他人の表情や態度に対する感度のあげたい→ポイントは3つ
- Rokuyon_san
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まだ"情緒的交流"が何なのかについては学ぼうとしている段階だけど、どうやら発達特性を持たない所謂定型者は非言語のコミュニケーション(声のトーン、目線、表情、姿勢や身振り)によって言語以上の情報交換が可能で、それにより安心や信頼を交換し合うことも可能であるらしい。
2023-08-18 11:38:14ぼくは催眠誘導をずっとやってきた。誘導の際には目の前の相手の表情や態度を観察し、相手の頭の中で起きていることを推測し、次の言葉がけの内容を選ぶ。催眠誘導のトレーニングを通じて、他人の表情や態度に対する感度が上がる。ASD傾向のある人にもこの手のトレーニングは効果あると思う。 twitter.com/nic25774031/st…
2023-08-19 05:16:431.目の前の相手の表情や態度の変化に注目する 2.その変化の背後に想定される感情や思考を推測する 3.相手に実際に内心で起きていたことを聞いて見て推測が当たっていたかどうかを評価する 技能課題としてこのサイクルを回し続けると、相手の態度や表情の背後にある感情や思考の推測精度が上がる。
2023-08-19 05:46:12まずは1の態度、姿勢、表情の変化に注目すること自体が難しいかもしれないので、背後で起きていることの推測は後回しにしていいから、目の前の相手の動きを実況中継のように語ってみるのも良い。
2023-08-19 05:48:13「いま、あなたは私を見ています…瞬きをしました…少し口元がニヤッと笑うように動きました…右手を膝の上で握り締めました…」こんな風に観察できること、特に変化や動きがあったことを中心に口に出し続ける。実はこれは催眠誘導の基本的なやり方になる。これだけで人は結構簡単に催眠に入ったりする
2023-08-19 05:51:01次に催眠誘導では「イエスセット」と呼ばれる基本的なテクニックがある。相手が頭の中で「うん」「はい」「確かにそうだね」などと肯定できるであろうことを、ひたすら言っていく。観察できたことを述べるのはイエスセットの一部になる。
2023-08-19 06:08:58今まで色々な人に催眠誘導を教えてきた印象としては定型発達のように見える人でも、相手の表情や態度の変化を観察して、それをそのまま述べたりとか、その背後にある内心を適切に推測したりとか、イエスセットをとったりとか、その辺はあんまり上手くないことが多い。練習しないとみんなできない。
2023-08-19 06:13:58ぼくからするとASD当事者は定型発達者の他人の心を推測する能力を過大に見ているところがあるんじゃないかなと感じることも多くて、わりとみんなトンチンカンな推測をして、そこに確信を持って変なことを言ったりやったりしている。
2023-08-19 06:16:13「相手の内心を推測するにあたっては必ず観察された事実に基づいた根拠を持とう。そうしないとその推測は単なる妄想になってしまう。特に催眠みたいなジャンルは怪しい方に行きがちだからそこは気をつけたほうがいい」という自分の催眠の先生からの教えが非常に役に立っている気がしている。
2023-08-19 06:19:59一般的な定型発達者も「①話し手の感じていることを共有する」というのは、あまりできていなくて、いつでもそこから連想される自分の感情を相手の感情と混同して語ることが多い。単純に目の前にいる相手の頭の中に興味を向けるのはスキルの問題である。 pic.twitter.com/ql2s3ddtI9
2023-08-19 06:27:27相手の気持ちがわからない人よりも、相手の気持ちがわかってしまう人の方が修正が難しかったりする。 わからないと自覚を持てれば、観察に意識を向けたり、質問して情報を集めたりできる。 だが、わかったと感じた瞬間に相手の頭の中を知るための観察、情報集めをやめてしまう。
