ファインモールド 1/350 潮 制作記

久しぶりに多くの方が作られるであろう製品をチョイスしたので、ツイートも少し解説に比重を置く形となりました。 1/350の駆逐艦全般に応用が利くことも多いので、何かの参考になれば嬉しいです。 海面と波表現についても、多くの写真で説明しています。 どうぞご覧下さい。
2
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

次の作品はファインモールドさんの潮にします。 1/350の帝国海軍駆逐艦は、これで丁度10隻目。 最近は350と見紛う凄い1/700作品をよく目にしますが、今回は少し船の工作に軸足をおいて、それらに負けぬ350ならではの作品に挑戦したいと思います。 また長丁場になりますが、よければお付き合い下さい😊 pic.twitter.com/296GTHhCCO

2022-05-18 18:15:03
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

この説明図の単純な工程も、実際には何通りも組み方があります。 底をツラにしたい、前後の接着部を貼る時に力を入れたい、左右対称を守りたい等の理由で、先に左右を貼りました。 組み順よりも重要なのは、大量の接着剤を内側から流す事。 残り少なく水位が低いならケチらず新品を下ろしましょう😊 pic.twitter.com/NHU34x3iix

2022-05-19 18:34:12
拡大
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

艦首の仕上げ ① 実物の舳先は想像以上に尖っているので研ぎ出しました。 注意した点は先端部だけでどうにかしようとせず、少し奥から曲面を整えた事と、正面から見て一番尖ったところが一直線になるよう、左右からの切削を交互に繰り返したことです。 pic.twitter.com/9Z5YGBoflH

2022-05-20 18:31:00
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

艦首の仕上げ ② 艦首フェアリーダーの爪は左右互い違いになっているので、一旦キットの爪をカットして貼り直し、パテを盛って整形。 今回はガイアノーツさんの瞬間カラーパテ(グレー)を使ったので、盛った所が見難いですね😓 瞬間とありますが、硬化促進剤が必要です。 それについては明日。 pic.twitter.com/cupHY8MRcj

2022-05-21 17:54:56
拡大
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

瞬間接着剤の硬化剤 ① 静岡でも御質問がありましたので、再度紹介します。 ①今回初使用の瞬着パテ ②液体の硬化剤 ③スプレーの硬化剤 → あまり使わない。ノズル付きで狙って噴射しやすいのでこの銘柄を使用。 ④小型の油差しにティッシュを入れ、②を底に溜らない程度入れた物 (通称シュポシュポ) pic.twitter.com/jspm4dgnFh

2022-05-22 18:07:38
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

瞬着の硬化剤 ② 硬化剤は直接塗布せず、④の中の空気(雰囲気)をシュポシュポと吹きかけます。 一瞬でとはいきませんが、5~10回で固まります。(液の量で変化) 硬化剤で周囲を汚すのがいやで、もっぱらこの方法を使用。 これは私が模型に出戻る遥か前から仕事で使っている方法で実績がありお勧め👍 pic.twitter.com/tZU2exGzZB

2022-05-22 18:07:41
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

甲板 ① 不要の丸穴を丸棒で、角穴を角棒で埋めます。 棒を楔形にしてもいいですが、私はヤスって穴を棒に合わせる方が多いです。 軌条は切削後にケガキ。 その際「駆逐艦模型研究室」様の記事ddmlabo014.wixsite.com/ddmlabo/type2r… を元に、屈曲部を直線に修正。矢印の円形部もRを少し小さくします。 pic.twitter.com/V00zlMp6Az

2022-05-23 18:34:46
拡大
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

甲板 ② リノリウム押さえはいつも細い真鍮線を使っていますが、そのまま貼ると甲板の上に丸棒が転がっているような状態になるので、必ずPカッターでV溝を切り、その中にはめ込むことにしています。 写真はモールドを落としてV溝を入れた状態です。 Pカッターについては前甲板の加工後にご紹介します。 pic.twitter.com/bZtmqmJZMY

2022-05-24 18:31:04
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

甲板 ③ 前甲板の加工 ① ブレーキハンドルの切除 ② リノリウム押さえのモールド落としとV溝 ③ 旗竿の穴塞ぎ ④ ボラードの削除 ⑤ 艦載艇架台の除去 pic.twitter.com/mOwbv4Ti30

2022-05-25 18:33:53
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

リノリウム押さえは真鍮線。 その為のV溝掘りは、真鍮線が埋まる深さに掘っても溝幅が開かぬよう、鋭角に研ぎ出したPカッターの刃を使用しています。 矢印は横から見た刃の幅の違いです。 また刃先を小型化し、取り回しをしやすくしています。 やはり特化されているだけあって、専用工具は楽です。 pic.twitter.com/SVkifSA3WL

2022-05-26 18:28:30
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

甲板 ④ リノリウム色はラッカー、白・黒・赤・黄で調色。 ムラ上等のいい加減筆塗り(上)で、エナメルの汚し(下)まで済ませました。 リノリウム押さえは今回初めてφ0.1の真鍮線を用意しましたが、これまで使ってきた真鍮ワイヤーをほぐした線も併用の予定です。 pic.twitter.com/NyhfMVs1Kc

2022-05-27 18:34:00
拡大
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

甲板 ⑤ リノリウム押さえ 甲板を横切る直線は、インフィニモデル製φ0.1mmの真鍮線。 外周に接着中なのは真鍮ワイヤーをバラした線で、極力一筆書きで行こうとしているところ。 外周は直線より数倍時間が掛かっています。 角をしっかり曲げられない所は、一旦カットした方が綺麗かもしれません。 pic.twitter.com/WcqipGoEnX

