日本の業界全体が「オーディション」を導入すれば、俳優の権利が守られるようになる

Yuki Matsuzaki (ON STRIKE!) 松崎悠希📽️ @Yuki_Mats

今夜放送された #報道ステーション で、「マネジメント契約」と「エージェント契約」の違いについて解説しました。動画の中で、日本の業界全体が「オーディション」を導入すれば、俳優の権利が守られるようになる、と言っていますが、なぜそのような事が起こり得るのか👇に簡単にご説明します。(続 pic.twitter.com/s0HUuNDR8e

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続) 日本で一般的な「マネジメント契約」では、俳優は事務所から「雇用されている」という扱いです。そして事務所は、作品出演の決定権を含む、俳優の「ほぼ全て」をコントロールできます。なぜ事務所がそこまでの「強権」を持てるかというと、日本では「事務所の力」で「仕事」が決まるからです。(続 pic.twitter.com/wZLSBsBUUN

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続) この日本の芸能界で「仕事」を引き寄せる「事務所の力」とは一体何かと言うと、「所属タレントの知名度」「業界における影響力」「長年にわたるこれまでの恩(貸し借り)」…といった、良く言えば、長年にわたって事務所が制作会社やテレビ局と築いた「関係性」、悪く言えば「癒着」のことです。(続

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続) ハリウッドでの「ドラマ制作」では、まず「企画」が第一に来て、その次に「脚本」が作られ、「制作承認」が降りた後、ようやく「キャスト」が決まります。 …しかし日本では、なんと一番最初に「キャスト」が決まります。「今度の月９、ジャニーズ主演で決まったから企画考えて」という具合に(続

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続) つまり、まだ「企画」も「脚本」も何一つ無い段階で、芸能事務所が「事務所の影響力」を使い、「この枠はジャニーズ主演でお願いします」と「仕事」をねじ込むわけです。このような「前時代的ドラマ制作」をしているため、日本の民放ドラマでは「主演級オーディション」が存在しないわけです。(続

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続) これに対し、ハリウッドなどで一般的なドラマ制作方式では、「企画」→「脚本」→「キャスト」の順で決まりますので、必然的に「役に合ったキャストを選ぶ作業」…「オーディション」が開催されます。たとえ「メインキャスト」であっても、です。(続 (※The Office の主役級オーディション映像) pic.twitter.com/yBUkHLLsZI

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続)「事務所の力」…「事務所と業界との癒着」で「仕事」が決まるのではなく、 「オーディション」で、 「俳優本人」が、 「芝居」で、 「役(仕事)」を決めることができる。 …これこそが、日本以外で、俳優が「事務所」に「全て」を支配されず「自主性」保つ事ができている「最大の理由」です。(続

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続) ハリウッドの「エージェント会社」の主な業務内容は、所属俳優の「オーディションへの応募」と、出演決定時の「契約交渉」です。「役(仕事)を決める」のは、オーディションに参加した「俳優本人」ですので、エージェント会社側も「俳優に頼る」ことになり、「対等な関係性」が構築されます。(続 pic.twitter.com/DRjIjxoX2A

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続) もしジャニーズ事務所が「エージェント会社」になることで、事務所とタレントの「圧倒的な権力勾配」を解消させる事ができるのでは…と考えているのであれば、それは全く正しくない、と断言できます。「事務所の影響力」で「仕事」が決まる業界の「癒着文化」を改めなくては、変わりません。 (続

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続) たとえ「エージェント会社」の「新生事務所」が、タレントやグループと個別契約したとしても、その事務所は「旧ジャニーズ事務所の影響力(過去の関係性や癒着)」を使って「仕事」を決めてくることになります。つまり結局、タレントが事務所に「依存」することになる。「対等な関係」ではない。(続

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続) だから、もし「日本のテレビ局」が本気で「ジャニーズ事務所との関係」を「反省」しているのであれば、「報道の沈黙」を生んだ元凶である「テレビ局と芸能事務所の癒着」と、その「癒着」から生まれる不健全な「癒着キャスティング」を止めて、今すぐ「全役オーディション」を導入すべきだ。（続

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続) もし日本のテレビ局/映画会社が、「事務所の影響力」でキャストを決めるのを止め、「フェアなオーディション」でキャスティングするようになれば、事務所は仕事を決めるため、「俳優に頼る」ようになり、関係性がより「対等」に近づき、「俳優の意思が尊重される業界」へと変わっていけるはずです

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※関連スレッド 👇スレッドで、なぜ「台詞2行、台詞5行のチョイ役」をも「オーディション」で選ぶべきなのか、について詳しく解説しています。 twitter.com/Yuki_Mats/stat…

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日本の業界の監督やプロデューサーによる性の搾取に関連し「自ら行った女性にも責任があるのでは」という論調を見るたび、僕は２２年前に自分が感じた「絶望」を思い出す。当時僕は日本映画学校(現日本映画大学）に通う学生で、新聞配達をする代わりに学費を出してもらう「新聞奨学生」だった。（続 pic.twitter.com/2fBL9d8f36

2022-04-15 05:24:39