経済の相互依存関係を結べば戦争は避けられるか?
戦闘を仕掛けられたら戦争になるなんていうのは、とんでもなく浅はかな不安だ。国家間の戦争は衝突だけでは起きない。平時から経済的な相互依存関係を諸外国と結び、文化による相互尊敬を深めることで、いくらでも回避できる知恵がある。そこに金をかけないまま軍事費で解決なんて無理だよ。
2014-12-21 06:12:23「経済の相互依存性がこれほど高まった状態で、諸国が戦争することなど考えられない」とは、経済評論家のノーマン・エンジェルの主張ですが、そう著書で主張した4年後に第一次大戦が起こったりもしてるんですけどね QT @conisshow: 戦闘を仕掛けられたら戦争になるなんていうのは、と
2014-12-21 06:42:09カルドアも「ロシアや中国は強権的だが、グローバル市場から利益を得ており~」とか書いていたけど、ウクライナ危機普通に起きたしな
2014-12-23 17:44:12@nekoguruma @conisshow そもそも、経済相互依存や文化交流で何故戦争が防止出来るのだろう?「国力の差により一方的に搾取されるだけという状況を打破する為に戦争」「お互いの文化があまりに異なり、交流するほど相互に反発が強まる」という事態は考慮しないのだろうか?
2014-12-23 10:23:22@k_kotomine @conisshow 一方的にこちらが譲歩し続ければ、戦争なんか起きないとか思ってんじゃないの?そんなんしてたら、どっかでブチ切れるけどね
2014-12-23 10:24:30@nekoguruma @conisshow ええ、80年ほど前、最大の貿易国相手に戦争をふっかけた島国が何処かにありました。
2014-12-23 10:26:17一応、安全保障の入門書には、近年は国家や非国家主体による非軍事的・非正規的手段(経済・情報・犯罪等)での主権・安全の侵害行為の増加が想定され、これら手段は伝統的な軍事力のみでの対処が難しいとの旨が記述されている
2014-12-22 07:19:37しかし、それは敵対勢力が軍事力=正規の手段による侵害を抑制する、其れだけの理由としての伝統的な軍事力による防衛力を防者の側が保持した上での話であり、一見近年の正規且大規模な紛争が起こってない状況を以て伝統的な軍事力を軽視した安全保障は、恐らく片手落ちだろうともされているのね
2014-12-22 07:22:12また、そういった情勢を鑑みて、戦略といった言葉も伝統的な軍事的脅威に対する軍事戦略と、非伝統的手段から政治までも内包した戦略を指すもの・場合があり、其れは状況によって随時使い分けられるだろうといった旨も言われてたり
2014-12-22 07:26:02でわここで、ジョン・L・ギャディス(イェール大学教授)「ロング・ピース 冷戦史の証言「核・緊張・平和」」の一節を少し長いけど紹介しよう。
2014-12-23 18:04:30"…この問題は古典的なリベラリズムで説明可能だろうか。その理論では、国家間の接触が行われるほど、平和の可能性も大きくなる。経済的依存関係は戦争の可能性を低める。死活的に重要な物品を互いに依存している国は戦争などしている余裕がないからだ。(1/8)
2014-12-23 18:04:38文化交流によって人々は、互いの関心事に敏感になる。こうして誤解の可能性を低める。「国民と国民」の接触は、国家にとって互いによりよく「知る」ことができる。その結果として、国家間で戦争が生じる危険性はそれ相当に減る。(2/8)
2014-12-23 18:04:42これがリベラリズムの考え方である。 これらを信じるのは快いことだが、残念ながらそれを証明する歴史的証拠がほとんど無い。ケネス・ウォルツが指摘するように、「最も激烈な内線や残虐な国際紛争は、問題が密接に絡み合った、同じ環境に置かれた人びとが住む場で戦われた」。(3/8)
2014-12-23 18:04:46ミシガン大学の「戦争相関研究」プロジェクトの便利な統計をここで利用して、過去百五十年間、最もコストの高く付いた武力紛争の例を考えてみたい。その上位十件は、どれもが直接隣接した国同士か、貿易関係が深い国同士の紛争から発展している。(4/8)
2014-12-23 18:04:49なるほど経済的相互依存によって、ドイツ、フランス、イギリス、ロシア、オーストラリア=ハンガリーが1914年に戦争に突入するのを防止できなかった。アメリカは日本の最大の貿易パートナーであったが、それが1941年の真珠湾攻撃を抑止することにはならなかった。(5/8)
2014-12-23 18:04:531945年以降は国家間戦争よりも内戦の方が多い。その事実だけからも、相互依存は必然的に平和をはぐくむという命題を疑問視しなければならない。(6/8)
2014-12-23 18:04:57…それでは国際コミュニケーションの拡張が平和を促進するという議論はどうだろうか。…国際関係の歴史には、友好ばかりか侮辱をも生み出すほど知りすぎた例がたくさんある。(7/8)
2014-12-23 18:05:02すなわち国民同士が互いによく知っており、そのため激しく憎悪した場合が非常に多いので、「国民と国民」の接触が常に平和的な効果を生むとはとても信じられない。フランス人とドイツ人、ロシア人とポーランド人、日本人と中国人、ギリシャ人とトルコ人、アラブ人とイスラエル人…(後略"(8/8)
2014-12-23 18:05:06amazon.co.jp/dp/4755611628 いい本なんだけど、5000円はきっついな…まだ本屋で探せば残ってると思うんだけど
2014-12-23 18:11:13ちなみにさっきの「この問題」ってのは、1945年以降、戦争する理由はいくらでもあったのに、んでアメリカとソ連が戦争しなかったのか、と言う問題。
2014-12-23 18:17:51ちなみにギャディス教授は偵察衛星の存在による「偵察革命」が核抑止とならんで、第二次大戦後の国際システムを大きく支えてきた、と指摘してる。
2014-12-23 18:22:42