「なんとなく社会福祉だけはあってほしいアナーキスト」に対する倫理的疑念

Shin Hori @ShinHori1

→ こういう勢力が有利なのは、自民の支持層をある程度そのまま取り込めて、しかも自民への不満層からの支持を得られるということである。

河野有理 @konoy541

「なんとなく社会福祉だけはあってほしいアナーキスト」とは草も生えないほど辛辣な評だけど、真の問題はそれが本来刺さるべき方面にはあんまり刺さらないという現状じゃないかと。

河野有理 @konoy541

「強力な福祉国家を実装運用するには効率的かつ機能的な統治機構と割と強烈なナショナリズムとが標準スペックとして必要になりますがいかがしましょうか」というのは本邦左派がなんとなく回避してきたテーマで、むしろそれらが供給されるのは前提でその行き過ぎを撃つみたいな構えだったわけです。

河野有理 @konoy541

日本型福祉国家における家族主義批判でも、家族を超えた「ユニバーサルな福祉」という時、その「ユニバーサル」が具体的にはナショナリズムによって担保されることに本当に気づかない人と、気づかないふりをしてた人とがいたわけですね。

河野有理 @konoy541

家族という中間団体がケアを担うことを批判するなら、それは結局、「配慮の単位」としての国家にコミットすることになるのかどうかというあたりを突き詰めて検討していた人は、管見の限り、本当に少なかった。

河野有理 @konoy541

昨今流行りの自称アナーキストに対するある種の倫理的疑念（「結局、誰かが汗水垂らして維持してる秩序にただ乗りした上で不平不満を述べてるだけでは？」）を端的に表現していて本当に秀逸だと思います。「なんとなく社会福祉はあってほしいアナーキスト」。

河野有理 @konoy541

もちろん、国家でも家族でも「おひとりさま」でもない相互扶助のかたちの模索もこれまた史上枚挙に暇がないわけですが、その場合ほぼもれなく宗教ないしそれに類似した強烈なイデオロギーがそうした紐帯を担保するものとして付いてくるということになりますのでねえ。

河野有理 @konoy541

前にも書いたけど、家族でも国家でもない「コミューン」の模索は（スピリチュアリズムや農本主義と結びついて）本邦の70年代の一つの特徴で、こういう資料もあるくらい。 pic.twitter.com/9keUVTaDCL

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河野有理 @konoy541

今見ると、写真に写っているある意味「二世」の子どもたちのその後の人生に思わず思いを馳せてしまいます。

河野有理 @konoy541

「社会福祉だけはほしい」、自称アナーキストの反対物はなんでしょうね。「ご近所と挨拶もしないナショナリスト」とか「同胞市民の苦境にさえ同情しないナショナリスト」とかでしょうか。「社会福祉だけ」が秀逸すぎてうまいものが思いつかない。

河野有理 @konoy541

ふるさと納税に勤しんでおいて居住自治体の公共サービスの水準低下に文句を言う人とか、そういう感じなんだけど、うまいワードにならないね。

Shin Hori @ShinHori1

「部屋から出てこないナショナリスト」とか「自宅しか警備しないナショナリスト」でいいのでは twitter.com/konoy541/statu…

Shin Hori @ShinHori1

右派は右派で、ナショナリストといっても郷土とか共同体などのが解体した世界で家族の関係も希薄な状態で、自宅と職場やコンビニを往復しながら生きてる人が多数なので、結局は「自宅しか警備しないナショナリスト」になり、マンションの自分の部屋と抽象的な"国家"の二つがあるだけみたいな心情になる

Shin Hori @ShinHori1

「自宅しか警備しないナショナリスト」というと、ちょっと語呂がわるいかな。 意味的には近いけど 「プライベート最優先のナショナリスト」 という方がいいか。