靴下屋さんによる化学繊維と天然繊維の使い分け方のお話

Tabio 靴下屋 @Tabio_JP

化学繊維って悪者・・・・って本当？ 化学繊維は、どうしても「良くないもの」というイメージが付きまとう繊維になります。 タビオ社内でも天然繊維信奉者が非常に多い。 しかしながら、「悪者か？」と言われるとそうとも言えません。 確かに化学繊維は静電気が起こりやすかったり、ムレが起こりやすかったり、「肌荒れ」という目にみえる形で疾患が出る事もありイメージが悪くなりがち。 しかしながら、メリットとしての「安定した品質」「耐久性が高い」「コスパがいい」という点は無視できません。また、速乾性なども化学繊維はとても素晴らしい機能を発揮します。 つまり「使い道」が大切でしょう。 冬場の靴下などによく使われる化学繊維の代表は「アクリル」 染まりやすく、綺麗な発色をしてくれるし、羊毛を模して作られた事でふっくらとした面を作れるので、見た目にも体感的にも暖かくできます。 ただ、デメリットとして吸水・吸湿性が劣るため汗でべたつきやすいのが難点です。 そこで「毛混」の登場です。 アクリル主体の糸にウールを混ぜた繊維。 そうすることで、 「アクリルの弱点である吸水・吸湿性をウールが補い」 「ウールの弱点である価格と耐久性を補う」 訳です。 勿論、ウールのみの方が吸水・吸湿性が高い訳なのですが価格も高くなってしまう。そのため、限られた予算感の中で「最善」を選ぶ場合にはとても良い選択になるでしょう。 綿１００％とかも同じように、綿１００％は確かに肌には優しいのですが伸縮性が悪く、また生地のバルキー性は劣ります。 綿にあえてアクリルを混ぜることで、生地がふっくらして、履き心地が向上したりします。 「化学繊維」＝「得体の知れないもの」と思わず、必要に応じて取り入れる事が大切です。 １号

Tabio 靴下屋 @Tabio_JP

化学繊維が果たした功績を忘れていた。 それは「衣服の民主化」 つまり、服を手に入れやすくなったという点です。 天然繊維しか存在しない時代、服は「高級品」でした。 それが化学繊維の登場で、手頃な値段で衣服を買えるようになったのは大きいです。 参考:経済産業省のHP meti.go.jp/policy/chemica… twitter.com/Tabio_JP/statu…

Tabio 靴下屋 @Tabio_JP

質のいい化学繊維と質の悪い天然繊維があった時、どっちを使うか。 というのは多分メーカーのコンセプトによると思うんですが、うちは「質が悪くても何がなんでも天然繊維を使う」という選択はしません。 1号

ようなし２ @re_no_umbrella

綿麻ウール大好き人間だけど、テニスウェアの夏物は絶対化学繊維のものでないと無理になってきた。化学繊維の通気性と速乾性がないと、汗かきの自分はやってられない。綿100のＴシャツだとぼとぼとに濡れて重くなり透ける。 スポーツウェア界隈は化学繊維が好ましく受け入れられている分野だろうな twitter.com/Tabio_JP/statu…

Tabio 靴下屋 @Tabio_JP

スポーツウェアの世界は元々ウール（夏場でも）がメインだったんですが、今はもう化学繊維の独壇場ですね。 中学生の時、古いユニフォームがウール・新しいユニフォームが化繊で、全然違った想い出があります。 1号 twitter.com/re_no_umbrella…

ようなし２ @re_no_umbrella

@Tabio_JP ウールのスポーツウェアってどんな感じだったんだろう！動物の毛だから、熱さにも合わせて呼吸するから良いとされていたんでしたかね。今ちょっと着てみたい気がする。

Tabio 靴下屋 @Tabio_JP

@re_no_umbrella サイクリングジャージでは古着や新作がまだ時々売ってますね！ 独特の風合いがあって、いい物ですよ！ ただ、化学繊維のものと性能を比較してしまうと、今着るのは、趣味の領域って感じです笑 cicli17.com/about-wool-jer…