2023-08-19 06:30:58「わからない」と感じることはとても良いことで、そこが情報をよりたくさん集めるモチベーションになる。 そこでもう一つ、クリアしておきたいのは「わからない」ことからすぐに「自分には無理だ」「もうやりたくない」と絶望してモチベーションを下げる感情・思考パターンであろう。
2023-08-19 06:35:02ASD傾向のある人は「わからない」に無力感、絶望感をセットにして持っていることが多い気がする。 「わからない」が興味起動のスイッチとして機能しにくい。 でも、練習して実際に他者の内心の推測に関して成果が上がっていけば自信はつく。
2023-08-19 06:37:08あと自分の内心について全く理解できていない状態で他人の内心について理解するのはかなり難しい。 だから、他者観察と並行して自己観察にも取り組むのが良いと思っている。 そこでフォーカシング的なワークはとても有用である。
2023-08-19 06:40:03自分の心の中にもさまざまな感情や思考があるということを知る。それをただあるんだなとそのまま受け入れる。 そのベースができていないと、他者観察もままならない。 常に自覚できないところで自分の心が揺れて、目の前の相手の観察に集中できない。
2023-08-19 06:41:59①の話し手の感じていることを共有しようとする話の仕方は、ついつい湧いてくる②の連想を脇においてまた①に意識を戻す。 老師がこれを「雑念を脇に置いて集中に戻る瞑想」と評したのは言い得て妙だなと思う。話を聞く瞑想にも練習が必要で、練習すればうまくなるし、練習しないとみんな下手。 pic.twitter.com/Dg0ssYdInk
2023-08-19 06:55:48定型発達者の中にも他人の気持ちが適切に推測できず、思い込みに基づいてあれこれ現実とは食い違ったことを考え、腹を立てたりしている。
2023-08-19 08:10:32ぼくがASD傾向の強い人と定型発達者との間に「他人の気持ちを理解する」という点において違いを見出すとしたら、「定型発達者は相手の気持ちを誤解しつつ、わかった気分になって、すれ違ったまま問題なくやり取りを続けられる」「ASD者は誤解、すれ違いが問題となりやすい」というところかもしれない。
2023-08-19 08:17:20ただ、ぼくはほぼ確実にADHDだし、なんならASD的な特性というのも結構持っている側の人間で、だからこそ、めんたねには多くの発達障害者が集まってきている可能性がある。彼らとのコミュニケーションがぼくにはそれほどストレスになってないし、面白く感じることも多い。
2023-08-19 08:24:10ぼくはおそらく後天的に観察と学習に積み重ねで、定型発達者の感情、思考、行動パターンを理解できるようになってきた人間で、そのよくわからない他者の理解が面白くて今みたいなコミュニケーションワークショップやらカウンセリングやらを仕事にしてしまったところがある。
2023-08-19 08:29:22発達障害者の視点から定型発達者の視点を観察・理解するというのが意図せずぼくのライフワークになっており、Twitter(X)にも「発達障害者の目から見た定型発達者観察日記」を書いているようなものだ。
2023-08-19 08:31:56ぼく自身はそんなに発達障害者、定型発達者という区分に興味がないし、自分と他人もどちらに分類されてもされなくてもどうでもいいやという感じでやってはいるが、実際にぼくの視点というのは無自覚のうちに発達障害者寄りの視点なのかもしれないなとは思う。
2023-08-19 08:35:38定型発達者同士だと相手の気持ちを正しく共有せずに②の応酬だけをしていても、ある程度似たような文化圏で似たような範囲の中でのやり取りになるため、想定の範囲内に収まりやすく、自分と他人の気持ちを混同したままでもそこが問題化されにくいのではないか。 twitter.com/dmentane/statu… pic.twitter.com/oJAxre8aBG
2023-08-19 08:56:31定型発達者対発達障害者だと②の連想の方向性とか範囲、飛躍度、などが互いにかけ離れており、定型発達者からすると自分の気持ちが共有されていないことに気づきやすい。
2023-08-19 09:02:54