安保関係における『上質なアマチュアリズム』の重要性とその涵養方法

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Jun SAKURADA /櫻田淳 @jun_sakurada_01

専門知と市民感覚の絡み合いを問う議論に発展した記事であるけれども、前に書いたものとは別の角度から所見を付してみる。「安全保障は、『上質なアマチュアリズム』が最も要求される政策領域である」。これが不肖・櫻田の根本認識である。 twitter.com/jun_sakurada_0…

2023-07-03 17:03:38
Jun SAKURADA /櫻田淳 @jun_sakurada_01

市民感覚なき安保専門家が対話を閉ざす Re:で考える戦争と平和:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASR6X…

2023-06-30 12:04:59
Jun SAKURADA /櫻田淳 @jun_sakurada_01

続)民主主義体制下、軍事関係者を統御するのは、国民から選ばれた政治家である。政治家が軍事や安全保障のプロフェッショナルであるはずはない。彼らは、朝に外交安全保障を論じたと思えば、昼に福祉団体関係者に会い、夜に財務官僚と議論しているというような人々であるからである。

2023-07-03 17:03:39
Jun SAKURADA /櫻田淳 @jun_sakurada_01

続ニ)政治家や彼らを選ぶ一般国民もまた、安全保障のプロフェッショナルではない。しかし、プロフェショナルではないということは、安全保障の専門家やその周辺にある人々に対する敬意がいらないということではない。「上質なアマチュアリズム」とは、無知や無作法を容認するものではない。

2023-07-03 17:03:39
Jun SAKURADA /櫻田淳 @jun_sakurada_01

続三)戦後日本の言論空間では、安全保障に関わる議論の中でも、特に軍事の色彩を持つものは、何故か、忌避されてきた。日本の安全保障に係る「上質なアマチュアリズム」の定着を妨げてきたのは、こうした軍事忌避の感情とそれに乗じたメディアの姿勢である。

2023-07-03 17:03:39
Jun SAKURADA /櫻田淳 @jun_sakurada_01

続四)故に、露宇戦争を契機に、軍事を真正面から語る人々が数多くメディアに登場しているのは、実に、画期的な風景と見るべきであろう。軍事の観点から、「戦争はどうなっているか」を解説し、その知見を世に還元する試みは、大事なものだからである。

2023-07-03 17:03:40
Jun SAKURADA /櫻田淳 @jun_sakurada_01

続五)軍事に関わる知見が「常識」として定着した後であればこそ、外交・経済・文化その他の分野の知見で軍事知見の相対化を図ることが大事になってくる。戦後日本は、結局、順番を間違えたのである。軍事の忌避が軍事の相対化に重なってしまったことに、そもそもの問題がある。

2023-07-03 17:03:40