ようなし２ @re_no_umbrella

@Tabio_JP すてきなページをご紹介ありがとうございます！ なんかすごくかわいい！！

あんこうマン @ankoumann

@Tabio_JP 多汗症なせいか化繊の靴下で靴を履くと、足も靴もめちゃくちゃ臭くなります。 ウールだとさほど臭くないです。高いし分厚いのが難点ですが…

Tabio 靴下屋 @Tabio_JP

化学繊維の靴下で臭くなりやすいのは 「汗が蒸れる」→「雑菌が繁殖する」というのが起こりやすいというのと、ポリエステルなんかだと、雑菌の餌になる皮脂などが付きやすいというのがあります。 ウールは、薄いものもあるので、是非〜 tabio.com/jp/search/?tar… twitter.com/ankoumann/stat… pic.twitter.com/trAZBdWi09

拡大

あんこうマン @ankoumann

@Tabio_JP ありがとうございます！

芽李 @meiri_yuana

@Tabio_JP ウール等の毛が入ったものを着用すると痒くなるので、むしろ化学繊維の方が痒くなりません。今の化学繊維は質のいいものが多いですし、アクリルは毛のアレルギー持ちには助かります。

Tabio 靴下屋 @Tabio_JP

@meiri_yuana ウールの紡毛は短い毛を撚り合わせてるので、チクチクしやすいですね！ ウールの梳毛ですと毛が長いので、チクチクが少ないですね。 1号

Tabio 靴下屋 @Tabio_JP

これ、「ルームソックスは、外に履くのに使うのは避けてね」っていうのにも繋がる訳です。 ルームソックスは、「家でのリラックスタイムの防寒」として想定されているので、化学繊維主体で毛混で無い事も多いから。 なぜかというと ルームソックス→靴下の外側に覆うものがない→多少ムレやすくても暖かさとコストを優先してモノづくりができる なので、ルームソックスを外履きに使っちゃうと 肉厚で靴の中で足を圧迫する（締め付けで血流悪い） 靴の中でムレが大きくて汗冷えする可能性がある という、「暖かい物を履いてるはずなのに寒い」 という逆転現象が起きちゃいます。 1号

拡大

拡大

Tabio 靴下屋 @Tabio_JP

ウール率の高いアイテムなら、外履きでもいいんですが・・・まぁ・・・その・・・お値段は高いです。 1号 pic.twitter.com/EhH0EQqHrp

拡大

Tabio 靴下屋 @Tabio_JP

とはいえ、「絶対ダメ！！」って訳では無く、実際にうちの社員もしてるんで、「靴がキツくなる」だったり、靴との相性で「なんか蒸れる！？」って場合は避けていただけましたら幸いです。 1号

Tabio 靴下屋 @Tabio_JP

サンダル状のつっかけタイプの靴とかだと結構大丈夫だと思います。（ちょっと主語が大きすぎたなと後悔してる人） 1号

Seth@FF14ソロ部兼16の民 @Seth_Aug

@Tabio_JP まえに面倒がってルームソックスで出歩いて靴づれとムレで酷い目にあったことがあります。 そういうことなんですね。 勉強になります。

Tabio 靴下屋 @Tabio_JP

絶対ダメ！って訳ではないんですが、あまり良くないので、わざわざ「ルーム」と謳ってるということには理由がある　っと思っていただけましたら幸いです。 1号 twitter.com/Seth_Aug/statu…

Tabio 靴下屋 @Tabio_JP

ルームソックスの話が思った以上に伸びてて少し驚いてるんですが、まぁルームソックス以外でも同様の事は言えると思ってます。 例えばパジャマなんかも、昔ながらのパジャマと言えば綿主体のものから、最近は化学繊維の物が多くなってきましたね。 私はパジャマの専門家では無いのなんとも言えないのですが、人間の睡眠の仕組みを考えると、冬場でも綿の方が汗を吸ってくれるので、向いてるとは思います。 ただ、綿だと寒すぎて寝付けないならちゃんとインナーに汗を吸ってくれる物を着た上で化学繊維のパジャマを着るなら問題ないし、羽布団なんかだと布団の中の湿気も籠りづらいですが・・・ 化学繊維のパジャマ→その上から化学繊維の毛布→さらに化学繊維の布団 とかになっちゃうと、ムレで眠りの質は悪くなるよね・・・という。 組み合わせや使用方法って重要ですね。 1号