら、咲夜はそういった類のものに対してまったく造詣がないらしい。

2013-06-30 10:12:33
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

何でも知っていそうな奴だから何となく予想外で、ついつい色々と並べて訊いてしまったが、知っていて当然の一般知識を持っていないことを察したのか、だんだんと知らないと返す咲夜の表情に影が見えてきたような気がした。 魔理沙「……あー、なるほどなあ」

2013-06-30 10:16:32
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

これは得意ではない流れだ。何を言うべきか、うーんと頭を掻く魔理沙に、咲夜が薄く微笑んで首を傾げる。 咲夜「どうやら学がないことが、バレましたわね」 魔理沙「あー、そういうのがメジャーじゃないところだってあるだろ。タイトルにピンとこなくても、類型の話は各地に沢山、」

2013-06-30 10:19:17
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

咲夜「珍しく、気をきかせてくれるじゃない? 優しいのね」 首を振る咲夜。 咲「分かるでしょう? 私は知らないのよ、普通は読み聞かされて知っているようなことを、ね」 魔理沙「んー……」 咲夜「それ、何かの物語でしょう? そういったものは一切知らないわ。育ちが悪くてねえ」

2013-06-30 10:24:59
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

魔理沙「んん……」 これは、しまったか。 何か良くないものを踏んでしまった気がして、どうケリをつけたものか魔理沙が迷っていると。 咲夜「シラユキヒメ、」 魔理沙「ん?」 咲夜「アリスインワンダーランド、」 魔理沙「あ?」

2013-06-30 10:30:23
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

いつのまに手に取ったのか、手渡された筈の林檎が手元から無くなっている。 咲夜は手に持った林檎を、ぽんと上に投げて手の甲で受け、それを傾けてするすると腕から肩、勢いをつけて林檎を浮かせ、それから反対側の肩、腕、手の甲へと器用に転がして見せる。、

2013-06-30 10:33:53
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

どうやって回転させ、バランスを取ったものか、立てた人差し指の上でシュルシュルと音を立てて林檎を横回しして弄ぶ咲夜は、 ポケットから取り出した深紅のハンカチを慣れた手つきで広げると、ひょいと林檎にかぶせ、そしてかぶせたハンカチが元から何もない空間に沈んでいくように消して見せた。

2013-06-30 10:38:07
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

"いつものほう"ではない、咲夜がやるには珍しい、タネあり手品である。 素直に感動して、魔理沙はおーと拍手をする。 魔理沙「うまいもんだ」 咲夜「林檎が関係してるのは分かったわ、シラユキヒメ」

2013-06-30 10:52:20
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

消えた林檎はいつのまにか移動して、椅子に座る魔理沙の頭の上にある。 それを手に取りながら、咲夜は魔理沙へとぐっと白い貌を近づけた。 吐息がかかる距離に、端正な咲夜の貌がある。なんだか林檎のいい匂いがする。 咲夜「あってるでしょ?」 魔理沙「……おう、」 咲「……もっと、教えて?」

2013-06-30 10:55:26
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

覗き込んでくる淡く(うすく)青みがかったグレーの瞳は、興味に燃えて、虹彩の中に銀を散らしている。 何かをとても楽しんでいるとき、彼女の瞳はこうなるのだ。 魔理沙「……何を、」 何となく、目論見通りに動揺させられているのが嫌で、しらばっくれてみる。

2013-06-30 11:01:31
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

咲夜「決まってるでしょう、」 そっと魔理沙の耳許へ、細い吐息を吹き込むように願い事を囁く。 咲「おとぎ話の、個人レッスン」 魔理沙「……、」 思わずあげそうになった声を、思い通りになるものかと呑み込んで、肩だけを震わせて耐えきった魔理沙を眺めながら、咲夜は笑って身を離した。

2013-06-30 11:06:18
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

咲夜「お代に、紅茶と毒林檎くらい出しますわ」 飄々と言ってのけて、手の中の林檎を弄びながら、勝手知ったる普通の魔法使いのキッチンへと向かっていった。 魔理沙「……紅茶ねえ」 熱くなる頬をさすりながら、魔理沙は机に頬杖をついて、歩いて行く咲夜の後ろ姿を見守る。

2013-06-30 11:09:11
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

青い素地に白いエプロンを身につけたエプロンドレス姿の咲夜は、何となく不思議の国のアリスにも似ている。 咲夜が持ってきた籠からは、林檎に半分埋もれて、新調でもしたらしいトランプが見えた。 綺麗好きの癖に、手持ちの品の収納に手を抜くところは雑である。

2013-06-30 11:16:37
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

何処となく、彼女自身が物語の中のアリス・リデルのようだ。 ――というかそれ、うちのお茶だろ。

2013-06-30 11:24:20
ハチ🐶🍯🥐🥪 @hachisu716

胸の内で本人に言ったところで栓のない突っ込みを入れつつ、自らお茶を淹れるアリスの登場と、個人授業と言わしめるマッドティーパーティーを待って、 普通の魔法使い籠から林檎をひとつ手に取り、袖で磨くと、ひとかじりした。 赤々としていて、毒でも入っていそうだ。

2013-06-30 11:26:01
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