日本美術史に名を残せなかった洋画家①

生前は流行画家だったものの没後に忘れ去られた洋画家やもともと知名度が高くなく没後に再評価された訳でもない洋画家を取り上げます。藤島武二や岸田劉生、萬鉄五郎、小出楢重、佐伯祐三といった美術の教科書で良く見掛ける巨匠はあくまでも一握りの例外でしかなく、その陰に日本美術史に名を残せなかった膨大な数の洋画家がいるのです。
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市井の人 @Ai_Mitsu1907

宮永岳彦(1919〜1987) 名古屋市立工芸学校卒。正宗得三郎に師事。二紀会で活動。東郷青児美術館大賞、日本芸術院賞受賞。二紀会理事長。「鹿鳴館シリーズ」など光と影を駆使した華麗な女性像で知られ、高度成長期に大衆的人気を博す。松坂屋宣伝部時代からグラフィックデザインも手掛ける。 pic.twitter.com/TmpFbKiuWG

2023-11-01 20:09:16
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西村龍介(1920〜2005) 日本美術学校卒。川崎小虎、矢沢弦月らに師事。戦後、洋画に転向し、二科会で活動後、無所属。二科展東郷青児賞、二科展内閣総理大臣賞、芸術選奨文部大臣賞受賞。岡鹿之助の影響下、ヨーロッパの古城を題材に日本画と洋画を巧みに融合した独自の油彩表現を示す。 pic.twitter.com/Tlp0JK6ZCe

2023-11-01 20:15:59
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井手宣通(1912〜1993) 東京美術学校卒。藤島武二、小絲源太郎らに師事。光風会及び官展、日展で活動。朝井閑右衛門らと新樹会を結成。光風会を退会し、後に日洋会を結成。日展文部大臣賞、日本芸術院賞受賞。日洋会会長、日展理事長を歴任。日本芸術院会員、文化功労者に選ばれる。 pic.twitter.com/l36db2ilOp

2023-11-02 00:31:39
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吉井淳二(1904〜2004) 鹿児島県生まれ。川端画学校で学ぶ。東京美術学校卒。和田英作に師事。二科会で活動。二科展内閣総理大臣賞、日本芸術院賞受賞。二科会理事長を歴任。日本芸術院会員、文化功労者に選ばれ、文化勲章を受章。写実的な画風で働く庶民の群像を描いた。 pic.twitter.com/SrMWHtItVT

2023-11-02 00:37:55
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石川滋彦(1909〜1994) 洋画家・石川欽一郎の息子。東京美術学校卒。岡田三郎助に師事。光風会、新文展を経て戦後、新制作派協会会員となる。長谷川仁記念賞受賞。水のある絵の画家として知られ、湖、海、運河、川のある風景と滞船をモティーフに健康的で清澄な画面を作り上げた。 pic.twitter.com/EZi495ClWC

2023-11-02 06:53:16
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杉村惇(1907〜2001) 東京美術学校卒。官展、日展で活動。光風会を経て日洋会結成に参加し常任委員。日展文部大臣賞、河北文化賞受賞。日展会員・評議員。東北大教授、宮城教育大教授を歴任。宮城県教育文化功労者に選ばれる。黒い輪郭線を特徴とする独自の重厚な画風を確立。 pic.twitter.com/yOPuWGB9pG

2023-11-02 07:09:33
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鈴木千久馬(1894〜1980) 白馬会洋画研究所を経て東京美術学校卒。藤島武二に師事。創元会を結成し官展、日展で活動。日本芸術院賞を受賞し、日本芸術院会員に選ばれる。初期はヴラマンクの影響を受けたが、後年、日本的フォーヴと呼ばれる淡泊な味わいを持つ独特な画境を拓いた。 pic.twitter.com/6Wa5vhn2lb

2023-11-03 16:55:59
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高島常雄(1922〜1975) 東京高等師範学校卒。創元会、日展で活動。この間、度々渡欧。1970年代初頭の第1次美術ブームで価格が高騰し一躍人気画家になるが、オイルショックによる不況で価格が暴落。急性心不全で死去したが、バブル崩壊によるショック死とも伝えられる。 pic.twitter.com/vuGLDGwGmC

2023-11-04 07:31:48
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藤井勉(1948〜2017) 岩手大卒。無所属。シェル美術賞展佳作賞、昭和会展優秀賞、安井賞展佳作賞受賞。小岩井農場近郊に在住し、高質な筆の技による洗練された描写で東北の自然が育んだ野の植物の移ろう姿や愛娘たちの成長を描き、その透明感のある詩的な作品が高い評価を受けた。 pic.twitter.com/iP6Iw3fbY4

2023-11-04 07:41:13
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熊岡美彦(1889〜1944) 東京美術学校卒。和田英作、藤島武二に師事。官展で活動。帝国美術院賞受賞。欧州留学を経て斎藤与里とともに東光会を結成。熊岡洋画研究所を設立して後進を育成し新文展審査員になるなど、戦前の洋画壇では大物だったが、今日では忘却されている。 pic.twitter.com/3GS7qOcjxQ

2023-11-05 16:18:25
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内田巌(1900〜1953) 文芸評論家・内田魯庵の長男。東京美術学校卒。藤島武二に師事。帝展、光風会を経て(途中、渡仏し、アカデミー・ランソンに学ぶ)新制作派協会の結成に参加。戦後は日本美術会の主要会員となり日本共産党に入党するなど、社会主義リアリズム路線を貫いた。 pic.twitter.com/Sm9P3YUmvb

2023-11-19 19:14:17
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福井良之助(1923〜1986) 光風会会員であった島野重之に師事。東京美術学校卒。自由美術展などに出品するが、後に団体展から離れ無所属となる。版画家として高く評価される一方で油彩を描き、舞妓の横顔や美しい心象風景を特徴的なセピア色のマチエールで描いた叙情的な作品で人気だった。 pic.twitter.com/QcA8rg3Bsy

2024-02-19 09:57:10
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