高瀬隼子「いい子のあくび」読書メモ

1
かんた @0sak1_m1d0r1

ほらね、大丈夫。自転車と歩行者じゃ絶対に歩行者の方が痛い。だからわたしは悪くない。痛い。痛いぶんだけ、わたしは正しい。 (高瀬隼子「いい子のあくび」)

2023-08-05 11:17:49
かんた @0sak1_m1d0r1

東京では、駅に近づけば近づくほど人が人に憎しみを持ち、怪我をさせても不快にさせてもいい、むしろそうしたい、と思うようになる不思議がある。 (高瀬隼子「いい子のあくび」)

2023-08-05 11:25:34
かんた @0sak1_m1d0r1

あ、消費されてる、って思う。わたしだけのものだったはずの、わたしのストレスや苦労や不満が、教育のために消費されていく。 (高瀬隼子「いい子のあくび」)

2023-08-05 11:33:52
かんた @0sak1_m1d0r1

「心は、どうしてこんなにばらばらなんだろう。ばらばらで、全部が全部本当であるために引き裂かれるというよりは、元々ばらばらだったものを集めてきて、心のかたちに並べたみたいだった。パズルのピースじゃなくて石ころで、

2023-08-05 12:24:41
かんた @0sak1_m1d0r1

だからいくら隙間なく並べたってぴったりとははまらないし、こつこつ音がする」 (高瀬隼子「いい子のあくび」)

2023-08-05 12:25:11
かんた @0sak1_m1d0r1

にぶさと優しさはすこしだけ似ている。ばかが卑怯になれないのと同じ感度で。 (高瀬隼子「いい子のあくび」)

2023-08-05 20:03:23
かんた @0sak1_m1d0r1

「あなたの娘があなたとお酒を酌み交わすとしたらそれは、娘さんがいろいろ乗り越えてしまって、桐谷さんあなたの、不完全さを諦めた時だと思います。

2023-08-05 20:06:00
かんた @0sak1_m1d0r1

しょうもないおじさんだけど血がつながっている以上掃いて捨てるわけにもいかないから酒でも飲ませておきましょう。どうか、あなたの娘さんがそんな気持ちになりますように。」 (高瀬隼子「いい子のあくび」)

2023-08-05 20:06:16
かんた @0sak1_m1d0r1

わたしは、わたしが悪い時でも、わたしは悪くないって主張する。だって割に合わせただけだから。いいとか悪いとかじゃないから。わたしはわたしのぶんだけしかやりたくないから。 (高瀬隼子「いい子のあくび」)

2023-08-05 20:13:32
かんた @0sak1_m1d0r1

「今日あったことを酒の肴にしないで、ただ話すということができるだろうか。演出の悪さ抜きで、演出のいい子も抜きで、時々いいことをしたくなるのも、悪いことをしたくなるのも、それが日々変わっていくことも、わたしは誰とも共有できないと決めつけている、けれど。

2023-08-05 20:16:02
かんた @0sak1_m1d0r1

自分のまつげが震えたのが分かった。人とつながったり切れたり、そうしていくしかないのだ。」 (高瀬隼子「いい子のあくび」)

2023-08-05 20:16:17