「同時」、佐野良二「尾なし犬」オンライン読書会 途中経過1
- konrinzai_douji
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「長じてから克夫は画家・山下清として名を馳せたのである」みたいのが最後についてるとおもしろかったかもしんないですね・・・花火つながりで #doujii_onashi
2011-12-03 19:23:50個人的にはあれです、小島信夫の「抱擁家族」をなんとなく思い出しました。だいぶ違いますけど。家族とアメリカ、というところで。この作品もなにか一個にモチーフを絞ってこの長さにしたら良かったのかも。絵を描く過程の描写をもっと緻密にするとか。#doujii_onashi
2011-12-03 19:32:20確かにそんな気がしますな。RT @kasagi_douji 「お作法」というよりは、なんかとにかく画がほめられてうれしかった事を兄に絡めてかきたかったのでは。それ以外は飾りで。兄に見えないものが見える、バツの尻尾だって見えるのだ、ということなんでは。 #doujii_onashi
2011-12-04 14:31:04段落まとめ1[小樽港、アメリカ巡洋艦、兄復員]2[焚火、銃弾3発]3[お守り袋、写真2枚]4[房枝の英語、泣く画家克夫]5[漁船員の兄、鮫肝臓石鹸]6[黒犬バツ、無い尻尾を振る]7[美術展落選、日傘の女]8[酔った兄、女はトラック一杯分] #doujii_onashi
2011-12-04 14:36:45段落まとめ9[セザンヌ模写、女は既婚、不憫がる母]10[病院、肝油、闇に浮かぶ夢]11[アメリカ兵、房枝ジープで帰宅、チョコ]12[隠れんぼ、立ち聞き、口止め]13[バツ失踪、泣く克夫、見咎める兄]14[マイケル軍曹来訪、居留守、缶詰] #doujii_onashi
2011-12-04 14:39:11段落まとめ15[雪、魚泥棒犬、犬鍋犬皮]16[兄拘留、失職]17[ドブロク、製糖工場爆撃、魂抜音]18[春、足駄巡回、兄父会話]19[家を出る兄、マイケル帰国、下駄売れぬ父]20[美術展金賞、商工会議所、絵の中のバツ] 以上、20段落まとめてみた。#doujii_onashi
2011-12-04 14:42:23こちらは文学集団「同時」公式アカウントです。「同時」は文学を語ったり、書いたりしています。現在、佐野良二「尾なし犬」の読書感想会を行っています。作品は青空文庫で読めます。参加大歓迎。 #doujii_onashi
2011-12-04 14:49:15[小樽港、アメリカ巡洋艦、兄復員] [焚火、銃弾3発] [漁船員の兄、鮫肝臓石鹸] [黒犬バツ、無い尻尾を振る] [日傘の女] [肝油、闇に浮かぶ夢] [隠れんぼ、立ち聞き、口止め] [バツ失踪] [製糖工場爆撃、魂抜音] [金賞、絵の中のバツ]ぐらいに絞ると良かったり?
2011-12-04 15:15:36兄復員初夏?に始まって、翌春の、マイケル帰国、兄は叔父と土建、父下駄売れず、僕金賞、ヒューッ。まで。約一年の時間の流れをエピソード群を通じて表現しようとしてて、絵の花火は当然夏のハズなのだが、その時間がイマイチ伝わらないかも。夏も秋もピンと来ない。#doujii_onashi
2011-12-04 15:29:49うん、季節感ないよね。あと北海道である必然性もあまり感じられない。そこが惜しい。北海道の戦後を描く、ってだけで面白そうなのに。#doujii_onashi
2011-12-04 15:35:29@kasagi_douji長じて山下清に…っていうのは分かるわー。要するに軸が欲しいんだよなあ。#doujii_onashi
2011-12-04 15:42:082[焚火、銃弾3発]の書き出しが「翌日」で、3[お守り袋、写真2枚]が「数日たった」、以降時間経過不明で、突如15[雪、魚泥棒犬、犬鍋犬皮]が「雪が降って自転車に乗れなく」と冬になり、18[春、足駄巡回、兄父会話]で春が来て雪が融ける。うーん。#doujii_onashi
2011-12-04 15:42:53RT @kasagi_douji: 「長じてから克夫は画家・山下清として名を馳せたのである」みたいのが最後についてるとおもしろかったかもしんないですね・・・花火つながりで #doujii_onashi
2011-12-04 15:45:55「丘を渡る風が快かった。」で始まる書き出しの季節感あふれる情景描写からみると、本来は克夫の熱っぽさやめまいのような病弱で繊細な感覚を通じて北海道の自然、小樽という土地の情感を表現するつもりだったのではないか。#doujii_onashi
2011-12-04 15:47:41内省的な小説なのか、家族のサーガなのか、どっちつかずなのだよね。バツの振るimaginaryな尾、暗闇に浮く僕、花火、ヒューッっていうモチーフの響き合いは好きなんだけど。そういう内面をもっともっと読みたい。せっかくなら #doujii_onashi
2011-12-04 15:57:41著者HPのプロフ見ると、終戦時5歳なんだよね。おたる潮まつりが昭和28年、終戦の8年後だから、作品中の「僕」は13歳ぐらい? つじつまは合ってるか。復員ってそんなに時間かかったんだねえ。 #doujii_onashi
2011-12-05 14:37:45丘の上の少年→走って家に帰る、って、銀河鉄道の夜っぽい?RT @eriko_douji: そうそう、冒頭はいいんだよ、家に走って帰るまでは。#doujii_onashi
2011-12-05 17:33:54RT @douji_info: 同時読書会:佐野良二「尾なし犬」テキストへのリンクです。 http://t.co/Ctclh4DL #doujii_onashi
2011-12-05 17:40:19読んで時間がたってみると、冒頭に表現されていた少年の日々の不安感と高揚感、それから夏の空気(季節の書き分けができていないぶん、かえって濃厚なのかもしれない)みたいなものはけっこう印象に残ってます。#doujii_onashi
2011-12-08 16:10:36ただやっぱり、「絵を描きはじめた少年の日の私」なのか「戦後の一家の悲喜こもごも、ないし群像劇」なのか、あるいは尾のない犬と魂の抜ける音と、そういったモチーフの緊密に絡み合う純文学なのか、軸の発生と途中消失が気になりました。#doujii_onashi
2011-12-08 16:14:04そうそう、純文学にしては軸が途切れ途切れ。RT @eriko_douji 「絵を描きはじめた少年の日の私」なのか「戦後の一家の悲喜こもごも、ないし群像劇」なのか、モチーフの緊密に絡み合う純文学なのか、軸の発生と途中消失// #doujii_onashi
2011-12-09 17:11:16冒頭じゃなくてラストだった。熱っぽい少年が家族のもとへ走って帰る。RT @eriko_douji 銀河鉄道の夜、ってそうなんだ。#doujii_onashi
2011-12-08 20:50:48