☀️まとめ

レダ @Le___da

#hrakプラス　☀️ 事後の話 「ねぇ」「…」「環くん」「…」「ねーっ！」終わってすぐ背を向けて寝転がってしまった環くん。起きてるはずなのに返事はなくて寂しくなる。賢者タイムがあるのはわかるけど、ようやくできたのに終わってすぐそっぽ向かれるのはちょっと辛い。「気持ちよくなかった…？」

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声量を落としたからか、思っていた以上に気落ちした声が出た。だって寂しいじゃん。悲しいじゃん。そんなこと思っちゃうなんて面倒な女なのかな。考え出したら止まらなくて、幸せな気持ちが霞んでいく。 「ち、違う！凄く気持ちよかった！気持ちよかったから加減できなくてその…がっついちゃって」

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一呼吸おいてから慌てた様子で否定してくれたけどそっぽ向いたままで。もしかして…と乗り出してみたら真っ赤な顔の環くんと目が合った。「ちょ、見ないで。かっこ悪いから」手で隠されてもう見えないけど、その顔はなんとも言えない可愛さと色気があって、負の感情なんてどこかにいってしまった。

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「可愛い」「可愛くない」「環くん」「…ナンデスカ」「気持ちよかった」「っ！！！！」「あははは！もっと赤くなった！」「さ、🌸ちゃん！」耳元で感想を言えばキャパオーバーなのか林檎みたいに赤くて、可愛くて愛しい。「ふふふ。環くんだーいすき」照れながら俺もって返ってきて、幸せを実感する夜

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☀️はむっつりすけべだから彼女との初夜はがっつくし、賢者タイムで我に返って気持ちよさと恥ずかしさと満足感で感情ぐちゃぐちゃになると思うんだよねって話。可愛い。

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#hrakプラス　☀️ 「先輩、そろそろ帰りましょうよ〜」 「もうちょっと…」 「それ3回目。飲みすぎですってば」 真っ赤な顔をした☀️先輩からビールを取り上げようとしたら、「やだ」と手を引かれる。さっきからこの調子で飲むのをやめようとしない。明日休みだからってちょっと飲み過ぎだと思う。

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「🌸さんも飲もう？」 「飲んでますってば」 「そっか」 ふにゃりと力なく笑う。いつも自信なさげな顔とは違って幼くて可愛らしいし、赤いせいかどこか色っぽい。私が男だったら抱いてんぞ！？と心の中でツッコミ、どうにか理性を保つ。

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「🌸さん」 「なんですかー」 「ふふ。可愛い」 「……え？」 「本当に可愛い」 「先輩、酔ってますね」 「んー？」 頬杖をついて潤んだ瞳で“可愛い”と言う。普段は目があったらキョロキョロと視線を彷徨わせるのに、今日に限ってじっと見てくる。熱のこもった視線に耐えられそうにない。

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相手は酔っ払い。酔っ払いの戯言だ。そう言い聞かせ、期待しないように気持ちを沈める。 「俺、本気で言ってるよ？」 ワザと逸らした視線を無理矢理戻される。先ほどまでビールを持っていた☀️先輩の手が頬をすり抜けて耳へと届き、縁を指先で撫でられた。

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「ずっと可愛いって思ってた。やっと言えたよ」 目を細め、またふにゃりと笑った。 「…っ、☀️先輩はもうお酒飲むの禁止です！」 照れ隠しでそう言えば、「えー。ヤダ」なんて可愛く帰ってくる。ネガティブで猫背に慣れすぎてしまっている私には刺激が強すぎだ。好きが溢れてしまいそうになる。

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撫でていた手はいつのまにか元の場所に戻り、ビールを飲み干す。 「今度はお酒の力借りずに言うから待ってて」 その言葉に、今度は私が手元のお酒を煽った。 「き、期待せずに待ってます！」 「うん。頑張る」 健気な言葉と共に柔らかく微笑む☀️先輩。先輩との関係が変わる予感がした。

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#hrakプラス　☀️ 「天喰せんぱーい！」 大きな声で名前を呼ぶと、ビクッと大袈裟なぐらい体が動いた。振り返った先輩に手を振ると周りを何度か見渡してから自分を指差す。“天喰先輩”って呼んでるのに面白いなーなんて思いながら頷いて手を振る。そこまでしてようやく返ってくるのは小さなお辞儀だけ

