性同一性障害特例法の生殖腺要件について違憲判決が出る（外観要件は保留）→トランス女性弁護士が見解をツイート

NHKニュース @nhk_news

【NHKニュース速報】 戸籍上の性別変更に手術必要とする規定　「憲法違反で無効」　静岡家裁浜松支部(15:47) #nhk_news www3.nhk.or.jp/news/

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【NHKニュース速報】 性同一性障害特例法の規定は憲法違反　手術無しでの性別変更めぐり　最高裁(15:14) #nhk_news www3.nhk.or.jp/news/

仲岡しゅん(うるわ総合法律事務所) @URUWA_L_O

混乱があるので補足説明。 「手術要件」は「生殖腺要件」と「外観要件」に分かれている。 FTMの手術は事実上「生殖腺」のみ。 MTFは「生殖腺」と「外観」の両方が必要。 違憲になったのは、静岡の事件と同様「生殖腺」のみ。 今回の当事者はMTFなので、直ちに性別変更認められず、高裁に差し戻し。 twitter.com/nhk_news/statu…

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なお、FTMとMTFでなぜ手術要件に事実上の違いがあるかというと、男女の性器の構造の違いに由来します。 女性器は体の内部にあり、男性器は外に飛び出しているので、 FTMは性別適合手術だけでは外観が変わらないのに対して、 MTFは性別適合手術で生殖腺の除去と外観変更が連動するからです。 twitter.com/URUWA_L_O/stat…

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FTMの場合、性別適合手術で身体の形状が変わるわけでもなく、しかも男性ホルモンだけでも実質かなり男性化する作用があるので、そもそも性別適合手術は要らないやろという声はずっとありましたし、私もそれはよく分かります。 twitter.com/URUWA_L_O/stat…

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今後、外観要件も含めた手術要件全体がなくなった場合の見通しを占っておきます。 ・同性婚や未成年子なし要件と実質的な不均衡が生じるので、これらの問題の改正が必要。 ・性別変更後に子ができた場合の、法律上の親子関係の形成方法について法的な手当てが必須。(この問題も最高裁に上告中) (続) twitter.com/URUWA_L_O/stat…

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・手術という「担保」がなくなると、医師にはより慎重な診断が求められる。(現状、誤診としか思えない例がある。) ・これまでは、戸籍変更済み＝身体も変更済み、という前提があったため事実上問題なかったが、それがなくなった場合の更衣室や刑事施設などの取り扱い指針が必要。(続) twitter.com/URUWA_L_O/stat…

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・そして最後に、副作用として、これまで以上に、トランスへの風当たりは強くなるだろう。 万一、手術を経ずに戸籍上女性となったMTFが何かやらかした場合、MTF全体に対する猛烈なバッシングの嵐が吹き荒れるだろう。 そういう事態は絶対に防がなければならない。 私は決して楽観視していない。(続) twitter.com/URUWA_L_O/stat…

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私がこの問題に直接的な関与を避け続けてきたのは、先ほどの点があるからだ。 世間のイメージに反して、手術要件に関しては当事者の間でも意見が割れ続けている。 私はMTFの当事者でもあるがゆえに、色々な立場からの声や懸念も聞こえてくる上、弁護士という仕事の中で紛争も目の当たりにしてきた。 twitter.com/URUWA_L_O/stat…

仲岡しゅん(うるわ総合法律事務所) @URUWA_L_O

おそらく以下のような私の立場は、「LGBT活動家」とされている方々からは、ある意味、反動的に映ることだろう。(だから私は嫌われる。) しかしこれは言っておく。 活動家でも学者でもなく、弁護士というのは、「事件」や「問題」の現場を目の当たりにする職業だ。 私には私の現実が見えている。 twitter.com/URUWA_L_O/stat…

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そしてここまで述べた私の予想は、ある意味で既に当たっている。 最高裁の違憲判断とはいえ、見ず知らずの他人の股間の形状について、これだけ注目が集まるのですから。 先日の経産省トイレ判決もそう。 みんな、そういうのが好きなんですよね。これからもっと喧しくなるでしょう。 twitter.com/URUWA_L_O/stat…

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いずれにしても、私自身は戸籍変更は当面しないだろう。 私は戸籍より身体を変えたかった人なので。 身体が変わっているなら、戸籍はどちらでもいいというスタンス。 肩書より実質です。

仲岡しゅん(うるわ総合法律事務所) @URUWA_L_O

そして、「生殖腺要件」については違憲という判断を下しつつ、「外観要件」については違憲判断を回避して差し戻したことについては、いくつかの解釈ができ得る。 ３人の判事が「外観要件」についても違憲説を表明したという点では、「外観要件」も違憲となる可能性は相応にある。 他方で、(続) twitter.com/URUWA_L_O/stat…

仲岡しゅん(うるわ総合法律事務所) @URUWA_L_O

他方で、最高裁自身で判断できるだけの資料は既に揃っていただろうにもかかわらず、あえて「外観要件」については違憲判断を回避して差し戻した、ようにも見える。 これは、「外観要件」を違憲無効とすること、すなわち未手術のMTFが戸籍上も女性になることについて、最高裁なりの躊躇が垣間見える。 twitter.com/URUWA_L_O/stat…