少なくとも自分の人生の一時期を救ってくれた性的ファンタジー(主にBL)について

@2_Gumi

JUNEは読んでて苦しい話が多かった。作者が徹底的に自己の内面を吐き出したり、向き合ったり、抵抗したり、迷走したり。身分差・敵同士等タブーの生まれにくい現代で自分達の身近な恋愛をする上での障壁＝同性同士の恋愛。そして表面では語りにくい性のこと。両方を扱って初めてJUNEみたいな。

@2_Gumi

BLは二次を中心に語りますが（オリジナルは殆ど読んでいないので）。BL=好きなキャラがいる→好きなキャラが誰かを愛して（or愛されて）○○なことや、○○なことをしている、言っている。原作では見られない一面が見られる、萌え補完、みたいな。

@2_Gumi

はるか昔、商業誌に持ち込み投稿したことがあるのですけど、印象的だったのが、少女漫画って可愛い女の子が多いので女性キャラに力を入れて描くものだとばかり思っていたのですけど、（少なくとも原稿を見てくださった）編集の立場からすると、男性キャラこそ魅力的に描かなくてはいけないらしく。

@2_Gumi

「どのくらい？」って聞いたら、読者がホレてしまうくらいだそうです。実際にホレさせろとまで言われました。だから漫画の世界って、全てではないにしろ、男の子も女の子も読者がキャラを現実の異性のように好きになるのは、当然出てくると思います。

@2_Gumi

だからJUNEとBLって男の子同士の恋愛という共通のモチーフをを扱っているものの、方向性は全く違うと思います。世間では触れてはいけないもののように性の話題が隠され・あるいは拒絶され、誰かに相談できるわけでもなく、持て余したり悩んだりして彷徨っている時にJUNEに出会い救われる。

@2_Gumi

今はもっとライトになり、本屋に行けばズラリと可愛い・格好いいイラストで性を扱った本が溢れている。学生でも気軽に性の話題を手に入れることが出来る。昔のように悩む必要がなくなったんじゃないんでしょうか、そういう意味では。

@2_Gumi

そして二次BLの場合はシンプルに、ホレた（or好きな）キャラが恋愛というカテゴリにおいて、口説いたり口説かれたり、顔を赤くしたり、何とキスやセックスまでしている。抵抗がなければ、二次BLにハマるのは当然の成り行きのようにも思えます。（もちろん受け入れられない人もいます）

@2_Gumi

JUNE・BLの世界において感じるのは、①内面を吐き出す・向き合う②主に好きなキャラが相手を愛するor愛されるのをみたい、こういう場面がみたいetc.③性的欲求、この３つに大きく分かれるような気がします。そして作家さんやジャンルによってこの比重が変わってくる。

@2_Gumi

性的なものを読みたい人は18禁買い漁るのだろうし、好きキャラの萌えを読みたい人は自分の理想とする本を捜し求めるために新規開拓するのだろうし、内面を向き合いたい人はシリアス等読んで涙するのかもしれない。

@2_Gumi

そういえば読み手もそうですね！RT@** そのときどきでそれぞれのテンションで全部読み分けてます。 RT:性的なものを読みたい人は18禁買い漁るのだろうし、好きキャラの萌えを読みたい人は自分の理想とする本を捜し求め～、内面を向き合いたい人はシリアス等読んで涙するのかもしれない。

@2_Gumi

同人誌は読みたい部分をピンポイントで手に入れる手軽さがありますね。細分化されてるだけに。動画サイトなどで欲しい情報だけを手に入れるのと同じように、好きな情報・内容だけを取る。そういう意味ではアンソロジーはそれを探すための地図のようなものかもしれません。

@2_Gumi

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@2_Gumi

.@manta_birostris 今ふっと思いついたことなのですけど「社会的役割を排除」「BLは舞台装置」で一番大きく感じるのは妊娠しないことなんじゃないかと思いました。男女が性関係を持つときって避妊を気にしないといけない。

manta/yooks @manta_birostris

.@2_Gumi たしかに。。そこにある物語が架空であれ実際であれ、男性はその心配がフリーですから。女性の場合はそこからフリーになるためには同性同士である必要があるのかも。さらに性的対象として男性を含むために、男性×男性となるのかな。

manta/yooks @manta_birostris

.@2_Gumi 自己の存在の“whole”が受け入れられていると感じるためには、妊娠とその後の生活をどう見ているかが踏み絵的になるでしょうね。

@2_Gumi

.@manta_birostris そこで一つの疑問がわく。「もし妊娠したら相手はどう反応するんだろう」。大きな駆け引きです。そこで実際に聞いてみて男性が引いたら、相手は自分のことを本当は愛していないんじゃないかと感じる。もちろんこれは「恋愛=結婚」と捕らえている場合ですが。

@2_Gumi

.@manta_birostris 恋愛真っ最中なら尚更、妊娠したら「結婚しよう」に持ってきて欲しい。「恋愛」と「結婚」の違いがわからない時なら特に。とりあえず先のことはわからないから「今」を楽しみたい人と、「将来」も視野に入れての人と、恋愛に対する姿勢に差が出ますし。

@2_Gumi

.@manta_birostris 同性同士の恋愛なら「お前を一生愛する」「ずっと一緒」という言葉はとても甘美です。実際バンバン出てきます。でもこれが異性に対してだと、その後に控えている「結婚」という現実が出てくる。すごく生々しいです（笑）。

@2_Gumi

.@manta_birostris ああ何か「妊娠」「結婚」という側面でも、男女の恋愛と、同性同士の恋愛との違いが見えてきました。「永遠に愛する」という言葉に、生々しい生活を入れないでライトに美しく「恋愛」出来るあたりもいいのかもしれません。

@2_Gumi

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@2_Gumi

いまざざーっと読み直してみて、自分の場合は異性よりも同性に対するネガティブな感情面での面倒臭さ（自分の内に湧き上がるものも、他の人からの影響を受けるものも含め）が嫌で、そういうのを一切感じさせないBLに尚更安心感を感じているのかもしれません。

@2_Gumi

現実の異性に対しては「結婚」「妊娠」など、一瞬立ち止まってしまうような現実が絡まないので、相手の告白に対して疑問を抱くこともなく。（お前が「ずっと」好きだ、と言われた時の「ずっと」の意味を考える必要なく）

@2_Gumi

異性に興味があるのはごくごく自然なことで。女の子だっていつも受け身じゃない、愛されるばかりじゃなくて愛したいときだってある。自分の腕の中でよがってくれる男の子をみてときめく女の子だって少なくない。商業誌でそういうシチュエーションって殆どないですしね。でもＢＬの世界ではそれがある。

@2_Gumi

これも一つの側面にすぎませんが。100人いれば100通りの嗜好や欲求があって、BLの世界って自己の欲求を手軽に満たせるツールなんじゃないかなって思います。頭ごなしに、男の子同士の恋愛だからと否定する理由はなくて。

@2_Gumi

今回この話題に参加できて楽しかったです。改めて@negimisoさんに感謝です。そこら辺に転がっている一腐女子の戯言ではありますが、最後まで読んでくださってありがとうございました。終わり！