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「ふふふ。先輩可愛い！」 「ケロ。🌸ちゃん、先輩のことが大好きなのね」 「うん！もっと話したいんだけどタイミングがね…」 「授業被らないものね。地道に声かけるしかないわね」 「だよね。頑張る！」 なんて女子トークをするのが日課になっていた。

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それから数日、たまたま一人でベンチに座っている先輩を見つけた。チャンス！とすぐさま駆け寄る。 「天喰先輩！」　 いつも通りビクッと肩を振るわせ、恐る恐るこちらを見る。 「…こんにちは」 「こんにちは！」 いつもはお辞儀だけだけど、今日は声まで聞けたし二人きり。いい一日になりそう！

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そう思ったら嬉しくて、口元が緩んでしまう。 「嬉しそうだね」 「はい！先輩と話せたので嬉しいです！」 素直な気持ちを伝えたら目を見開いてから少し俯く先輩。 「あのさ、そういうの勘違いされるからやめた方がいい…と思う」 もごもごと言葉を紡がれた言葉に「勘違いじゃないですよ？」と返す

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「私、先輩のこと好きですもん。異性として」 「えっ？」 「好きですよ、天喰先輩」 恥ずかしさを必死に押し込めて言葉にすれば、先輩の顔が徐々に赤くなっていく。これぐらいストレートに言わないと自分の気のせいだって逃げていっちゃいそうだから。 「…その、ほ、本当に？」 「はい。本当です」

レダ @Le___da

そう答えながら先輩の隣に腰掛ける。返事なんて期待してない。私の言葉で少しでも意識してくれたらいいな、なんて思いながら雲ひとつない空を見上げる。 「…俺も」 「え？」 沈黙を破ったのは先輩で、今度は私が驚く番だった。 「俺も、好き」 「う…そ」 「…本当」 まさか、そんなことって。

レダ @Le___da

そう思わずにはいられない。だっていつもお辞儀しか返してくれないし、話しかけるのは私からだ。好かれてるなんて正直思っていなかった。 「いつも声かけてくれるの嬉しかったし、必死に手を振る君が可愛くて仕方なかった」 「あの…せんぱ…」 「好きだよ。君のことが、とても」

レダ @Le___da

ベンチに置いていた手に先輩の手が重なり、優しく包まれる。私の顔を覗き込んで、「俺と付き合って？」と言った。 「はい…はい！」 一度でいいはずなのに、何度も何度も頷く。ほんのりと赤い顔で、「よろしくね」と嬉しそうに微笑む先輩が死ぬほど可愛い。

レダ @Le___da

「天喰せんぱーい！」 廊下で見かけた先輩に、今日も声をかける。肩を震わせてから振り返り、お腹の辺りで小さく手を左右に揺らす。 「ケロ？先輩、手を振り返してくれたわね。🌸ちゃん。もしかして進展でもあったのかしら？」 「ふふふ。実はね、」 日課の女子トークは、少し違ったものになりそう

レダ @Le___da

#hrakプラス ☀️ 今日は環くんも休みで、昨日の夜にデート楽しみだねなんて話をしてから眠りについた。隣ですやすやと寝息をたてている環くんはあどけなくて可愛らしい。 「こりゃーまいった」 天井へと視線を落として一言。この体のだるさ、寒気、喉の痛み。きっと私の体が菌と戦っているんだろうな

レダ @Le___da

ぼーっとする頭で他人事のように考える。熱はまだ測ってないけど症状的にあるだろうし、折角のデートが台無しだ。 「…🌸ちゃん」 寝起きの掠れた声で名前を呼ばれ、「おはよ」と答える。何度か瞬きしてから抱き寄せてくるけど、時間が経つとガバッと音を立てて上体を起こす環くん。

レダ @Le___da

「ね、熱ある？？？え、大丈夫？」 目を大きく見開いて慌て出す。どうやら覚醒したらしい。そして、私の体温がいつもより暑いのを感じ取ったみたいだ。 「大丈夫じゃない。デート楽しみにしてたのに…」 口にしたら負の感情が押し寄せてきて泣きそうになる。体調不良によるメンタルブレイクだ。

レダ @Le___da

「…デート行きたかった」 「うん。悲しいよね。辛いよね」 枕に肘をついて頭を撫でてくれる。 その手つきが優しいから、我慢していた涙が頬を伝う。 「冷えピタ貼ろ。離れても平気？寂しい？」 「…寂しい」 「うん。じゃあ隣にいる」 先ほどと同じように寝転んで、自分の胸に抱き込む。