小児科医の友人が予備校生のとき、夏休みに四国へ親族の法事へ行った際親戚のおじさんから「ジャケット脱いで帰りなさい」と言われた

お盆になると田舎ならではの風習にまつわる怖い話が聞きたくなる
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🍀いちは🍀 @BookloverMD

気持ち悪い話をしますね。 小児科医の友人が予備校生のとき、四国にいる親族が亡くなった。葬儀に行けなかったので、夏休みを利用して法事に参加することにした。 喪服はないので、ジャケットを羽織り、高速バスで移動し、法事が終わって帰ろうとしたら、親戚のおじさんから呼び止められた。 続

2023-08-19 09:21:11
🍀いちは🍀 @BookloverMD

「ジャケット脱いで帰りなさい」 なんで? 「この地方じゃ、法事に着た上着は脱いで帰ることになってるから。そうせんと、ついてくるんよ」 独特の風習だなと思ったが、友人は手荷物が増えるのが嫌だったので、ジャケットを着たまま帰ることにした。 続

2023-08-19 09:21:11
🍀いちは🍀 @BookloverMD

バスを待つ間、お腹が空いたのでマクドナルドに行って注文したら、「お連れのかたのご注文どうぞ」と言われ、「一人です」と答えると、やはり「あれ?」という顔で友人の後ろを見て、「あ、すいません」と謝られた。 この時点で、友人はなんだか気持ち悪いなと感じ始めた。 続

2023-08-19 09:21:12
🍀いちは🍀 @BookloverMD

高速バスのチケットを買う列に並び、自分の番になり、 「○○まで」 と告げると、係員が「2名さまでよろしかったですか?」と言う。 「いや、一人です」 係員は「あれ?」と怪訝な顔をし、友人の後ろを見て、やっぱり「あれ?」という表情でチケットをくれた。 続

2023-08-19 09:21:12
🍀いちは🍀 @BookloverMD

しかし、ここでジャケットを脱ぐと、「ついてくる」というのが本当のことになりそうで、それも怖くて、あえて強気でジャケットを着たまま高速バスに乗った。 到着し、タクシー乗りこんで実家の住所を告げたが、運転手は「はい」と答えたままドアを閉めない。 続

2023-08-19 09:21:13
🍀いちは🍀 @BookloverMD

気まずい沈黙のあと、運転手が、 「お連れのかた、乗らないんですか?」 「いや……、一人です」 やはり運転手は「あれ?」という顔をして、外を見て、「あ、すいません、お連れの人がいたような気がしたんですけどね」と車を発進させた。 この時点で、友人はやばいと思った。 続

2023-08-19 09:21:13
🍀いちは🍀 @BookloverMD

実家に到着して、祖父母に四国からの帰りにあったできごとを話したら、 「そりゃついてきとる」 と言って、塩をまかれた。 それ以来、変なことが続くことはなかったらしい。 友人は、「不思議だし怖いけど、偶然が重なることもあるよね」と笑いながら言っていた。後ろにいる人も笑っていた。 終

2023-08-19 09:21:14
🍀いちは🍀 @BookloverMD

「毎回新しい上着を買うのか」という鋭い指摘を受けて考えたことを追記。 上着は脱いで、持ち帰るのだと思う。 たったそれだけの行為が厄払いになるのが不思議だが、これは「あちら側の人」と風習を共有しているから起こることなのだろう。 続

2023-08-19 10:18:14
🍀いちは🍀 @BookloverMD

「上着を脱がずに帰るとついてくる」という風習を共有している「あちら側の人」からすると、「上着を脱いでいない人にはついていく」ということになる。 だから、この風習を共有していない他地域の「あちら側の人」の場合、上着は関係ない。 続

2023-08-19 10:18:14
🍀いちは🍀 @BookloverMD

そう考えると、「塩をまいて厄払い」という風習も「あちら側の人」と共有されているからこそ効果があるのだろう(「私たちは塩をまかれたら退かないといけない」)。 だから、生前にその風習を知らなかった人(たとえば赤ちゃん)には無効なのかもしれない。

2023-08-19 10:18:15
🍀いちは🍀 @BookloverMD

好きな故人にはついてきてほしい、追い払うのはかわいそう、という意見もあったので、それに対する考えを書いておきます。 twitter.com/BookloverMD/st…

