- sdokudaaki
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【感想 書きました】山崎貴監督の色が濃密に詰まった間違いなく自己流のゴジラ映画でした。「男だらけの大和」的な、保守的すぎる男女観、軍国主義的ナルシシズムなどが、もうこれでもかと満載です… 『ゴジラ-1.0(マイナスワン)』感想(詳細は以下)⬇️ cinemandrake.com/godzilla2023
2023-11-04 09:02:59古臭い男女観、マイナス50点
そんな感じでゴジラの造形はめちゃくちゃ頑張っているのですが、人間の人物造形は案の定というか、“山崎貴”監督がやってしまいがちな、ステレオタイプ全開の古すぎる男女観のオンパレードで…。
つい前作の『ゴーストブック おばけずかん』の感想でも指摘したことがそのまんま当てはまります。
例えば、“浜辺美波”演じる大石典子の、弱った男性(と赤ん坊)を献身的に支え抜くだけの「戦時中のプロパガンダなのか」と思うようなコテコテの女性像と、そこから男性が奮起するためだけに機能する悲劇の舞台装置としてのヒロインの役割とか。
一方、男性陣なのですが、『ゴジラ-1.0』はこれがまたどストレートにホモソーシャルで…。
ご丁寧に今作でも、役立たずではない”男を見せる”結末が堂々とフィナーレに用意されており、そうやって主人公が「男になる」ことで感動を与えます。周りの男たちも「早く妻にしろ」「父になれ」「男になったな、よくやった」の大合唱です。
たぶん“山崎貴”監督はこれらを古いとか思ってないでしょうね。むしろ「これは映画的な定番なんだ。だって昔の映画もそうだったし」と思ってそうな…。
日本男児たちの軍国主義ナルシシズム、マイナス100点
『ゴジラ-1.0』は化石的なジェンダー観を露呈するだけでなく、ここによせばいいのに軍国主義ナルシシズムをトッピングします。
今作ではあのゴジラにどう対抗するかという勝負どころで、旧日本軍の軍人の生き残りたちが招集され、『バトルシップ』的な活躍をみせます。
このメンツが、まあ、「男だらけの大和/YAMATO」で…。副大臣・政務官を初めての「女性ゼロ」でオール男性に揃えた岸田内閣(朝日新聞)と同じアプローチですよ。『シン・ゴジラ』のときはまだ女性がいたのに、リアルの政府に倣って後退させたのかな…。
ただ、それは過去の戦争を全肯定はしないけど、全否定もしていない…つまるところ、「戦争の痛みをバネに俺たちは次に進むんだ。そんな俺たちって美しいよな…」っていう新軍国主義を前提にしたナルシシズムでしかないとも思います。PTSDに対するケアのしかたとしても完全に間違ってるでしょう。
総括として、『ゴジラ-1.0』は「生き残ってよかったな!」というエンディングでしたけど、私としては「いや、死んでくれよ」って感じでしたよ。この映画が褒め称えているその日本にあぐらをかいている男社会こそゴジラは完膚なきまでに破壊し尽くしてくれないと困ります。だってそれが今の日本をマイナスの状態にさせ、戦争に近づかせているんですから。
最終戦はゴジラがあっけなくあの「男たちの慣れ合い」で粋がる敷島や秋津たちを殲滅し、最後に生き残った大石典子が女たちをかき集めて全く別方向での攻略法を考えるとか(戦後の女性解放運動をなぞって)、そういう展開ならまだ新しかったのに…。
当時は明らかに女性たちには権力もゴジラと戦う力も無かったと思うので流石に最後の提案は無理あるな。 戦争経験していて船を動かせる男たちが駆り出されるだろうし… twitter.com/cinemandrake/s…
2023-11-06 15:14:10うーん、これ以上海外に日本のシリーズである『ゴジラ』を作って欲しくないし、国産実写の『ゴジラ』が作られなくなるのも淋しいし、なんか良い方法無いかなと思う…。 俺ならもっと面白いのが創れる!という人居ないんだろうか…、居ないんだろうな… twitter.com/cinemandrake/s…
2023-11-05 17:56:12ナドレック氏の解説
『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男』 山崎貴監督のここが違う:映画のブログ movieandtv.blog85.fc2.com/blog-entry-661… #宇宙戦艦ヤマト #アニメ #anime
2019-07-13 17:05:05