ミッドウェー島に残る明治期墓碑「櫻井又五郎之墓」の謎

2SC1815J @2SC1815J

すごい、ミッドウェー島にある明治大正期の日本人のお墓の件 tokyo-np.co.jp/article/217040 、まさにこの方の発見がビンゴでは！ 現在、3つ並んでいる墓碑の中央のものについて、この「ハワイ報知」（1916.08.11）hojishinbun.hoover.org/ja/newspapers/… の紙面に当たることができれば、さらに情報が得られそう。 pic.twitter.com/15TlMp9HzC twitter.com/karaurinao/sta…

唐瓜直 @karaurinao

＞RT　昼休みに閲覧したけど面白い記事だった。 記事内でも言及されている邦字新聞デジタルコレクションに「ミゾウエ島故櫻井又五郎他四名建碑演藝会」の記事がありそうだけど、記者さんはたどり着けているだろうか。 何が書いてるか気になるけど大学内部からしか記事の閲覧ができないんだよな。 twitter.com/tokyonewsroom/…

2023-04-28 21:25:16

拡大

2SC1815J @2SC1815J

RTした記事から遡った「ハワイ報知」（1916.06.07）hojishinbun.hoover.org/ja/newspapers/… の記事に、「南洋ミツドウエーに数人の日本人が病死し埋葬せりとの事なるが其墓地は如何にも見すぼらしく見るに忍びざるによりこれ等憐れなる同胞のために墓標などを樹つ可く横山其他の船員達数名の発起にて」云々とある。 pic.twitter.com/2E7MDgKKEr twitter.com/tokyonewsroom/…

東京新聞編集局 @tokyonewsroom

続・Googleマップで見つけた孤島の墓…新事実が判明、「日本最東端」発見者が語っていたこと 東京新聞 TOKYO Web tokyo-np.co.jp/article/217040

2023-04-26 12:01:10

拡大

2SC1815J @2SC1815J

先の「ハワイ報知」（1916.06.07）の記事の続きには「来る十七日の晩旭劇場に於て演芸会を催す可しと云ふ」とあり、この日付は tokyo-np.co.jp/article/230016 で「中央の墓はさらに5年後の1916年6月17日付」と一致する。「インターアイランド船員」と記された墓標は、こうした経緯で建立されたのだろう。

2SC1815J @2SC1815J

また、files.hawaii.gov/dbedt/erp/Othe… によれば、墓標の位置は当初のものではなく、1970年代初頭に移設されたものであるとのこと。twitter.com/2SC1815J/statu… に加えて、1970年代初頭の整備の経緯が分かると、さらに謎が解けていきそうな。

2SC1815J @2SC1815J

さらに、「日布時事」（1916.06.17）hojishinbun.hoover.org/ja/newspapers/… の記事に、「十二年前ミドウェイ嶋にて惨死せし同胞五名の記念碑建立の目的にて」演芸会を催すので「何卒御同情の上御来観の栄を賜り度候」とあるのが見つかった。 pic.twitter.com/mVcYgziwpA

拡大

2SC1815J @2SC1815J

「ハワイ報知」（1916.06.08）hojishinbun.hoover.org/ja/newspapers/… 、「当布哇を去る一千二百哩にあるミゾウエ島へ十二年以前漂着せる同胞東京府下櫻田政五郎以下四名（姓不詳）其後同島に於て死亡せり然るに誰あつて之れを吊ふものなし」云々とあるのが見つかった（この時期、連日広告している）。櫻田政五郎！？ pic.twitter.com/iDTf8GPjCB

拡大

2SC1815J @2SC1815J

「ハワイ報知」（1916.08.10）hojishinbun.hoover.org/ja/newspapers/… 、「ミゾウエ島故櫻井又五郎外四名建碑演芸会決算報告」で墓標の全体像が判明した（同報告は翌日・翌々日も掲載）。うっすらと「□井又五郎之墓」「外四人」と読める気がする。ただ、現在の tokyo-np.co.jp/article/230016 と形状が一致していない！ pic.twitter.com/QDaNyupVNN

拡大

2SC1815J @2SC1815J

「ハワイ報知」に掲載されている写真は、3つある墓標 goo.gl/maps/5Tf5TNTLo… の中央のものと形状が一致する。現在「インターアイランド船員 発起人 イロハ順」云々とある面の裏側が「ハワイ報知」掲載写真の面で、そこにも（現在の右側の墓標と同じく）「櫻井又五郎之墓」と彫られているのだろうか。

2SC1815J @2SC1815J

Googleマップで発見、なぜこんな場所に日本人の墓？　絶海の孤島の謎を調べてみた：東京新聞 TOKYO Web tokyo-np.co.jp/article/230016 tokyo-np.co.jp/article/217040 この記事の墓標について、今日分かった情報をピックアップしてスレッドで再投稿します。1/

