柏の焼却灰と溶融飛灰
NセンターのIさんがいらっしゃって、先日クローズアップ現代で柏の焼却灰の放射能がすごいことになってるとやっていたが溶融のことを超高温焼却と紹介していて納得がいかなかったとこぼしていらっしゃった。
2011-12-15 19:04:20まあ確かに焼却して後に残った焼却灰と、その焼却灰を溶融したときに排ガス側で捕集される溶融飛灰は性質がまったく異なる。溶融飛灰の方がより重金属等がたまりやすく、処理は難しくなる。柏のケースは溶融飛灰のほうでセシウム濃度が非常に高くなった。
2011-12-15 19:07:30灰溶融は埋立処分場がなかなか作れない日本の事情で普及した技術。灰を溶かして固めた溶融スラグを道路の路盤材としてリサイクルすれば処分場小さくていいじゃんという理想のもと始めたが、エネルギーがかかるし路盤材としての利用がなかなか進まずどこも困っている。
2011-12-15 19:12:14灰溶融をせっせとやっているのは世界でも日本ぐらい。でも一時期流行ったけどさっきあげた問題もあって、新しい施設を作るときは灰溶融はやめようというところが増えてきている。
2011-12-15 19:15:08ダイオキシン対応でもてはやされたガス化溶融炉も同じ理由で廃れてきた。今は従来型のストーカー炉の大きいのを作って、発電施設を併設するタイプが増えてきている。
2011-12-15 19:17:36ダイオキシン対策特別措置法以降のアホみたいなお金の使い方はまず是正されてきたとも言えるが、日本の廃棄物処理技術は海外と比較して相当高度でお金をかけているという状況は変わらない。特に排ガス中のダイオキシン濃度は0.1ng/m3って基準なのに0.0001ngみたいな施設はザラ。
2011-12-15 19:23:250.1ng/m3という基準は当時の排ガス処理技術ならそれくらいいけるだろうと決められた基準で、本来のリスクとはほぼ関係ない。ダイオキシンという存在が怖くて怖くてたまらなくて政治の側が慌てて決めた基準だといってもいい。
2011-12-15 19:25:17なんかアレを思い出すんだよね。漫画のアキラの、アキラが冷凍保存されている施設を前に大佐が言うの。「怖かったんだよ。怖くて怖くて、こんなにして閉じこめたんだ。」(←うろおぼえ)
2011-12-15 19:30:07まあ基準のきめかたについては規制科学の進展を待つとして、廃棄物の処理についてはほんとに世界からみてなんでそこまですんの?と言われるレベルなので、そのおかげで今回放射性物質の濃縮と隔離という役割をわりと安心してまかせられるという気持ちです、はい。
2011-12-15 19:32:53広域処理について不安だなあと思う人は、よかったら自治体のごみ処理施設の見学に行ってみるといいです。百聞は一見にしかず。まあ絶対安全はあり得ないですが、技術的に可能な限り頑張っているのが日本の施設というのはわりと大声で言ってよいと思う。
2011-12-15 19:36:43柏のケースは、焼却炉で残った焼却灰(主灰)と炉の排ガス中のばいじん(飛灰)の両方を溶融炉に入れて減容化しており、その溶融炉の飛灰に濃縮されています。灰溶融なしのところでは、焼却炉の飛灰が主灰より高濃度です。@kikumaco RT @mogmemo :柏のケースは溶融飛灰
2011-12-15 19:44:59