2023-08-19 11:43:06
🍀いちは🍀 @BookloverMD

これもオカルト好きにとって非常に面白い指摘。 ついてくるのが法事の主役である故人なのか、それともそこに寄ってきている別の何かなのか、という点には気をつけたほうが良いと思う。 葬式のあと塩をまいて祓うのも、故人ではなく、そこに集まる何かだと考えている。 twitter.com/violetnyanco/s…

2023-08-19 10:30:39
🍀いちは🍀 @BookloverMD

「みんなが同時に上着を着て帰ったらどうなるか」 そんな問いを何人かからもらった。 葬式や法事に集まるのが故人以外のナニモノかだとしたら、訪問客とナニモノかのどちらが多いかで話が変わりそう。 ナニモノかのほうが多ければ、全員についていって何かしら障る可能性がある。

2023-08-19 19:45:41
🍀いちは🍀 @BookloverMD

客のほうが多い場合、幸運にも持ち帰らずに済む客がいるのか、ナニモノかが分裂して全員に行き渡るのか。後者の場合、障りが薄まるのか、そんなこと関係なく障るのか。

2023-08-19 19:52:03
🍀いちは🍀 @BookloverMD

俺の考えは、こういうところに集まるようなナニモノかはカビや細菌のようなもので、風習はマスクやワクチンのような感染対策だ。 対策しない人は感染しやすく、その人の内外でナニモノかが増殖する。

2023-08-19 19:55:14
🍀いちは🍀 @BookloverMD

追加で非常に鋭い疑問があった。 店員や運転手に霊感があったということ? これについて考えたことを書いておく。 霊感は、もしかすると視力と似ているのかもしれない。 目は、視野の中心部のほうは色や形を識別する力が強く、周辺は感度は高いが色や形は不鮮明になる。 だから、 続

2023-08-20 11:02:49
🍀いちは🍀 @BookloverMD

だから、夜空を見上げたとき、視野のはしのほうでは見える星が、その星を見ようと目を向けると見えなくなる、ということが起こる。 今回の友人の場合も、店員や運転手の視野(意識)の中心には友人がいて、周辺にナニモノかを感じて、習慣的に「連れがいる」と思う。 ところが、

2023-08-20 11:02:50
🍀いちは🍀 @BookloverMD

ところが、「一人です」と言われて視野(意識)の中心をナニモノかのほうに向けると、何も感じなくなる。 この考えでいくと、霊感が強い人というのは、周辺視野の感度が高いだけでなく、色や形も見分けることができるのかもしれない。 あるいは、

2023-08-20 11:02:50
🍀いちは🍀 @BookloverMD

あるいは、視野(意識)の周辺にあるものを、視野の中心にすることなく、周辺に置いたまま観察する能力が高い。 この考えでいくと、「視線を感じたのに、目を向けると誰もいなかった」みたいなことも説明がつく。 感度の高い周辺視野で捉えたものが、中心だと感じとれなくなる、ということだ。

2023-08-20 11:02:51
かえではモミジ🍁 @Momiji_cat1012

@BookloverMD 「上着を着たまま帰ると着いてくる」の共通認識が強い地域だとその通りに働き、初めて聴く人は「そんな事ないだろ」と思いつつも知識として「認識」してしまう。 その後現象を目の当たりにして、より強く意識するようになる… 霊障は人の信仰心と故人の想いの強さで起こると考えてます。

2023-08-19 22:42:52
DH ダンテ @nathuhiko_k

@BookloverMD 外国にある迷信の、上着を脱いで裏表反対に着ると、妖精や怪物の正体を暴ける(視られる)的なのと同じ感じ?

2023-08-20 00:08:07
十段肉 @trapfuse

@BookloverMD いわゆる一種の方違えですな。 上着を脱ぐことで同一人物だと思わせないのでしょう。

2023-08-20 07:44:27
グノーシス @FireballDorothy

@BookloverMD 奪衣婆のように、生前の業が上着にまとわりつくという感じでしょうか 衣服のない者は皮を剥がれ、渡し賃のない者も衣服を剥がれると言われているので、「ついてきた何か」は親族ではなく陰気に呼ばれた存在なのかも 運転手さんたちが感じたなにかも「持っていないのについてきている存在の違和感」か

2023-08-20 11:36:48
bingen @bingen15

四国って独特の霊気というか空気があるなと思います。この方の霊感を視力のようなものという捉え方は面白い。視え方も度で変わりますね。 twitter.com/BookloverMD/st…

2023-08-20 12:31:24