2SC1815J @2SC1815J

「ハワイ報知」（1916.06.07）「南洋ミツドウエーに数人の日本人が病死し埋葬せりとの事なるが其墓地は如何にも見すぼらしく見るに忍びざるによりこれ等憐れなる同胞のために墓標などを樹つ可く横山其他の船員達数名の発起にて」云々 2/ twitter.com/2SC1815J/statu…

2SC1815J @2SC1815J

「ハワイ報知」（1916.06.08）「当布哇を去る一千二百哩にあるミゾウエ島へ十二年以前漂着せる同胞東京府下櫻田政五郎以下四名（姓不詳）其後同島に於て死亡せり然るに誰あつて之れを吊ふものなし」云々（この時期、連日広告している） 3/ twitter.com/2SC1815J/statu…

2SC1815J @2SC1815J

「日布時事」（1916.06.17）「十二年前ミドウェイ嶋にて惨死せし同胞五名の記念碑建立の目的にて」演芸会を催すので「何卒御同情の上御来観の栄を賜り度候」云々 4/ twitter.com/2SC1815J/statu…

2SC1815J @2SC1815J

「ハワイ報知」（1916.08.10） 「ミゾウエ島故櫻井又五郎外四名建碑演芸会決算報告」（同報告は翌日・翌々日も掲載）。うっすらと「□井又五郎之墓」「外四人」と読める気がする。5/ twitter.com/2SC1815J/statu…

2SC1815J @2SC1815J

米側資料では「（碑文によると）海で亡くなった日本人漁師たちの記念碑である」とするものが複数見られるが、この翻刻文を入手しているはずの東京新聞の記者さんが、その点を記事で触れていないのも謎といえば謎。情報は多い方が辿りやすいので、3つの墓標の側面や裏面の写真なども公表してほしいな。

2SC1815J @2SC1815J

1916年の「日布時事」「ハワイ報知」に見られる「十二年前ミドウェイ嶋にて惨死せし同胞五名」「十二年以前漂着せる同胞東京府下櫻田政五郎以下四名（姓不詳）其後同島に於て死亡」という死亡の時期と、右側の墓標に記された櫻井又五郎の没年（明治三十二（1899）年十二月）が合致しない問題が残る。1/

2SC1815J @2SC1815J

この点について、以下のように仮定すると、ある程度整合的に説明できるかもしれない。 「1916年に記念碑建立を発起したインターアイランド船員たちは、1911年に愛知県人竹内四郎が建てた碑の存在を知らなかった」 以下、時系列で経緯を推測してみる（あくまで仮定に基づく推測）。2/

2SC1815J @2SC1815J

・1911年：愛知県人竹内四郎（櫻井又五郎の死去が明治三十二年十二月であることを知る人物）が、櫻井又五郎の碑を建てる。このとき、外四人の分の碑も建てたが、氏名不詳であったため、そちらは南无阿弥陀佛の碑文のみとなった。※埋葬された場所とは異なる場所に建てられた可能性（後述）3/

2SC1815J @2SC1815J

・1916年：インターアイランド船員たちが記念碑建立を発起 - 日本人5名が埋葬された「如何にも見すぼらしく見るに忍びざる」墓地があった - そこで氏名が分かるのは、櫻井又五郎のみだった（しかし死亡時期は明確でなかった） - 氏名不詳ながら、12年前に死亡したことが分かる方のものもあった 4/

2SC1815J @2SC1815J

・1916年（続き）：1911年に愛知県人竹内四郎が建てた碑の存在を知らずに、墓地の状況をまとめた結果、死亡時期は「十二年前」とまとめて表現され、「櫻井又五郎之墓 外四人」とする碑が建立された。 ・後年：どこかのタイミングで、1911年の碑、1916年の碑、両者の存在が知られるようになった。5/

2SC1815J @2SC1815J

・1970年初頭：（別々の場所にあった碑が）現在の場所にひとまとめに移設された（中央に1916年の碑、左右に1911年の碑が並べられた）。その際、1911年の碑はセメントで補修された。 （1970年代初頭に移設されたものであることは米側資料に記述あり。別々の場所にあったのかどうかは仮説。）6/

2SC1815J @2SC1815J

1911年に愛知県人竹内四郎が建てた碑について、当時すでにミッドウェー島には海底ケーブル施設が稼働しており、日本人労働者もいた可能性があるとはいえ（例えば、「やまと新聞」より、1905年時点では27名の日本人労働者が米国政府の仕事をしていた）、日本人の石屋があった可能性は低いように思う。7/ pic.twitter.com/ltWtBom8BV

拡大

拡大

2SC1815J @2SC1815J

一方、「日布時事」の広告を見ると、遅くとも1912年6月の時点でオアフ島には日本人石工が営業していたことが分かる。例えば、竹内四郎がオアフ島に住んでいて、オアフ島の石屋に注文して碑を作成し、お参りしやすい場所に建てた（そのことを船員たちは知らなかった）可能性は考えられないだろうか。8/