2022-05-28 15:47:33
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

甲板 ⑥ 船首楼甲板のリノリウム押さえ 一旦完了 極力目立つように撮影&加工していますが、実際には光の当たり方によって見えたり見えなかったりします。 今回より細いφ0.3の真鍮ワイヤーをバラした線を使った事もありますが、溝の方が目立って汚らしかったので、今回は使っていません。 pic.twitter.com/bxzWZyslnZ

2022-05-29 16:03:49
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

甲板 ⑦ おっきい方の甲板は、横棒だけで日曜が終わってしまいました。 光線の関係で見えたり見えなかったりが判る写真ではないでしょうか。 最終的にはフラットベースがかかるので、ぎらぎら感は無くなります。 pic.twitter.com/kF0Kvw3uq4

2022-05-30 18:32:00
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

甲板 ⑧ リノリウム押さえはこれで一旦完成です。 後は組み立てが進んでから、上構の周囲や舷側と甲板の境界などの続きをやります。 拡大すると雑な部分がありますが、最終的にはわからないと割り切って(信じて)ます😆♪ 実際にどうかは、実物を見る機会に皆さんの目で御確認下さい😀 pic.twitter.com/e8ZBF15ITE

2022-05-31 18:33:00
拡大
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

甲板接着 艦底色塗装 喫水付近しか見えないのでラフに筆塗り。 架台接着 300スケールを船首楼の後端に首尾線に直角にのせ、両端の机からの高さを計ってほぼほぼの水平出し。 リノリウム色マスキング これから何度も修正したり、汚しや装備品に隠れるので、神経質になって時間を掛けない方針。 pic.twitter.com/gi0r0Onqyv

2022-06-02 18:33:00
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

魚雷運搬軌条 使用したPEはアライアンスモデルワークスの航空機運搬軌条/旋回盤。 この商品には3種類の軌条が入っており、船体の内側と外側で違う軌条の雰囲気を出すため、本来の形とは少し違いますが、その内の2種類を使用します。 まずは内側から。 pic.twitter.com/heNpd2Ynp9

2022-06-03 18:30:00
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

魚雷運搬軌条 外側 このPEに限らず、軌条類は縦長に二つ折りにして、表裏ともモールドを見せるものが多いのですが、厚ぼったさが気になって以降、切り取って片側だけを使うようにしています。 当然裏側はつるんとしていますが、私は薄さを取りました。 なおRの部分は内側と同じ物を使っています。 pic.twitter.com/zDMpMrta8o

2022-06-04 17:17:35
拡大
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

錨鎖甲板 各パーツの整形・接着・加工 錨のシャンク(棒のところ)を0.5mmの角棒で表現-長さは適当です。 棒の端の左右を削り凸型にして、錨鎖をはめ込みました。 仮置きしたところ、ホースパイプの抜けが大きすぎた為(贅沢な悩み/普通は空いてなくて困る)、パテで埋めて掘り直すことにしました。 pic.twitter.com/UFxRBEF231

2022-06-06 18:28:08
拡大
拡大
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

錨鎖 ホースパイプの中に舷側の錨に向けてφ1の穴をあけ、回転ツールで窪みを整形し、昨日作った錨のシャンクを差し込んで接着。 チェーンは捻れぬよう注意しながら順に接着。 固定後チェーンストッパを取り付け。 白い部分はターンバックルで0.4の丸棒。黒っぽい鎖の部分はニクロム線を撚った物です。 pic.twitter.com/S4BIj9jg9m

2022-06-07 18:30:00
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

外板表現 以前綾波を作った際、完成後に継ぎ目の凸目地がえらく目立ってしまったので、今回はサフを吹きました。 本来の 凸目地落とし→凹目地入れ→マスキング→サフ の工程を簡略化し、 凸目地を利用してマスキング→サフ→凸目地の高さ落とし という方法を試行。 結果は船体塗装後のお楽しみです😓 pic.twitter.com/TnoI6SNoTR

2022-06-09 18:21:35
拡大
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

舷外電路 ① 使用したのはファインモールド製小型艦用舷外電路。 色を見る限り真鍮というよりは丹銅風。 腰が強いのでライターで炙って焼きなましましたが、事前の端材を使ったテストでは、さほど柔らかくなりませんでした。 まずは艦後半から。 pic.twitter.com/OBa42SogKK

2022-06-10 18:42:57
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

舷外電路 ② PEの曲げはゴム板の上で丸棒の押し当て。 きついRは丸棒やドリル刃で力を入れ、緩いRは筆やサインペンの軸を軽く当てます。 恐らく一番大変な舳先部分のパーツは前者の方法を使い、更に両端にひねりを入れました。 時間を掛けてもちゃんと形を合わせてからの接着が、結局は近道かと。 pic.twitter.com/ivsmLLuAsu

2022-06-11 17:17:13
拡大
拡大
鳶色2号@ 1/350 Varyag (1899) @Tobiiro2

煙突基部 合いが悪いので、接着面が荒れているのかとボスを切除して面出しをしましたが、原因は部品自体の歪みでした。 上の筒部分を先に接着し、後から下の箱部分をつまんで隙間を殺し接着。他にも色々ありなんだかんだで2時間作業。 スキッドビーム また完成が遠のく事に手を出してしまいました。 pic.twitter.com/MkoPK5aolm

2022-06-12 18:51:16
拡大
拡大
1 ・・ 6 次へ