金沢大学 大学教育開発・支援センター主催 第2回大学教育国際セミナー「高等教育における国際的質保証の枠組み -キャンパス・アジア構想を踏まえ て-」
我が国で内部質保証にどう取り組むか:中教審の下部組織で2008年開始。第2期認証評価に導入する(2011〜)。大学基準協会、大学評価学位授与機構も内部質保証を評価基準の独立項目へ。しかし、現状、日本の大学には十分に理解されていない。
2011-12-01 16:23:49OECDの調査団からは「日本の大学には自律的に大学の教育、大学を変えていく文化・姿勢はない。この傾向は当分変わらない」と評価される。
2011-12-01 16:25:20外部基準への準拠するという日本の姿勢があったが、これからどう脱却するか?というのが大きな課題。「自ら質を高める」という意識、仕組みの定着をどうするか。
2011-12-01 16:26:22今後の展開:東アジアの質保証については今後重視される。政府には自国の高等教育制度の水準について確固たる責任を持っていることが前提。ヨーロッパの相互の文化理解、宗教等理解に基づいた質保証システムの差異を認めあるが、これがどれほど参考になるか。
2011-12-01 16:29:20韓国の大学評価の歴史は1960年代にさかのぼる。農業教育、工業分野から。80年代のパイロットユニバーシティーから評価試行が始まる。82年に大学教育協議会が設置され、大学評価が正式に始まる。この段階はアメリカのアクレディテーションを参考にスタート。歴史上は88年から見るの通例。
2011-12-01 16:37:492009年以前の大学評価認定制の効果:大学構成員に問題意識・改革の意思を広め、合意を引き出したこと、大学間競争の形成、教員の研究風土、学生の勉学風土を醸成、大学教育を量的・質的に改善(教育施設の改善も含む)など
2011-12-01 16:47:28韓国の大学評価機関による2009年の大学評価基準案として共通では教育施設、財政確保、大学運営の自立化、意思決定の民主化、特性分野評価でも、発展戦略の有効性、国際的ビジョンなども挙がっている。
2011-12-01 16:50:23韓国では、大学機関評価認証を受けるかどうかは任意。法的には自己評価の2年ごとの実施が義務化され、政府の財政支援に関わるため、実質、受審している。
2011-12-01 16:52:12韓国では、教育情報公開は定量的に行われ、認証評価は定性的。大学間の協力・連携による自己評価の成熟されていった。グローバルの観点から最低レベルの質保証をする点が以前の大学総合認証評価と異なる。
2011-12-01 16:55:21韓国工学教育認証院の制度:工学分野教育プログラムを評価認証するが、重点項目は将来の改善、いかなる資質を要請できるのかという効果の視点。日本で言うJABEE。
2011-12-01 16:57:12評価結果に基づく財政支援→大学の特性に基づいて競争力を強化し、大学教育の国際化と不健全な大学を教育市場から排除していく動きを強化していく。
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