- rouillewrite
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「お客様には、きちーんとご!挨!拶!するように言われてるんです〜!!」 「ウルサッ、わかりましたわかりましたぁ」
2024-01-21 21:25:39そんなやりとりが舞台の端で繰り広げられかと思うと、特段そこから移動する訳でもなく、ケインと呼ばれたその青年はデッキブラシを床に突き刺したまま口を開いた。
2024-01-21 21:26:07twitter.com/redemption_ark… pic.twitter.com/8LfVf3LbGi
2024-01-22 18:39:12指輪を眺めながら、1人の探偵が声を上げる。 港で聞いた低い男性の声だ、とその時いた白髪の少女は隣を見た。よく見れば、同じ模様がその指輪の飾りに掘られている。
2024-01-21 21:31:25「随分とかわいいものくれるのね」 「お気に召していただけるように尽力いたしました〜!! その指輪は、各お部屋の鍵になりまぁ〜す!!なくされてしまうとぉ〜部屋に入ることも、部屋から出ることも出来なくなりますので、ご注意くださぁ〜い!」
2024-01-21 21:31:53指輪を持って色んな方向から見て回り、最終的に照明の明かりで目をやられ渋々つける探偵。 手袋の上からでも構わないかとおそるおそるつける少女。 長くした袖を捲りながら、少し様子を見つつ指輪をつける探偵。
2024-01-21 21:34:19慎重派がいる一方で、何も考えずに小指に着け、「綺麗ですわ!すてきな女性になった気持ち!」とはしゃいでいる少女。 何の気なしにつけ、興味深そうに指輪を眺めている灰色の髪の少女。 果ては自分は適当につけ、周りの様子を伺いつつ左手の薬指につけている者がいれば何故かご機嫌になる少女など。
2024-01-21 21:35:25「あっ、ちゃー!ん!と!指につけてくださいね!!首から下げてなくしたり、海に投げたりしないようにお願いしまぁす!!」 「わかったからデケェ声出すな」
2024-01-21 21:36:56帽子を深々と被り、エイダンの声に迷惑そうな顔をしている探偵。そんな彼の言葉をよそに、エイダンは続けて口を開く。
2024-01-21 21:37:41「この後ですが!! もうすぐ昼食のお時間ですので、お部屋にお運びしたお荷物の確認を行った後、12時よりお食事となりまぁす!! 再度こちらのレストランにお集まりくださ〜い!!」
2024-01-21 21:38:31「また、向こう3日間は自由行動となりますがぁ〜…4日目の朝には、この船の持ち主である我が社の社長からのご挨拶がありますので!! お!忘!れ!な!く!!」
2024-01-21 21:39:37...揺れる波の音で、目を覚ました。 この船に乗って4日目の朝。 そういえば、朝にはレストランに来いと言われていたのだったと、ナサニエル・スペンサーは起き上がる。
2024-01-21 21:42:29波は穏やかだ。 まだ少し暗く、日が登りきるのが遅い冬の寒さに身を震わせた。 自分の方にあるベージュ色のカーテンを開き、向こうにいる少女の様子に聞き耳を立てる。
2024-01-21 21:43:04…最初に聞いた時は驚いたが、もう年頃の少女と同じ部屋で寝ている状況にも慣れてきた。 それは恐らく、ほかの探偵も同じだろう。 一応部屋の真ん中にカーテンがあるので、うっかり着替える様子を見てしまうことはないが。
2024-01-21 21:44:13