「ゼロ年代の想像力」を読んでなんか色々考えた
- WATERMAN1996
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「ゼロ年代の想像力」文庫版を買ったので改めて読んでいるのだけど、「サヴァイヴ感」「決断主義」は、「勝ち続けねば死んでしまう」という欠陥を持ってるんだよなあ。そして「勝ち続けること」の問題は、長谷川裕一のダイ・ソードで既に触れられている。
2011-12-10 10:55:48@WATERMAN1996 あともう一つ重要な点として、この社会が東日本大震災と原発の爆発にも耐えられる程強固な構造をしていたという事実だろうか。そんなものより経済問題の方が余程ダメージになるというのはユーロ危機や円高問題からも分かる通り。つまり敵の設定を間違えていた。
2011-12-10 13:30:07@WATERMAN1996 夜神月にしろルルーシュにしろ「敵は(自分の考える)不正義」と設定した時点で致命的なズレがあったわけだ。現実において敵は失業であり不況でありクレジットクランチでありリソース不足だった。
2011-12-10 13:38:32今新世界の神になれるのはアンパンマンだけ!ということですね! RT @WATERMAN1996 夜神月にしろルルーシュにしろ「敵は(自分の考える)不正義」と設定した時点で致命的なズレがあったわけだ。現実において敵は失業であり不況でありクレジットクランチでありリソース不足だった。
2011-12-10 13:47:48@WATERMAN1996 言い換えるならば、文学における敵とは何か、敵は言語による表現の限界である、ということだろう。原発事故のおける「敵」は大量のエネルギーを必要とする社会そのものであり、経済危機における「敵」は信用(クレジット)に拠って成り立つシステムそのものであるように。
2011-12-11 00:40:56@emesh はい、言うなれば「超能力はなく、奇跡はなく、救済はなく、正義はなく、成長もないが、立ち向かわなくちゃ、現実と」ということなんですね。現実はデスノートの無いDEATH NOTEであり、ギアスの無いコードギアスであり、錬金術の無いハガレンであると。
2011-12-11 01:22:37@WATERMAN1996 @emesh 原発が爆発したからって日本のエネルギー問題が変わった訳じゃない。原発を使いにくくなった事でむしろ状況は悪くなった。
2011-12-11 01:33:19@WATERMAN1996 恋人を失おうと腹が減る、電気が無ければ灯りはつかない、金が無ければ生活できない、こういう現実に対して創作および創作批評は長く顔を背けていたということかも知れぬ。大きな物語だの父性だの母性だの、そういうキーワードは3.11において何の力も持たなかった。
2011-12-11 01:47:46@WATERMAN1996 予算が無くては何もできないというのもそうだし、阪神淡路の時と違って地域に若い力が不足しているという問題もある。我らはこれからじわじわとその苦しみと向い合っていかねばならぬ。文芸や文芸評論はそれらとどのように取り組む事が出来るだろうか。
2011-12-11 01:58:46@WATERMAN1996 こう考えていくと、私が常に言う問題にたどり着く。「家族や恋人の支えが無くたって困難に立ち向かわなければならないのだ」ということ。非リアがリア充になって良かったねでは解決にならない、死が老若男女を区別しないように、非リアであっても戦わなきゃならないんだ。
2011-12-11 02:11:36@WATERMAN1996 それはエネルギー問題に向かい合う際、波動エンジンにも光子力にも縮退炉にもシズマドライブにも頼れないし、超科学を持つ猫型ロボットも宇宙人も手助けはしてくれない。我らは岩盤を指で掘り抜くような努力をしなければならない。
2011-12-11 02:28:56@WATERMAN1996 創作の世界というのはガス抜きの役目しか無いんだよねえ。だけど、不満をガス抜きしてくれるから実際の社会が運用できている(いた)。今は、そうじゃないから、ガス抜きの矛先が政治に向かっているのだと思う。
2011-12-11 07:58:13@emesh 現実世界の歪みが大きくなり過ぎて創作でモデル化出来る規模を超えてしまったという事があるように思えます。(続く)
2011-12-11 08:21:23@WATERMAN1996 んで、何が言いたいの?日常系の方が優れているとかそういう話しじゃ無いのはわかるんだけど。まあ、わかりやすい敵を作った方が話が作りやすいということはあるんだろうね。
2011-12-11 08:21:35@WATERMAN1996 @emesh かの有名な「ヨイトマケの唄」に借りるならば、「僕」は大学を出てエンジニアになったからこそ、泥まみれの「母ちゃん」の人生が輝いている。僕が大学を出ても就職できなかったら唄にならないんです。現代の問題はまさにそういう事なのだと私は思います。
2011-12-11 08:23:31@emesh 上手く表現できないのですが、1995年以降色々な事件がありましたけど、その都度「心の闇」なんて説明がされていた訳です。ですが現実はベタだったというか、リフレ派として言わせてもらえば、いや取り敢えず経済だろという問題だったと。
2011-12-11 08:49:57@WATERMAN1996 @emesh エネルギー問題に比喩するならば、増加するエネルギー消費、枯渇する化石燃料、CO2問題を見据えずに、賢い節約の仕方ばかりが語られていたということです。そして、いざ前者の問題が無視できなくなった時、何も考えられずに立ちすくんでいる、と。
2011-12-11 08:58:54@emesh いえ、まおゆうは好きじゃないですね。正確には、前半は理解できるけど後半は嫌いというか、オチが嫌いです。
2011-12-11 09:01:47