ハダカデバネズミはインキュベーターの夢を見るか?

ヒトと昆虫の社会性の相違から考えるインキュベーターの生態について。
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あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

子供を作らない個体とは要するに労働の為だけの個体であり、彼らは自分の遺伝子を残すことはせず、ただ群れの維持にのみ自分の命を費やす。このような「子供を作らない個体」が存在する社会を「真社会性」と呼び。

2011-11-25 02:54:22
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

脊椎動物の中でこのような真社会性を持っているのはハダカデバネズミを含むデバネズミ科の二種だけだ。彼らは「高度な意思決定能力」とまでは言いがたいまでも哺乳類相応の知能を持っており、インキュベーター達の示す奇妙な生活様式に近いように見える。

2011-11-25 02:58:29
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

この点が前回の話の中で若干片手落ちとも言える点だったわけだ。

2011-11-25 02:59:22
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

しかしながら、個人的な感覚だが、ハダカデバネズミが人間に比肩し得る知能を持ったとしても、それはやはりキュゥべえ達のようにはならないだろうと思う。 なぜならば、おそらくハダカデバネズミの利他的行動は感情とよべる機能によって律されているだろうからだ。

2011-11-25 03:02:31
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

ハダカデバネズミが進化したとしても彼らの内の不妊個体はおそらく、理性による効率の面からの利他行動ではなく、我々の愛や恋などと非常に似たモチベーションによって群れに対する奉仕を行うのでは無いだろうか。進化の道筋から考えるとそちらの方が自然であるように思える。

2011-11-25 03:07:32
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

しかしそれはやはり、キュゥべえ達とはまた異なる社会だろう。 ただこの点から考えると、アリやハチの行動に関しても同じような事が言えてしまうので、そこら辺がちょっと論点がズレてしまうかなと考えたので、前回の話には意図的に入れなかった訳です。でもやっぱりちょっと片手落ちだったね。うん。

2011-11-25 03:10:55
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

折角なので最後に少し変な話。 俺の結論としてはインキュベーターは何らかの形で人為的に作られた生物だろうと思う。 しかしながら、生命の神秘について我々が知り得ているのはまだまだ一部でしかない。ひょっとしたらこの宇宙の何処か、もしくは遠い未来の地球で、

2011-11-25 03:14:06
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

僕らが考えもしなかった進化の道筋を辿り、インキュベーター達のような生命が誕生しているかも知れない。生命の多様性とは僕らの想像を遥かに超えるものだ。それについて想いを馳せる行為は、いつだって楽しい。

2011-11-25 03:17:46
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

何か凄い要らんロマンチシズムを足しちゃった気がするが、とりあえず以上。「ハダカデバネズミはインキュベーターの夢を見るか?」補足でした。

2011-11-25 03:18:50