『窓ぎわのトットちゃん』で一番驚かされた変更点は、原作ではトットちゃんは慰問で「よーくー噛めよ」を歌って怪我した兵隊さんに涙ながらに「ありがとう」と言われるのが、映画では顔のない兵隊さんに泰明ちゃん共々そんな歌を歌うなと叱られるというところ。端的に言って戦争の恐怖の表現なのかな。
2023-12-10 23:30:36『窓ぎわのトットちゃん』観た。ゲ謎と続けて観たので、前半、戦前の上級国民達の優雅でおおらかな生活に「※この富は朝鮮半島や満州国からの吸い上げで運用されています」というテロップが頭に浮かんだ。君どう、ゲ謎と続いて美しくも優しくもない大日本を「忘れるな」という強い意志を感じる。 pic.twitter.com/npd8OxOn3e
2023-12-09 14:52:02朝飯にトーストとジャム、ラジオがあってオシャンな子供部屋という上級国民ぶり、君どうの眞人が「先に母さんが作ってくれたパン」っつってたシーンを思い出した。あれ以降の世代だとそんな戦前のハイカラな記憶がないから「昔の日本」でイメージするところが全然違うという昔聞いたあれ…。
2023-12-09 14:57:49あと飼い犬のシェパードがサラッと空の犬小屋と首輪で死んだっぽい描写がされてるんだけど、調べた感じではたぶん時期的にまだ飼い犬の戦時供出はギリされてないと思うんだけど、あまりにも弱い命からないがしろにされていく空気に「もしや…?!」と不安になってしまった…。そのへんの塩梅も上手い。
2023-12-09 15:01:04子供たちが「わたしたちが我慢すれば兵隊さんがいっぱい食べられる」と思わされてひもじい思いをして、せめても美味しいお弁当の時間を思い出す歌を歌って気を紛らせていると「そんな賤しい歌を歌うな」と知らん大人に注意されて泣いてしまう…というシーンだけでももう異常さの描写として満点だった…
2023-12-09 15:08:42窓ぎわのトットちゃん、基本は原作通りなんだけど泰明ちゃんの所に焦点を絞り、戦争の所は原作に無いシーンを足してる上手い脚色で 自由な教育とドンドン自由が無くなっていく日本、縁日の体が弱いヒヨコと泰明ちゃん、そして戦争に行かされる兵隊たちを重ねる演出すごかった。
2023-12-10 18:39:38『窓ぎわのトットちゃん』観た。 ひたすら動き続ける児童の落ち着きの無さ、子供目線で見た世界を映した作画はクセこそあるが、表現したかったことがダイレクトに伝わる繊細な仕上がり。昨今のアニメ映画では例を見ない鮮烈な”攻めの姿勢”っぷりにやられた。#ぶっちゃけ映画感想 pic.twitter.com/1HnFpYDjld
2023-12-10 02:40:16『窓ぎわのトットちゃん』 美しく、素晴らしいものを描くと同時に日本人の醜い部分、醜悪でたまらない部分をこれでもかとぶつけてくる。徐々に日常が”戦争”一色に黒く塗りつぶされていくやるせなさを安直に見せず、小物や背景の一部で表現する演出が、かえってズシンと来る。
2023-12-10 02:55:54『窓ぎわのトットちゃん』 興行では苦戦するかもしれないけど、出来るだけ多くの人に見て貰いて~って久々に思った映画。それでいて、考察が云々とかよりもまず自宅に持ち帰って、各々でじっくり咀嚼してもらったりしたらいいなぁと思う。
2023-12-10 03:32:08『窓ぎわのトットちゃん』 予告でも出ている恩師・小林先生による「君は本当はいい子なんだよ」というセリフ、実際はかなりの頻度で言われていたらしく、黒柳徹子曰くその都度「はーい!いい子です!」と答えていたとか。
2023-12-10 03:36:00『窓ぎわのトットちゃん』 道端で突然「日本国民なんだから、さもしい歌を歌ったらダメだよ!!」と怒鳴りつけられたり、子供たちの遊びが次第に”兵隊さんごっこ”に推移し、ガスマスクを身に着け、倒れた敵兵の胸元を銃剣で刺突したりするのが社会的に”正しい”ことになっていく過程が本当に怖かった。
2023-12-10 04:13:28