但馬京丹後の旅・近代建築と鞄の街、豊岡市その2

大黒瓦・えびす瓦…あなた方、どれだけ瓦が好きなんですか!
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加藤郁美 @katoikumi

…しかして豊岡市でいちばんびっくりしたのは、復興建築でもタイルでもなかったのです。「それ」の存在に気づいたのは、神社の境内で一柳堂さんの「茶なかま」を、黒豆の美味しさに感動しながらポリポリしていたときのこと😶「なんか鬼瓦に白いものが付いてるなあ」と思ったのです…。 pic.twitter.com/7wtPa34jc9

2021-11-22 20:27:49
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加藤郁美 @katoikumi

その後再び豊岡の住宅地を歩きだすと、あっちの屋根にもこっちの屋根にも、瓦とは異素材でこしらえた素焼きの大黒さんや恵比須さんを嵌め込んだ鬼瓦が。これはまるであれ…「ゼイラム瓦!」とほぼ同時に叫んだわれわれ😆似すぎてる…! pic.twitter.com/D9yuaDVWpY

2021-11-22 20:42:46
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加藤郁美 @katoikumi

大黒さん恵比寿さんの鬼瓦には、今回訪ねた但馬から舞鶴にかけての街町(豊岡・伊根・宮津・舞鶴・田井・成生)のすべてで遭遇。ググッたところこれは島根の石州瓦。島根では出雲大社の大黒(大国主神)、松江美保神社の恵比寿(事代主神)の両方に参拝することを「両参り」と呼ぶほど信仰が厚い由。 pic.twitter.com/HCIkCl8nrp

2021-11-22 21:15:14
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加藤郁美 @katoikumi

島根の石州瓦は、淡路瓦、愛知の三州瓦とならぶ「日本三大瓦」。商売繁盛と幸せを願って、島根で信仰される大黒・恵比寿さんの焼き物を鬼瓦に取り付けるのが特徴。石州瓦は焼成温度が高いため、凍害や塩害に強く、但馬丹後にも広まった由。こちら煙草も商う店だったと思いますが、大黒さんが7個も😵 pic.twitter.com/xtB4bWHFOD

2021-11-22 21:37:09
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加藤郁美 @katoikumi

舟屋の伊根町。恵比寿さんが多かったような気がする…漁港街はやっぱ恵比寿さんだよね☺️ pic.twitter.com/d8JkHleWm3

2021-11-23 10:26:17
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加藤郁美 @katoikumi

宮津や田井で見た桃🍑瓦。これは鬼瓦ではなく「留蓋瓦/とめぶたがわら」だそうです。切妻屋根で瓦の合するところを覆い、雨水の侵入を防いだり、先端部分の瓦が風で飛ばされないよう押さえるためのパーツ。鬼瓦と同様に魔除けの意匠を施されるものなので、病や邪気を祓い長寿をもたらす桃が好まれる由 pic.twitter.com/z3cEtV1KZV

2021-11-23 10:41:03
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加藤郁美 @katoikumi

田井。目出度さてんこ盛り鬼瓦。鬼で脅かして魔物を祓うというより、福で福を呼ぶ系の鬼瓦が多い但馬・京丹後のようです。 pic.twitter.com/xvTg6C4oXM

2021-11-23 11:11:13
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加藤郁美 @katoikumi

しかして舞鶴大浦半島突端の漁港町、田井と成生で見たこの波頭型の鳥衾(とりふすま/鬼瓦の上に付ける飾り)は、石州瓦ではなく、小浜市の若狭瓦なのだと渡邉裕之氏。若狭瓦の火伏せの鳥衾はシャチホコではなく「立波」を使うことが多く、それを好んだ田井や成生の漁師衆は海路で若狭瓦を取り寄せた由 pic.twitter.com/4HPwZztPiH

2021-11-23 11:46:02
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加藤郁美 @katoikumi

たしかに奥のおうちは釉薬で光沢のある島根石州瓦、手前のおうちは無釉いぶしの若狭瓦。寒冷地や沿岸部では凍結や塩害に強い釉薬瓦を使うことが多いのだけれど、若狭瓦は品質が高く、無釉いぶし瓦ながら北海道でも使われていたそうです。 pic.twitter.com/Kxw1KvElS8

2021-11-23 13:00:34
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加藤郁美 @katoikumi

玄武。西舞鶴、円隆寺。 pic.twitter.com/On6dgfCJ7f

2021-11-23 13:08:01
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加藤郁美 @katoikumi

西舞鶴には、鍾馗さんを載せた家がたくさんありました。 pic.twitter.com/4jebsCMmet

2021-11-23 13:18:12
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加藤郁美 @katoikumi

北海道のトタン屋根文化圏からきたじぶんにとって、あなた方どれだけ瓦が好きなんですか!の但馬・丹後町並みなのでした。 pic.twitter.com/lgAQczqaXK

2021-11-23 13:32:12
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